国立新美術館
来年1月21日にオープンする国立新美術館の内部を見学した。
9月末に10月13〜16日にかけて実施するとして往復はがきで募集のあった解説付き建築ツアーは、事務局の予想を遥かに上回る定員の15倍を超す応募があり、急遽この二日間、午
後の3時間のみ追加で自由見学のイベントが開催されたのである。
すでに CMの撮影や 新車発表会などに使用されているらしい。
会社の窓からはよく見える場所なので、徐々に姿を現して行く様子をここ数年にわたり観察を
してきたが、いつの頃からか内部照明が全点灯され、オレンジ色に浮かび上がる夜の波打つ不思議な建築をこの半年をほど眺めていた。
正面玄関前からは 六本木ヒルズと来春オープンする東京ミッドタウンの高層ビルが目前に迫っている。
3階のレストランからは、青山墓地の緑を背景に、西麻布から青山までのスカイラインが美しく広がる絶好のロケーションである。
近未来感を現実に表現する手段として、鉄とガラスによる無機質な水
平垂直表現が現代建築の象
徴の様に都会溢れている日、コンピューターテクノロジーがまさに新たな表現を解放したことを体現するかの様なファサードである。
周囲の森と移ろい行く空の表情を写すことで環境と融和し、中の空間には開放感を与えることに この巨大な存在感は挑戦していた。
逆に展示部となる内部は、いたってオーソドックスなグリッドで構成されていた。回廊を思わせる展示室前のホワイエは天井高があり、白熱球色の光と木桟による壁とフローリングの温かみ、そして溢れる外からの光で心地よい。
複数の展覧
会が同時開催できるよう工夫された
機能的な導線もなかなかのものである。
特徴的で開放的なガラスの外壁面は、日射熱、紫外線を100%カットする省エネ設計である、といただいたパンフレットにあるが、それだけでなく、床にはいたるところに空調口があり、貴重な作品を展示するこの巨
大空間には最
新のエネルギーコントロールシステムが導入されているはずだが、今日の見学には解説がないのが惜しい。
展示室も、様々なパターンが可能であることを理解しやすいように デモンストレーションされたパーティション
構成になっていた。
それにしても巨大だ。
オープニングは「20世紀美術探検」というテーマで500点を超える作品と大規模な新作インスタレーションをこの広大な展示空間一杯に繰り広げるという。
新名所 新建築、話題の展覧会ということで、新年には人で溢れかるのであろう。
1階のひらまつが運営するというカフェも心地良さそうな趣を今から感じさせている。
ちなみに正面入り口前にある帽子
状の建物がちょっと気になる。天井照明がなく、中に入ると円の中心の下から照らす照明のみで 空間演出している。
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