The Ten Faces of Innovation
イノベーションの重要性や、その手法などを紹介した前著「発想する会社!」の第2弾。
最近では、顧客経験やコンサルティングまで、幅広い分野で活躍しているIDEOの会社自慢の本です、といってしまっては元も子もない。イノベーションを実現するには誰もが演じることのできる10の人材とその役割の必要性が、具体的な実例豊富にわかりやすく紹介されている。チームの中でどんな役割が必要かをきちんと理解し、自分が担当する役割を適切に演じることで「自分たちにはできない」じゃなくて「自分たちでも出来る」と思わせてくれる。
一番わかりやすいのが、「顧客の声を聞くことは大切だが、彼らに『何が欲しいか』を聞いても必ずしも答えは出て来ない。それよりも彼らの行動を良く観察し、どんなところで苦労しているか、彼らなりにどんな工夫をして今あるものを使いこなしているかを理解した上で、何を作るべきかを考えるべきだ」というところだ。
そうやって、ユーザーが想像できなかった新しい楽しみ方やライフスタイルを提供できれば、まさにイノベーションだ。
ただし、「ユーザーの声を聞く」ということを、ユーザーが欲しいと主張しているから彼らの言うとおりにただひたすらに、高機能を追求した商品開発をやっていると大きな勘違いをしていることになってしまう。
自分の勤めている会社でもユーザー調査と称して「ユーザーがこういうものがあればいい、と言っているものを作れば良い」と誤解して何度も失敗している例が多い。一方でこれは面白い!というアイデアやデザインを提案すると、「欲しいと言っているユーザーが何人いていくら儲かるか」とまずはネガティブな質問から入ってくる。ユーザーにとっては今まで経験したこともない新しいサービスや製品を提案しているのだから、そんなのわかる訳がない,というのはいままでなかなか通用しない。
「多くのn数で実施したユーザー調査の結果、この仕様が最も人気がありました」という凡庸な説得材料に「ターゲットとなるユーザーを観察したうえで考えた、こんな商品やサービスなら、彼らはとても使ってみたいと思うに違いないという結論に達した」という資料で企画段階で負けてしまわないようになりたい!
はい、今やっていることを振り返りながら、はは〜んと納得できる1冊。
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コメント
ありがとうございました!
早速購入します!お手数かけて申し訳ないです…
投稿: nono | 2006年7月19日 (水) 04時25分
>nonoさん
日本語版のタイトルは
「イノベーションの達人!」
発想する会社をつくる10の人材 です。
文中にもリンク貼りました。
投稿: kojicozy | 2006年7月16日 (日) 19時21分
日本語版でしょうか?
Amazonで検索しても出でこなかったので...?
投稿: nono | 2006年7月15日 (土) 23時44分