2009年7月12日 (日)

報酬って?

Dscf5152

働くことの報酬として お金や地位を得る。
でもお金や地位のためだけに働いているわけではないとも思う。

それはなぜか。

いろいろな場面で絡み合う要素や条件を整理してみると

「仕事をより多くのお金を稼ぐためにやる、という考え方は、
 誰かが得れば誰かが失うというゼロサム
 (全体の合計がゼロで、新たな価値が創出されない状況)の報酬だ。
 だから努力すれば必ず得られるものではないはず。
 仕事をするうえで、人間として成長するために働く
 という意識はポジティブサムであり、
 自ら求めて得るべき報酬なので、
 誰でも増やせるのではないか」と。

私はとても合理的に仕事をしている、お金を稼いでいる、 といっても
実はゼロサムの中で 
その人の思い通りにお金が増えたり 地位が上がったりしなかったりする、ということのようだ。

一方で、端からはとても無理無駄のように見えても
人のやらないことをやったり
すぐには儲からなさそうなことに取り組んでいるようで
実は自律したモチベーションで働くことができたほうが
活き活きさを持続しながら、
目に見えない大きな報酬を得ることの方が 幸せだったりする。

人にはどうしても満たさないといけない
基本的な5つの欲求があるそうだ。
ただし 人によってその5つの優先度 強弱があって
その欲求の理想の満たし方は違うことがポイント。

1.人に関わりたい 
2.認められたい   
3.自分で決めたい 
4.楽しみたい    
5.生きたい 

具体的には    

1.信頼できる仲間がいる
2.頑張りが評価される 成長が感じられる 誇りが持てる
3.自由裁量の部分がある 
4.創意工夫ができる 
5.適切な休息がとれる

のような欲求というとわかりやすい。

人をやる気にさせることができる人や組織とは
これらのマネージメントがバランスよく実践されているということらしい。
これは程度の差こそあれ、
教育の現場、地域の活動、企業の活動から政治まで
様々な場面で同じことが言えると思う。

逆に 合理的な理屈や正論をいくら押し付けても 人は動いてくれないし、
それどころかいつのまにか面従腹背になってしまって
表面的には問題がないが
成果が出ない 成長しない形骸化した仮面組織に陥ってしまう。

要は 目に見える報酬よりも
目に見えない報酬が いかに大事かということ。

そうそう、マズローの欲求5段階説が人間のモチベーション論の中では
必ず語られる。
その5段階目の最後が自己実現の欲求。
潜在的な自分の可能性の探求や自己啓発、創造性へのチャレンジで
それぞれの人生観に基づいた目標に向かって自分を高めていこうとする欲求だ。

実は晩年に自己実現のあとに6段階目を唱えていたそうで
それは 「コミュニティ(共同体)発展欲求」なんだそうです。

お〜〜!
自己実現が出来てはじめて
はじめて 組織や企業、地域 そして国家 地球が発展していくのだ。
そのためにも 組織は所属する人たちのために
自己実現の機会を与える必要があるんだ。

自分なりに納得しやすい理論的にはすっきりしてきたぞ。
現実でのHowはいろいろ厳しいが。

こういうことを考えてみる、意識することがまず大事、ということで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月11日 (土)

今年の蝉

Dscf5131

ブログも長く続けていると定点観測の実績を振り返ることで、知恵もつく。
毎年恒例の蝉の初なき記録。

今日のお昼に隣のマンションの木立からニイニイゼミの鳴き声が聞こえた。
私の聴いた今年の蝉の初なきだ。
午後には ぱったり聴こえなくなってしまったが。

ちょっと敷地内の木立を歩いて小さなセミの抜け殻を一つだけ発見!

このブログで過去3年間の地元での蝉の初なき記録を調べてみると

2008年は7月5日のニイニイゼミ
2007年は7月21日
2006年は7月9日のヒグラシ

昨年のエントリーに
「蝉の初なきを聴いてから10日くらいで梅雨があけるという、季節の方程式が当てはまるなら、今年の梅雨明けは例年よりちょっと早くて、7月の中旬くらいということになる。」
と書いている。

ちょっと確かめてみよう(夏休みの宿題みたいだ)
気象庁発表の関東甲信越地区の梅雨入り、梅雨明けのの日付と
私の地元での蝉の初なきの記録を並べてみる。

       梅雨入り  蝉の初なき  梅雨明け  初なきから梅雨明けまで
2006年 6月 9日  7月 9日   7月30日   21日
2007年 6月22日  7月21日   8月 1日   11日
2008年 5月29日  7月 5日   7月19日   14日
2009年 6月10日  7月11日     ?

昨年はまあなんとか中旬だった。
平年値は7月20日なので、今年はやや遅くて
その週末くらいに明けるということだろうか。

ちなみに「むしむし探し隊」 全国蝉のなき声基礎調査」というのがある。
ここで調べてみると、神奈川県では鎌倉あたりから、東京も世田谷や、都心では明治神宮の森あたりでニイニイゼミがなき始めたことがわかる。
今年は精度の高いセミの初鳴き前線作りをプロジェクトとして目指しているそうだ。

まだまだセミがうるさい程ないているとか、あちこちに抜け殻が幹にしがみついているという光景ではないが、自然の営みは着実に夏に向かっている。都会のセミは、早朝に生まれたてのところをカラスに食べられしまったりと受難も多い。

セミの初なきを聴いたら あと少しで梅雨明け、夏本番も近い。

               

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 6日 (月)

それだけで世界を変える水

Dscf5103

おいしい+環境にいい

すごいコピーだ。
それだけで 買わせてしまうチカラがある。

使用材料が少ないとか、潰した感覚がECOを体験させるところとか、
たしかに新しい。

そしてびっくりしたのは 5つの硬度も成分も違う水なのに
「いろはす」という一つのブランドで全国展開していること。

鳥取で採水された商品は硬度43、北海道札幌市で採水された商品は硬度29.1
ナトリウム、カリウムなどの成分もかなり異なる。
私が飲んだ水は静岡県小山町なので富士山麓の水かな。

生産、物流も環境を考えて、効率的にということの結果なのだろうか。

地域によって味が違うことも狙ってるのかな。

コマーシャルに気を取られて
飲んだあとの絞るところが注目をされているが
実は、いろいろな意味で新しい発想か。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 5日 (日)

徒然草 第五十五段

Dscf5089

家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪え難き事なり。

日常の生活は春夏秋冬の自然の織り成しの中で営まれいる.
そういう事実と経験から、日本の家屋は「夏を宗とすべし」と言い伝えられている。
徒然草の時代には、東北や北海道のことは視野に入っていなかっただろうけど。

厳しい冬を過ごす知恵よりも
湿気が多い梅雨や暑い夏を快適に過ごすことを優先して考えよと。
温暖化が進むのならなおさらか。

Dscf5088

クーラーも扇風機も無い時代の知恵と言ってしまえばそれまでだが
エネルギー効率を優先しながら快適に過ごすために
マンションをはじめ ハウスメーカーの住宅は
外気からの断熱性を高め、空調により室内の温湿度を保つことで
快適な空間を生み出すことを前提としている。
24時間運転で空気を循環させて
見えないところに湿気を溜めないよう、さらに温度差を作らないようにして
結露やカビを発生させない。
こうして人の快適さと建築寿命を延ばすことの両立を謳っている。

長い目で見て健康にいいようであり、省エネであるかのようだ。
これは、裏を返せば様々な立地条件の中で工業化、規格化したものを提供する側の
効率優先の論理でもあると思う。
もう一方で需要側にとってもどんな地域であろうと
低価格で効率的、質の高い快適な住居を入手できるという便利さを享受できるのだから 、現代社会におけるユーザーニーズそのものであもる。

強い直射日光のビルやアスファルトからの照り返し、
クーラーの室外機からの熱も加わり、まさにヒートアイランド現象の都会。
内燃機関の車からの廃熱も加わった熱風に見舞われる都市においては、セキュリティも考慮すれば外気との遮断は必然的だ。

でも 本来なら室内からの発熱や汚れた空気を逃がすために、風通しがいいに越したことはないし 、地域、風土、季節に密着した風の道の条件を理解した上で住まう場所を探し当てたり、そこにあった建物を建てることで心身ともに快適かつ健康に住まうことができるはず。 
狭い日本の国土、特に都会を高度に有効活用するためには、海の上だったり、沼や河川敷だったりした場所の上空までを住まいにしてしまうことで、風の道を考える前に外からの空気を断って、合理的に空間を確保する技術開発が必要だった訳だ。

夏と冬で異なる日射しの角度を利用するための長い軒すらも、都会の狭い土地では省略して合理性と効率をひたすら追求せざるを得ないという現実が、本来のあるべき姿を忘れさせてしまってはいないか。

生産性を優先した働く空間を設ける場所と、自分の時間を大切にする衣食住の空間とその場所は、それこそ異なるはずなのに。

少なくとも日本の風土における住宅や都市計画は、
「夏を宗とすべし」を避けて通るべきではないのでは。

我が家はコンクリートの集合住宅なのだが、
選択の理由に それまでの経験から
風通しのよさ、軒の深さはかなりの優先度が高かった。

幹線道路に面していないこと(排気ガスが上がってきて 気分が悪くなったことがある)、ユニットバスであっても窓があること(湿気のある密閉空間の手入れ、カビ対策は大変)、 南北または東西の窓を開けることで風が抜けること (一方が開放されても、反対側を開けないと風は換気されない)、ベランダの奥行きは軒と同じで夏の日射しを避けることになる、などなど。

集合住宅のよさは、上下左右が住戸に囲まれているので冬の断熱性は抜群である。だからこそ、夏を宗とすべし と思った訳である。

いずれにせよ、合理性の追求だけではなく、せめて住まいには気候風土に合った建築のあり方、四季折々の営みを一人一人がもう少し意識していかないと、本当のエネルギーの効率的な使い方にはならないと思う。

特に都会に住む日本人の感性はとても鈍っているのかもしれない。

七夕の夜、風に吹かれて星空を眺めてみましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 4日 (土)

耐用年数

Dscf5071

家電製品はいつか故障し、使用できなくなる。
それはいつか?
ある日 突然それがやってくるモノもあれば、前兆があってやっぱり、というモノもある。
その時、愛着から捨てるのも惜しいとか、よく頑張ったね、とねぎらいつつ廃棄し買い替えるとか、あまりにも早すぎる故障にメーカーの信用を疑ったり、いろいろなケースがある。

そういえば、1980~90年代にはソニータイマーなんていう都市伝説のような風評もあった。保証期間が終了した直後に故障するよう、ソニーは、高い技術力で製品寿命をコントロールし、修理や買い換えの利益を得らるよう設計されているという比喩だ。

ちなみにソニーの名誉のためにも、私が買ったソニー製品のうち トリニトロンカラーテレビは19年(2年前に買い替えました)使用できたし、36年前に買ったラジオ(スカイセンサー5500)は、未だ現役です。

こんなことを書くのは、我が家にいくつかの事例が発生したから。

一つはトースター。蓋が手を離せば閉まるためにバネが仕込まれているのだが、そのバネが高熱で劣化が早まったらしく、わずか数年で断線した。ホームセンンターで買ってきた同寸法のバネで代用していたがこれも断線。本質的な機能の故障ではないのに、高熱にさらされる安価で小さな部品の耐久性がそれより劣ったために日常の使用に耐えられず、買い替えることになった。3000円の商品と言ってしまえばそれまでだし、海外での生産で、いろいろ事情もあるのだろうが、わずか数円の部品のための買い替えはもったないと思はざるを得ない。

その前のイタリア製のトースターも タイマー連動スイッチが数年で壊れたので買い替えたのに。

我が家のトースターの寿命は短く、毎朝使うから消耗品という感覚になってきている。
最近購入した無印良品のトースターは機能、値段 デザインともに気に入ってるので
ぜひ長持ちして欲しいのだが・・。

Dscf5081

私が学生時代は、エアコンなんて買えないから大学の生協で買った扇風機があった。
それから社会人になってから結婚してしばらくまで10年以上使っていた。
17年前に子供が生まれて、赤ちゃんが暑い夏を過ごすにはエアコンじゃなくて
またブンブンとちょっとうるさい扇風機ではなくて、そよそよとそよぐ扇風機がいいということで、買い替えた。
土台にリモコンが一体で収まるように付いていて、単調な強中弱の切り替えだけではなく「自然の風に近い風を送ります」という強弱のリズムを自動で繰り返すランダム運転が目玉だった。当時 1/f ゆらぎ なる理論が世間に普及し始めた頃だ。白とブルーが主流でいかにも白物家電といったデザインが主流だった中で、マットなグレー一色でシンプルで端正な佇まいも気に入っていた。

その扇風機は、以来我が家で実に16年以上活躍している。
7年目の夏、その扇風機に過ってタオルの端を巻き込んでしまい、羽根が破損。
羽根だけ部品交換で注文し、着荷までの間にあまりにも暑くてもう1台同シリーズを買い増した。で、今は9年目の扇風機と2台ある。

今夏の使用のため納戸から出して組み立てていて、9年目の扇風機の羽根にスピンドルにかませる部分がプラスティックの劣化で破損しているのを発見した。

本体はまだまだ使えるから羽根だけ部品交換したいのでネットで調べてみると、同じよう事例があって部品代に3千円くらいかかるかようなことを見つけた。新製品に買い替えられるくらいの値段だが、今時の扇風機は機能も耐久性もデザインも劣るのである。

サービスセンターは平日の昼間しか対応してくれないので、羽根だけ注文するといくらなのか量販店で調べてみたところ1500円との回答。一番破損しやすく、かつ交換部品としての注文が多い羽根として、新製品価格とのバランスからかなり適正に設定されていると感じた。

16年前の製品と9年前の製品でも、羽根の部分の設計は共通化されていた。
家電量販店で同じメーカーの現行品の扇風機を観察してみたら、目視ではほぼ同じ設計構造になっていたから、20年近く前の製品から現行製品まで部品を共通化していて、使用可能としているのだろう。力量のかかる部分の材料劣化速度が他の部品より早いのはは回避できないから、そういうことまで考慮しているのではないかと、かなりポジティブに解釈してみた。

メーカーのプラットフォーム設計、コスト、品質、部品在庫管理が合理的に実施されていている証で、さすが日本で最初に扇風機を製造、発売したメーカーとしての歴史とノウハウ、そしてプライドを感じる。
こういうところに消費者は信頼を寄せるべきなのである。
しかし、そうはいっても部品の材料代以上にアフターメンテナンスのためのコストがかかる事実は、新製品に買い替えた方が結局安い、という現実もある。

2007年の夏に、30年以上前に製造された扇風機を使用していた老夫婦が、経年劣化による発火で火災となり、犠牲者となる出る痛ましい事故が発生した。
これを教訓に今年の春から「改正消費生活用製品安全法(改正消安法)」が施行され、製品有効寿命の明確化が実現している。

いろいろ調べてみると、扇風機はだいたい15年の耐用年数で設計されているが、日本以外のコストの安い国で製造された製品では4年なんて言う表示もあるそうだ。これもユーザーニーズの結果のひとつなのだろう。

事故発生率を下げるのではなく,コストをかけてでも「社会に許容される安全」を確保した上で,信頼性向上とコスト削減の両方に取り組むというのが本道のはずだ。現場では「回り 道」のようにも思えるが,実際には製品安全における消費者との「契約」を順守し、信頼を築いて行くための結局は確実な道なのである。技術開発は,単に品質を上げる、機能を上げるということで信頼性を高めることにではなく,安全を確保した上で信頼性を高めることにあるのはいうまでもない。

日本のモノづくり、というのは、八百万(やおよろず)の神という、加工する精度や品質、ディティールにまで神が宿っている、という精神性を持っていることが強みだと思う。

それがまさに耐久性、アフターサービスの合理性に繋がる日本のメーカーの信頼性であり、商品企画、設計開発の良心のはずだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 3日 (金)

目利・予測・説得

Dscf5062

働くということ、報酬とは何ぞや、
企業に属することの意味 なんてことをここのところ考える機会が多かった。

まずは 企業に属してデザインするということ。

企業に属していながら 個人でクリエイティブな活動する人も増えている。
まあ、制作ツールや環境、発信受信する手段もカンタンで多様になったから。
世の中の人、すべてが表現者と言っても過言ではない。
だから個人でもデザインは可能。

クリエイティブな活動のどちらも手を抜かずに高いクオリティを発揮している人は
そのパワー、生き方がすごいと思うが、
そういう類の人はやはりそれなりの積み重ね、バックボーンがあって
多くの人は中途半端になってしまいがちだ。

メッセージ性とデザインされたモノ、コトとしての違いは大きいと私は考えている。

企業の実際の現場で起きている話は公表されていること以外、
ここでは書かないけど
切った貼ったのプロセスそのものがまさに醍醐味な訳です。

どこにおいても 私情も含めた様々な事情や関係や
制約条件、発生する問題を乗り越えられず
あるべき姿が潰れたり、方向を変えてしまうことも多々あるなかで
しっかり完遂して世に出て行くプロセスを経たものには力がある。

そのチカラをつける試行錯誤のパワーは個人であろうと
企業に属して行こうが必要なのであるが、
そのプロセスを間近で見る(学んで気づく)ことできたり、
まさに一緒に加わったり、責任の大小あろうと自身がリードしたり
という様々なケースを多く体験し、世の中に出て行く影響の大きさを実感できることが
企業に属していることの醍醐味といえる。

ただし、責任感や影響力に対し 鈍感になってしまいがちな 緊迫感に欠けることが
あるのが懸念かもしれない。

その醍醐味をさらに自分のものにしていくキーワードは 目利き 予測 説得 ということなのだろう。

気づき、先読みし、配慮する
まさに独創力、発想力の原点だと思う。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2009年7月 1日 (水)

つもり

Dscf5006

コミュニケーション不足 というコトバでは片付けられないことがよく起こる。
指示した「つもり」 教えた「つもり」 わかった「つもり」 十分に検討した「つもり」 ちゃんと見直した「つもり」 つもりつもって 結局 ものすごく遠回りをしたり、時間がかかったり。

それがお互いの教訓になれば、次には「つもり」が少しは減って質が上がるはず。しかし、徒労感が負のスパイラルに陥ることもある。

ただ、ベクトルの向いている方向が違うとか、「こだわる」度合い差の「つもり」とは違う、単に「そうではないが、そうなっているような気持ち」という意味。

仮説やゴールをイメージする範囲が狭い、力が弱いということは、経験や引き出しが少ないということに行き着いたりする。そうすうると、引き出しをたくさん作れるようにアドバイスした、またはされた「つもり」でも、好奇心、関心がないとか、そもそも自分の価値観が狭いという自覚がなくてリフレーミングもできない。そもそも知らないことを知って面白いとか、よかったと思う習慣がないのか、そういうことが次のモチベーションに繋がりにくい、ということにこちらが気づいたりする。

それまでの環境が影響するのだろうが、社会生活のなかでも成長とかやりがいとかは自分で作って行くものではなく、偶発的だったり与えられるものだという感覚だということが解ってくる。
ある意味とても受動的、保守的なのだが、自己責任の回避ということもいえると思う。
そうだとわかると、こちらも地道にいろんな場面を経験できるように工夫したり、いろんなタイプの人に接する機会をつくったりと、気づきの引き出しを増やしたりといろいろ試みてみる。わかりやすい達成感が「つもり」を減らして責任感に繋がることに気がついたりできるようになるまでお互いが忍耐を覚える。

 

一方で、大してコミュニケーションということを意識しなくても、「つもり」が如何に結果的に生産性が低いということを経験していて、自身の知的好奇心が許容できない人種は、常に「なぜ」を「知りたい」という欲求でどんどん本質に迫っていける。
そういう人間同士の創造的活動を面白がる人達との時間は充実していて楽しいし、互いに成長できる空間を共有している感覚に、信頼関係が生まれうし、時の経つスピード感が心地よい。

この違いはどこで育まれるのだろう。

この両面を体験するからこそ、自分自身の立ち位置を考えたり、時間の大切さを感じられるのも確かなことなのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月25日 (木)

デザイン思考の仕事術

Dscf4966

今日(もう昨日)、日本実業出版社から小包が届いていた。
棚橋さんから著書「ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術」を献本いただいたのでした。
6月29日の月曜日から書店にならぶそうです。

早速 帰りの電車の中から一気に読みました。
「はじめに」から 棚橋ワールドが満開で、魅力的な映画の冒頭を見ているかのような展開に魅き込まれてしまった。まさに「なぜ」という好奇心をそそりながら、わかりやすくその意味を解きほぐしていくプロットはさすがです。

ちょうどこういう本を待っていました、というタイミングです。
自分自身の行動や思考を確かめ、整理し、客観的に振り返る意味でも有効でした。
この本の目的でもある、デザイナーだけではなく、一緒に仕事をしている、そしてこれから一緒に仕事をする商品企画者や研究開発者に早速明日から薦めていくことにします。

タイトルは「仕事術」となっていて、ビジネスのあらゆる場面で生かすことの出来る術の要素と意味が端的に整理されているのですが、実はこれを実践すること自体、自分自身の気づきを増やし、周囲とともに成長を実感できる、人生の楽しみ方の指南書だと思えたのでした。

演繹法、帰納法からの筋の通った合理的な正論だけでは、より複雑で多様化した社会では解決したり、価値を生み出せない今こそ、発想法が頼りにされる時代です。
手っ取り早く手法だけいくら勉強したところで、すぐには役に立たない。
そういうことに陥らないために 感覚を磨くことが大事なのである。

学生さんや社会人になって間もない人の心得としても役に立つし、長く社会人をやっている大人には「日常の物事への接し方を自分自身でいろいろ変えてみる」ことの大切さをあらためて気づかせてくれる。

本を読んだら行動しましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月23日 (火)

コダクローム生産終了

Dscf4956

唯一の外式リバーサルフィルム コダクロームが生産を終了し、74年の歴史に終止符を打つという記事を今日の夕刊で読んだ。そうなんだあ。

私にとってのコダクロームと言えば学生時代の記憶が蘇る。

70年代は格安航空券なんて言葉も一般的じゃない頃 まだソ連もベルリンの壁もあった時代に、ヨーロッパへの最短かつ格安だったのはモスクワ経由のアエロフロートだった。
1981年3月、私ははじめての海外旅行で開港まもない成田から留学中の先輩を頼りにドイツ、オーストリアを 3週間程一人旅したことがある。

その時は学生なので当然貧乏で 、父から譲ってもらったPENTAX SPに フジクローム36枚取り10本を持っていった。 そしてとっておきの場所用に1本だけコダクロームを持っていった。
ユーレイルパスを使って 宿泊代を浮かすために夜行列車で移動し早朝のウィーンに到着。 ほとんど人気のないシュテファン大聖堂をコダクロームでカメラに収めた瞬間は 今でも鮮烈に記憶に蘇る。

上の画像はその時に撮影したカールスプラッツのブラームス像。
翌年の大学4年の冬のオケの定期演奏会のメインがブラームスの交響曲第4番であったので、プログラムの曲目解説の横にこの写真が載った。モノクロだったけど。貴重な生写真、資料でもあったのです。

社会人になって、そして家族が増えてからも 1年に1本程度はリバーサルで撮っていたのだがほとんどがフジクロームだった。しかし、もう10年以上とっていないような気がする。

私にとってのコダクロームは80年代の明らかに思い入れが深い1コマ1コマであった。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年6月21日 (日)

先を行くベルリンフィル

Dscf4928

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターに樫本大進氏が内定し、
9月からの試用期間を経て、団員の3分の2の賛同を得て正式就任となる、という新聞記事を読んで、朝から「へ〜〜〜っ!と驚いた。著名なコンンクールで数々優勝し、世界的にもソリストとして十分な活躍をしている人があえてオケマンに就任という意味と、日本人でありながら生まれも育ちも欧米という環境で育まれた感性を持った逸材を採用したという意味で。

昨年12月に渋谷のユーロスペースで見た「ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて
という映画の中でまさにこの試用期間の団員の表情を追っていた。相当の試練だ。
見事に団員の賛同を得て、素晴らしい活躍を期待したいものだ。

今年に入ってベルリンフィルは 、インターネットで年間約30回の定期演奏会を全世界に向けてで生中継で配信する新事業をドイツ銀行の支援ではじめ、注目されている。

その名も Digital Concert Hall

ベルリンフィルのサイトで紹介されているこのプロモーション映像がまたハイクオリティでカッコいい。
 
「シーズン券」は149ユーロ(約20000円)。「1回」だけは9.9ユーロ(約1300円)。
いわゆるコンサートをいつでもどこでも何度でも視聴できる、オンデマンドだ。
すでに利用している若いクラシックファンの間では 樫本氏が何度も定期演奏会にコンサートマスターとして登場しているのを見て ほぼ決定だろうと話題になっていたそうだ。

これでベルリンフィル信奉者の多い 日本の視聴者(契約者)を一気に増やそうという狙いもあるのかな。
少なくともコンサートの映像っていうのは、スコアを追いながら聴きたい人や奏者のあうんを味わいたい人、ボウイングやポジションの参考など楽器を勉強している人には格別だ。
コンサバティブなテレビのサイクルに合わせた生活なんてのは、もう本当に少数派になって行くんだなあ と実感。

いずれにせよ、クラシックの世界で常に新しい時代を自ら切り拓いて行こうという団員達の誇りとチャレンジングな姿勢に畏敬の念を禁じ得ない。

ウィーンフィルとのコントラストも明確に、自分たちが人々を幸せにすう術を知るスーパーオーケストラのスーパーオーケストラたる所以である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月20日 (土)

Les Mecaniques Savantes(博識な機械)

Dscf4817

「Le Machine(ラ・マシン)」は、フランス・ナント市を拠点にする、人間や生物をモチーフにした動く巨大オブジェの製作や演出をするグループだ。

Les Mécaniques Savants(博識な機械)と呼ぶ巨大蜘蛛型マシンは、 2008年9月にイギリス・リバプールで1号機"Princess" が発表され、今回 Y+150のためにあらたに製作された2号機"lady"とともにプレイベントで来日を果たした。

4月18日の上陸と19日に日本大通りを2台で歩くパフォーマンスには60万人以上が集まったと新聞に載っていた。

現在、横浜開国博の「はじめての森」会場でパフォーマンスを見せてくれているのは2号機の"lady"らしい。

実物の迫力は想像以上だったが、その人工的な造形物としての美しさは形容がしがたいものだった。独創性、芸術性、機能性、そして人間と機会の融合。

静止しているときのディティールも魅力的なのだが、動いているときの複合的な有機性は嘗て経験したことの無いものだ。

追っかけも登場する程のその魅力はうなづける。

Dscf4778

日本人7人のパイロットが観客の拍手に迎えられて登場。

Dscf4795_2

最大に大きくなるとこんな感じ。高さ12mといわれるが、かなりの迫力だ。

Dscf4819

足の裏が真上に来たり(頂上のパイロットが覗き込んでこっち狙ってます(^^;)

Dscf4811

脚が目の前に振り下ろされると、ウルトラQ(ふる〜〜)や二十世紀少年の映画の中にいる気分。撮った画像も特撮か映画の一コマのように迫力があって様になる。が、コンパクトデジカメでふつうに撮っただけ。

Dscf4814

行く手を開けろと言わんばかりに放水を狙い撃ちされる。パイロットの目線が明らかにこっち向いている・・。このあとカメラをかばいながら後ろ向きに後退・・。隣で一眼レフを構えていた女性もかなりやられていたなあ。

Dscf4825

お、真下に入っている・・。

Dscf4837

小柄な女性パイロットが頂上でこの巨大なメカを操縦しているという様が、演出効果も抜群だ。

Dscf4843

実は 下のセンターの男性がキャプテンで総指揮をしているらしい。

Dscf4855

ディティールを観察してみると、なんと蜘蛛の甲殻部分は実は木材なのである。

乾燥のためか、ひび割れを発見して解った。

Dscf4856

おしりの部分も木材を集成し、削って造形したようだ。

FRPのようなプラスティックを想像していたが、木材という素材、荒削りな造形美がこの迫力を生み出していると判明。

Dscf4858

支柱や、全体を支えるクレーン部の主柱などにも実は機能性だけでなく細やかな装飾があったり、パイロット席の椅子のデザインとっても、かなりディティールは計算されているようだ。

Dscf4874

目玉は何の役割を果たしているのだろう。木材でできた脚のカバーも左右はビスで停めてあるが、位置決めのところはかんぬきのようにして停めてあって興味深い。

Dscf4869

エントランスを入って右側のコーナーに 「Le Machine」のこれまでに制作された作品やパフォーマンスの様子を紹介したコーナーがある。(気がつかない人も多いようだ)

ここに 像やキリンなどのスケッチも展示してあるので必見です。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

Y+150

Dscf4764

横浜の開国博 Y+150 に行ってきた。
前売り券を買っていたので、暑くなりすぎず、混みすぎずというこの時期に。
入場料の割に見るべきものが・・・、とかいろいろな影響が重なって観客動員数も予定を大幅に下回っているなど前評判もあまり芳しくないようだ。
一番の目的は、フランスのアートパフォーマンス集団「ラ・マシン」のスペクタクルを間近に見ること。

馬車道駅を降りて、最初に「はじまりの森」へ。ここの建築は、横浜に拠点を置く建築集団「みかんぐみ」によるものだ。期間限定の仮建設と低コストという条件の中で、パイプをクロスさせながら逆円錐形で構成された構造体とその配置は白で統一され、既存の樹木の形状とのリズムも軽やかに、見事に森というイメージのエントランス機能を演出していた。

11時10分前にエントランスをくぐると、広場の向こうに蜘蛛が佇んでいるのが見える。

Dscf4774

スタッフが立っていて、もう真っすぐそれ以上には進めないのでそこで待つことにしたら、「ここでご覧いただくと、水に濡れることになります。また 正面ゲートまで後退しながら観覧いただくことになりますのでご協力ください。」とのこと。偶然だったけど入ってたまたま立ち止まった場所で、びしょぬれになりながらパフォーマンスを堪能できた。

Dscf4828

1回20分のパフォーマンスが2時間おきに1日5回ある。初回の11時からは一番奥の待機場所からエントランスゲートまで移動距離が大きいようだ。正面で鑑賞すると、起動から蜘蛛の真下に入り込んで見上げる状態、そして少し下がった中央で佇むところまで変化に富んだ観察が出来るのでオススメです。

Dscf4865

Dscf4863

ミストによる気化熱で気温の上昇を抑えた「黒船レストラン」で、以前テレビで紹介されていたお目当ての「牛鍋開花うどん」をランチにいただく。こういう場所での食事にしてはお得感がある。

徒歩で向かいのトゥモローパークへ。以前 1日1500円の駐車場だったところだ。

ここで、岩井俊二氏プロデュース、脚本X北村龍平監督の「BATON」エピソード2を見る。
3部作の真ん中だけ見せられてもなあ。待ち時間はほとんどなく20分の映像といえどもエンディングロールと予告編が2割くらいあるし。一部を見た人の感想も結構厳しい。
会期中に入場券を3回買って見に来るリピータさんより、ファンなら後日発売されるであろうDVDを買うでしょうねえ。

Dscf4887_2

さらに奥にある昨年は横浜トリエンナーレ会場だった新港ピアに移動。
本社が横浜に里帰りする日産のパビリオンなのであるが、立ち見のハイビジョンシアターにほとんど動かないPIVO2くんにエンターテイメント性は期待しちゃあいけない。最後のコーナーで「思いやり」を言葉に託すというコンテンツで自ら参加意識を高揚させるくらいしかありません。

Dscf4889

外に出ると黒船体験ツアーの船が。朝10時からY150トゥモローパークインフォメーションで配布される整理券を持っていると乗船できるのだそうだ。入場券があれば誰でも乗船できる訳ではないので、こういうことは事前に調べていくといい。

Dscf4893

随分歩いて疲れたので赤レンガ倉庫でちょっと休憩。ちょうど横浜フランス月間でもあるので、ガレットを食べながらビールをいただく。ビールはもちろん地元横浜のキリン。懐かしのハートランドビールで。

Dscf4903

さらに歩いて、6月2日にオープンしたばかりの「像の鼻パーク」へ。

ちょうど大桟橋に「にっぽん丸」が入港、着岸したところだった。ここは1854年5月31日にペリーが二度目の来日で初めて横浜に上陸したまさにその地であり、1859 年に日米修好通商条約が締結されて以降、横浜で最初の本格的な波止場となった象徴的な場所だ。

Dscf4909

パークの一画にアート作品の展示や音楽・ダンス・演劇といったパフォーマンスを行う多目的スペースとして「象の鼻テラス」がオープンしていたので覗いてみた。設計は小泉アトリエ、「象の鼻カフェ」を含めた運営は表参道にあるスパイラルで実績のあるワコールアートセンターが担っているのだそうだ。ゾウノハナソフトがかわいい。

Dscf4912_2

なんと、カフェの椅子とテーブルは本物のアルヴァー・アールトのスツールなのだ!そこにフィンランドの画家カティア・トゥキアイネンさんと緑区の小学生のワークショップで造った物語の絵を描いたパネルをくり抜いて座面に貼ったのだそうだ。

カフェの制服はファッションデザイナーの皆川明さん(ミナ ペルホネン)が手掛け、メニューはフードクリエイティブ・チーム「eatrip(イートリッ プ)」と鎌倉中央食品市場内にあるカフェ「パラダイスアレイ」が参画するなど、結構 横浜市としても力が入っている。秋以降にいくつものイベントが予定されていて、ちょっと楽しい場所になりそうだ。

Dscf4918

おしまいに 「くじらのせなか」から 横浜の港を一望してY+150を締めてみた。

入場料の割には・・という巷の評判もうなずける。

けど、ラ・マシンのパフォーマンスだけは、今までにない体験ですのでぜひ一度。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月16日 (火)

Design The Happiness

Dscf4745

先週の水曜日の夜は INFO GRAPHICS NIGHT Vol.1 を聴きに
向ヶ丘遊園駅前にある専修大学のサテライトキャンパスに来ていた。

今日は、自分が学生さんに話すためにまた向ヶ丘遊園にやってきた。
一個人のデザインに対する想いや姿勢を語ることで
1年生のこれからの学びや進む方向のヒントになるようにということで。

今までにもいくつかの大学で1コマだけの特別講義をやらせていただいたことはあるが
いずれもデザイン系であり、仕事として企業での具体的な仕事のプロセスや成果を紹介することが主だった。
今回はHowでもなく、具体的な商品のプロセスでもなく、何のためにというWhat を話すことにした。
「情報と社会」という科目で、自らが進む方向性を定めて行く基礎作りを目的とした授業なので、わかりやすく噛み砕いて、そして私個人の想いを伝えて欲しい、ということだった。

で、考えたテーマが表題の「Design The happiness 幸せをデザインしよう」
これで、自分自身の生き様と「教える=気づかせる」「学ぶ=気づく」「実践する=気づきを確かめる」「結果を出す=共感する」というサイクルを人の上下関係なしに、そして目の前の期待に応えながらドンドンまわして行こう、という話を具体例をまじえながらまとめたつもり。

おかげで随分と自分自身わかっているようで曖昧になっていたことを整理する機会となった。先日の木村さんの講演の際、私が質問した「わかりやすい、ということは相手がわかったつもりになってしまわないか?本来のわかりやすくすることは、気づかせてあげて、さらにそこから探求する気持ちが育まれることで新しいことが生まれるのでは?そのための解りやすさのさじ加減はありますか?」の意味は、まさに今日のための自問自答だったのだ。

結果的に4年生からのナイスな質問や、終了後に個別に質問してくれた1年生のとってもシンプルな質問を受け応えしていて、実はとても嬉しくなった。
なんとなく 伝わった気がしてきたから。でもやっぱり1年生には難かしい、というか実感わかなかったかなあ。

教えるということはやはり学ぶということ、多くの気づきがあった。
このような貴重な機会をありがとうございました。

それにしても300人相手の講義は大汗です。コンサートだって300人のホールを満席にするって大変だし、満席になったらなったでとても緊張するし・・。今日は徐々に席が埋まって(空席や後ろに座らないように指定席にしてあるんだそうです)、ザワザワの大きさが増すにつれ、久々に最初だけ緊張したなあ。カラーユニバーサルデザインにも配慮しながら作ったパワポ100ページ(1ページにキーワードだけなので)、練習なしのぶっつけで、早口にならないよう気をつけながらもなんとかギリで60分強に収まった。まあ、話すことを整理するラピットのような役割で、少し寝かせては何回か削り直したけど。アサノ先生のおっしゃるタイムマネージメントを実践してみました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年6月15日 (月)

あと4ヶ月

Dscf4739

隈研吾設計による立て替えで今年の秋に全面リニューアルオープンを目指している根津美術館。今年に入って外囲いが外れ、建物の全貌が外からも解るようになってきた。建物そのものは3月に竣工したそうで、今は秋に向けて内部の展示整備が進んでいるらしい。

植栽が次々と運ばれ、外溝も着々と整備されている様子。都会のオアシスの復活も間近だ。

Dscf4738

以前はお屋敷のような瓦を積んだ土壁が周囲を囲んでいたが、それも取り壊されて 見通しのよい竹林が登場していた。大屋根と鉄板の壁で構成された重厚な建物を囲む軽やかな竹林の縦列は、このあたりの印象を一気に替えている。

以前から入り口にあったシンボル的な桜の巨木も元あった場所の近くに移植が済んだようだ。が、かなり弱々しい印象。来年の春にはまた見事な花を咲かせてくれるのだろうか。

私にとって根津美術館といえば、国宝 尾形光琳筆「燕子花図」である。

初めて対面したときには言葉が出ない程の迫力に圧倒された。時代を超越したコンテンポラリーアートだと思う。

毎年、燕子花の美しく咲く頃に合わせた5月のGWを挟んだ時期に公開されるのが恒例で、以来会期初めのお昼休みに毎年訪れ、しばしの至福の時間を過ごしてきた。

それが2001年から修復に入り、2005年の秋に4年ぶりに特別展で公開され、さらに恒例の2006年の4月に展示された後、美術館そのものが3年半の長期休館となってしまった。2005年秋と2006年春の公開は貴重な機会だった訳だ。

いよいよ整備の進む敷地を見ながらの通勤、あと半年でまたご対面できるかと思うと、待ち遠しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月14日 (日)

ガクアジサイ

Dscf4734

紫陽花(アジサイ)っていうのは不思議な花だなあ。

画像のアジサイは、ガクアジサイの花の部分。
正面からじゃなくて、ちょっと横から写しただけで不思議世界に突入だ!
リフレーミングの実践です。

ガクアジサイは、関東地方の海岸に自生していた日本原産の植物。
万葉集の時代から梅雨の風景には欠かせない存在な訳だ。

その土地が酸性かアルカリ性かで咲く花(正確には装飾花)の色が変わるらしいが、そう単純ではなく、地中のアルミニウム量やら補助色素やら、開花からの日数などの微妙な環境要因の組み合わせの結果で七変化するのだそうだ。

よく目にする球状に花が密集したいかにもアジサイらしいアジサイは、セイヨウアジサイでほとんどガクの変化した装飾花の姿だ。
明治以降にイギリスの園芸家が日本の青いアジサイを持ち帰って、アルカリ性土壌の欧州で華やかな赤系などに改良し、逆輸入されたのだそうだ。

集合体を俯瞰しての鑑賞もいいけれど、一歩近寄ってひとつひとつの個性を観察してみると、普段気がつかなかったまた面白い発見があるのですよ。

Dscf4733

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«INFO GRAPHICS NIGHT Vol.1