« お買い得 | トップページ | 大晦日 »

2007年12月30日 (日)

テレビ三昧

Dscf9664

溜まった録画を片っ端から見る。
似たような傾向の番組ばかりだし、
いずれも視聴率のとれるような企画ではないと思うのだが、
内容は結構濃くて、示唆されることも多く、
自分の頭の中の整理にはもってこいだった。

プロフェッショナル 仕事の流儀 クリスマススペシャル  12月25日放送分
ドキュメント「考える」12月25日放送分
ボクらの時代 第37回12月16日放送分

3つのうち25日分の2つはいずれもNHK総合。

NHKは一連の不祥事以来、2005年に「番組たまご」というプロジェクトを起こし、プロジェクトの中で新しい発想の番組を企画してパイロット版として放送、その後の視聴者からの反応や制作費を客観的に判断しレギュラー番組へ昇格するという仕組みを取り入れている。

この「番組たまご」の卒業生といえるのが「プロフェッショナル仕事の流儀」や「爆笑問題のニッポンの教養」「解体新ショー」、最近では「びっくり法律旅行社」だ。

「プロフェッショナル仕事の流儀」は人気のあった「プロジェクトX〜挑戦者達」の不祥事と視聴率の低下で後継番組として登場したのだが、そのパイロット版は「工業デザイナー深澤直人”デザインで心をつかむ”」という内容で2004年12月17日に放映された。私はしっかり録画してDVDにして保存してある。(生で見ることが出来なかったからだが)それから約1年後に茂木健一郎を司会者に迎えレギュラー番組として登場、第1回が星野リゾートの星野社長だったこともとても印象深く覚えている。こういう実験番組がレギュラーとして定着していくプロセスやその機会を目撃していることは、その企画の主旨やターゲット、見せ方の工夫という点でいろいろな改善があり、何をどう変えて来たのかなど背景をスタッフの立場、視聴者の立場になって考えてみたりすることで、いろいろな発見、示唆があって興味深いのだ。

ドキュメント「考える」もまだ生まれたての実験番組だ。

「仕事のデキル奴は、なぜ同じ課題を与えられてもやり遂げることができるのだろうか?
 優れたクリエーターは、なぜ困難な課題を克服し、新たな世界を生み出せるのだろうか?
 番組は、あるミッションを与えられた「考える」プロが、どんな思考・思索のプロセスを経 て、解答にたどりつくのか、そのプロセスに徹底的に密着し、独創の秘密に迫ります。」
(番組のHPから)

直木賞作家の石田衣良にあるテーマを与えて、48時間で童話を創作する過程を追ったドキュメントだった。職場や創作の過程、頭の中の構造が垣間みれて,これはとても面白かった。

仕事の流儀では、出演者の日常を追うことで、映像としては編集の技でその本質的なところや自然体な表情を端的に見せてくれるところや、司会の末吉アナウンサ−がディレクターとしてキャストされているように、その内面を本人の言葉として上手く引き出すスタッフの取材力がモノを言っていると思うのだが、この新しい番組では、番組オリジナルのテーマで新たな創作を育むところが時間とお金がかかっていて魅力的だ。言葉ではなく結果,として表現するところが番組の本質的な違いかと思う。

作品を並べた企画展や商品化など副次的なビジネスも狙っているようで、ちょっとあざとさも感じてしまうが、レギュラー番組化への期待は私としては高い。

新たな経営体制が来年からスタートするが、NHKのこういった新しいチャレンジはぜひ上手くのばしてもらいたいなあ、と期待している。

こういう類いの番組は民放では希有なのだが、
「ボクらの時代」はフジテレビの日曜の早朝番組だ。
視聴率は決してよくないだろう。
司会者なしでゲストのみの自然体のトークだけというシンプルな構成だが、旬な人たちが今、何を考えているのかが伝わる良質な番組だ。
私が録画して見たのは、クリエイティブディレクター・佐藤可士和、書道家・武田双雲、華道家・池坊美佳が、「クリエイティブは特別なことじゃない。すべての人がクリエイティブである」をざっくばらんに語った回。

フジテレビらしさもあって、結構適当だ。
武田双雲が自ら「3時間以上一緒にいるとうざい」というくらいよく喋って人のトークにまでかぶって勝手に仕切っていた。
佐藤可士和が、ベストセラーの「超整理術」を出版して自分でわかったことや、学生時代、博報堂時代に、いかに自分が狭い世界での価値観にこもっていて、その後非常に努力して来たことを語る下りはとても興味深かった。
以下、佐藤語録。
「誰も関心を持っていないことを振り向かせるために、わかりやすくコンセプト化する」
「わかるよねえ、とか身内で言ってることは実は誰もわかってくれない」
「感覚じゃなくて、スキル。常に練習だ」
「自分の感情までコンとローウ出来るようになった。」
「相手はこういう人なんだ,と理解することで自分はスッキリする」
武田双雲がいいこと言ったのは
「モチベーションは高めるものじゃなくて、もともと高いのが普通。嫌な時だけ下がるもの。だって、元気ってのは、元は気が高くってそこへ戻ることだから」
3人の結論は「プロとは努力を続けられる人」でした。

たしか、仕事の流儀 クリスパでも
「プロとは集中力の続けられる人」とか言ってたなあ。

そして夜は「レコード大賞」をちらりと見て
サラリーマンNEO「年の瀬スペシャル」を楽しむ。

レコ大って、大晦日の紅白の前だったのに視聴率低迷と紅白への出演者への配慮から
昨年から30日になったのだ。
実はレコ大は70年代の黄金期から歌よりも舞台美術の荘厳さを今年はどんなアイデアなのかと注目して楽しみにして見ていた。
TBSのHPにも「日本の放送業界最高峰の照明・映像と美術セットを自負するTBSの総合的な演出力によって」とあるくらい力が入っているし、それはまさに集大成と言える程凄いと思っている。70年代の帝劇時代は、美しさと品のよさ、繊細さを併せ持った上に照明効果まで考えられた舞台美術に目を見張ったものだったが、80年代に会場がTBSになってからはレコ大そのものを見なくなってしまっていたし、90年代には紅白の開始時間が19時台にはやまったとともにその低迷ぶりにちょっと忘れた存在になっていた。その後 新国立劇場になって,その舞台の性能や奥行きを生かし、舞台美術の実力がまた蘇って来て見るようになったのだ。
が、今年はちょっとがっかりで、早々にチャンネルを変えた。

一方で,その対極のような番組、
サラリーマンNEOは大満足だった。
「NHKらしからぬNHKでしかできない番組」というコンセプトだけにコントもシュールだし,NHKの番組を知らないと笑えない(っていうかNHKをギャグにできるのはNHKだからこそ!?自虐的だ)ところがウイット満点で凄い。

恐るべしNHK・・・。

|

« お買い得 | トップページ | 大晦日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/166759/17530876

この記事へのトラックバック一覧です: テレビ三昧:

« お買い得 | トップページ | 大晦日 »