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2006年9月28日 (木)

現代俳句

Dscf1627

昨夜、帰宅すると冊子小包が届いていた。差出人は会社の違う部署の方である。はて?と思いながら開封して中から出てきた凛とした装幀の本は「光の槍」という句集であった。帯、栞、を読み、中を開くと衝撃が走った。

先々週、大学時代のオーケストラで同じビオラパートであった1年先輩が自費出版した「ブラームスの辞書」の出版1周年をきっかけに1年ぶり(要は出版記念で1年前に集まったんですが)で気の置けないビオラ仲間だけ数人が集まった。その席で、卒業以来久々にお会いした1年先輩の女性が、今は出版社に勤めていて、社会人になってから始めた現代俳句で、私の会社の人と親しく俳句を楽しんでいる、ということを知った。早速翌日、その不思議なご縁を社内メールで伝えたところ、まさに10月1日付で上梓されたばかりの句集をご丁寧にも頂戴いただけたのだった。

現代俳句、なんていううのは全く無縁、未知の世界であった。しかし、先輩が書かれた9月14日発売の「俳句朝日」10月号の「俳句と音楽」という特集記事を読んで、なんと面白い小宇宙なんだとということを初めて知った。

そして「光の槍」という句集を、翌朝、研究所へ向かう車中、夢中になって読み切ってしまった。なんとも温かない白い上質な紙の見開きに、美しい書体で4行(4つの句)20数文字しか置かれていないのに、そこには言葉の組み合わせと響き、漢字の象形の妙だけで、光と陰や、音楽が描かれているかのように端正で豊かな表現の世界が広がっていたのだった。多分作者の趣味が、クラシック音楽、建築、絵画となど、自分と重なるところが多く、それを題材にした作品が多いせいもあるのだろう。

メーカーのサラリーマンである私は、期末は管理とか成果とか、人並みに忙しくてストレスも知らず知らず溜め込んでしまう中、同僚との仕事の達成感を分かち合ったりとか、家族との日常の出来事や自然の営み、会社以外の人々の交流などで心身のバランスをとりながら日々を送っているわけだが、久々に、今までにない新鮮な視点と表現を教えてくれる機会に出会い、なんだか、随分と爽やかに朝、研究所に向かうことが出来た。

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