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2006年3月21日 (火)

ウォレスとグルミット

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「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ」 を見てきた。
先週末オープンしたばかりのグランベリーモールにシネコン で。
まだ、内装工事の溶剤の匂いが漂う劇場は、天井高いし、綺麗だし広い。
でも180席あまりのスクリーンのわずか数十名。
最後列のセンターに次女と二人で陣取ってしまうと、ほぼ貸切り状態で、ガハハとそのウイットとパロディ、ユーモアに富んだストーリーを楽しんじゃいました。
長編になったこと、ハリウッドのドリームワークスとの契約でヒットを狙って作られた事で、素朴な持ち味が損なわれてるんじゃないかとちょっと心配したんだけど
間違いなく「ウォレスとグルミット」だった。
手作り感と尋常ではないこだわりのディティール、サンダーバードのパロディに代表されるイギリステイスト、風刺、皮肉は今回も健在だった。

しかし、今回一番気になってしまったのは、ウオレスの吹き替え役の欽ちゃんの声が、今までとあまりにも印象が違って、随分歳を取ってしまったのが明らかだったこと。実は、NHK衛生放送で夜中にやっていたのを録画して見たのがそもそもの病み付きの始まり。「チーズホリデー」 「ペンギンに気をつけろ」 「ウォレスとグルミット、 危機一髪!」3部作を一気に放送していたから、もう10年以上前じゃないかと思う。当時からウオレスは萩本欽一氏の吹き替えで、その後NHK総合テレビや、衛星放送で何度も思い出したように再放送がある。欽ちゃんの吹き替えはそれ以来だから10年ぶりの復活ということで、ファンに取ってそのとぼけたキャラと持ち味はある程度期待されているので仕方ないか。

我が家にはレーザーディスク、グルミットのぬいぐるみ、フィギュアといくつかあるが、全部私が買ったものです。犬のグルミットに台詞は一切なく、目を使った表情がとてもいきいきして人間以上に愛くるしい。
娘達は我が家に当たり前のようにグルミットの映像とぬいぐるみに囲まれて育ったのでした。ピングーとグルミット、言葉を話さず、表情だけで演技するキャラにあなたたちは小さな頃から接してましたね、父のせいで。
おかげかどうか、今は表情豊かにとてもよく喋るけど。

「ウォレスとグルミット」は、イギリスのニック・パークが創ったクレイアニメーションで、昨秋にそのアニメーションスタジオ会社であるアードマンの倉庫で火災が発生、倉庫が全焼したニュースを耳にした。この火災によって、「ウォレスとグルミット」などの人形やフィルム、小道具などが全部燃えてしまい、30年間の歴史が すべて灰になったときいたときは私もショックをうけた。粘土でつくったアニメーションというのは それこそ1カット1カット 1秒9コマという単位で粘土で人形に表情や動作をつけて撮影していくそうで、その制作時間は 気が遠くなるような膨大な時間をかけてつくられている。最初の作品、「ウォレスとグルミット チーズホリデー」は、たった26分のアニメーションなのに、卒業制作として手がけて完成までに6年もかけてる。物作りに対する情熱は本当に尊敬できる。

その製作を担うアードマンスタジオというプロダクションも「ペンギンに気をつけろ」「ウォレスとグルミット危機一髪」とアカデミー賞を受賞、2000年からはドリームワークスと提携、今や押しも押されぬメジャースタジオになっちまったわけです。「ウォレスとグルミット」の魅力はやはリすばらしいかったんだと思いつつ、我々の「ウォレスとグルミット」ではなくなってしまうのでは、とちょっと寂しい気もする。

ちなみに、今日、映画に行こうと長女も誘ったが、「ウォレスとグルミットは、美術の時間と英語の時間で何度も見てるからいい」という返事だった。
そう、中学校の美術と英語の教材にもなっているんだ、と初めて知った。
多分、学校の図書館にレーザーディスクか、ビデオが蔵書としてあるので利用されているんだろうけど、それを購入、授業に活用している先生のセンスと見識はすばらしい。

そう、やっぱ、すごい映画だったんだよ。

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