« 墓参り | トップページ | カマキリ »

2007年9月17日 (月)

都市デザイン

Dscf8493

年に1度行くか行かないかの土地に行くとその変化に驚く。
ここは多摩ニュータんの南大沢駅前。
そう、15年前には「ベルコリーヌ南大沢」という
「イタリアの世界遺産都市“アッシジ”の旧市街の丘をモデル」にした
旧住宅都市整備公団の分譲マンションの中古を見に来たことがある。
「冬彦さん」で有名になった「誰にも言えない」というドラマのロケ地でもある。
バブル期の何十倍、何百倍という超人気物件が
10年目の大規模修繕工事で露呈した瑕疵問題を姉歯の構造設計問題と絡められ
公団の欠陥工事住宅として国会レベルで取り上げられる程、脚光浴びた。
いま再び、建直しされた低層棟の物件が、
100平米超のゆとりある間取りと周囲の環境が評価されて随分と好評らしい。

今、南大沢にはお墓参りの帰りに
アウトレットの「ラ・フェット多摩」に寄るくらいだ。
イメージコンセプトは
「“南仏プロヴァンスの“とある丘”に住んでいた4人家族の物語“をベースに、
 ”南仏の丘にある“とあるプチホテル”の中庭“」だ。
10年間の限定オープンだからか
安っぽい、ハリボテ風ではあるが、背景となる首都大学東京の校舎群や
前述の公団の住宅群に配慮された外観や色彩に配慮した建築ではある。

ラ・フェット多摩」もビジネスとしては大成功しているらしく、
店舗数を75店から約110店に拡大、駐車場だった場所に増床工事中だった。

で、駅前の空地に新たに出来た立体駐車場が写真の建物。
建築的にも構造的にもなかなか斬新だ。
建築事務所は西森事務所 というところだそうだ。
が、ここ南大沢全体の景観コンセプトからは逸脱していて
周囲の環境からすれば奇抜だ。

外観同様、構造も内装も意欲的な立体駐車場のなのだが、
導線に無理があり、車路が狭いので、地元の奥様族には不人気な予感だ。
入り口の壁にはいきなりこすったり凹ませた跡があったし。
駐車場としてはオープンしたものの
ここは竣工直前に転売され、結局1〜2階は24時まで営業の
パチンコ店になるらしい。

南大沢と言えば「マスターアーキテクト」が
「マスタープランとデザインコード」を呈示、
複数の建築家が相互に影響を及ぼしあいながら街並の景観を形成していく、
集合住宅における都市デザインを実践した前例として取り上げられる。
しかし時間の経過とともに社会の経済や環境の変化で
多様性や多元性に応じて行くうちに秩序や調和は失われ、結局は混沌としていく。

日本の行政の非力な面を凝縮して垣間みたようだった。

 

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

|

« 墓参り | トップページ | カマキリ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/166759/16476114

この記事へのトラックバック一覧です: 都市デザイン:

« 墓参り | トップページ | カマキリ »