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2007年12月23日 (日)

イブイブ

Dscf9617

昨夜、長女のプリントゴッコは、
ヘンデルのメサイアを聴きながら第39曲あたりで終了。
第42曲ハレルヤを娘はアルト、私はテナーで鼻歌を歌いながら
後片付けをした。なかなかの出来映えで娘もご機嫌だ。

今日は次女が夕方からプリントゴッコを始めた。
NHK-FMでN響の第九を聴きながら進めたが(平板な演奏でした・・)
フィナーレの頃はまだインクを版に載せている頃で
第4交響曲を聴いているうちにやっと終わった。
(4番の方が、素晴らしい気迫のこもった演奏で
 テンポよくぺったん出来た)

夜は 家族4人揃って、早目の夕食にして
ささやかなクリスマスパーティー。
手作りのデザートを食べながら
テレビ番組は バラエティーばかりでつまらないので
ニッチなNHKハイビジョン放送を見ることにした。
「E=mc² アインシュタインと世界一美しい方程式」
これが とても面白かった。

この数日間、夕方から深夜まで
“特別編集長”となった人がこれまでに放送したハイビジョン番組から
好きなものを選んで一挙に放送するという企画をやっていたのは知っていた。
音楽の千住真理子、スポーツの小谷実可子、
そして今日は科学の毛利衛さんだった。

この番組は、100年前にアインシュタインが導き出したE=mc²という方程式が
それ以前の科学者たちの発見や努力が背景になっていることを
2時間弱のドラマ仕立てでそれぞれの個性を人間臭く、わかりやすく描いていたのだ。
オンナ好きなアインシュタインをはじめ、
「電磁誘導の法則」を発見した貧乏人のファラデー
「質量保存の法則」を実証しフランス革命で処刑されてしまった
貴族で妻と一緒に研究するラヴォワジール、
「電磁波の存在」を理論的に予言したマックスウエル、
時代背景や、それぞれの科学者のキャラクター、
その法則を証明したり発見する実験の場面を具体的に描いていたり
CGを用いて解説してくれるので 何となくわかった気になる。

このドラマの凄いところが 科学の話にとどまらず
女性に焦点を当てているところがいいのだ。

この番組をみるまで全く知らなかった
エミリー・デュ・シャトレとリーゼ・マイトナーという天才女性の存在は
印象的でもありまたその生き様は対照的だ。
フランス貴族の道楽のひとつだった科学の世界で
侯爵夫人であったエミリー・デュ・シャトレがニュートンを理解し、
不倫の末の43歳の高齢出産で命を落としてしまう情熱的な生き様は
「女性であるがために科学の世界で受け入れられなかった」という
事実とともに「女性ならでは」というところがスゴイ!
一方で、内気でおとなしく真摯に実験に取り組みながらも
ドイツの物理学研究所に女性ではじめて採用さ れ、
その後、学会の第一人者として活躍、
しかしユダヤ人としてドイツを追われ、北欧に無一文で避難する姿は痛々しく、
さらに核分裂を解明したにもかかわらず、
ノーベル物理学賞受けたのは協力者のオットーになってしまったという数奇な運命も
「女性であるがために」と「女性ならでは」の両面があるいう気がする。
こういう事実をきちんと描くあたりは、制作者の良心というものを感じる。

予備知識のない娘達も引き込まれながら見てしまったのも
このような科学の世界で活躍した女性がきちんと描かれていたからかもしれない。

このような知的好奇心を刺激し、
科学の世界へと導いてくれるエンターテイメント番組は、
ぜひ中学や高校の授業で、いや大学でもいいからどんどん見せてあげて欲しいものだ。
もっと多くの子供達がサイエンスに興味を持てると思うんですけど。

プリントゴッコも今や時代遅れとなり、ニッチで消え行く運命かもしれないが
BSハイビジョンもチャンネル削減で先行きが危ぶまれている。
このような良質な番組をじっくり高画質で見ることができるのは
とても貴重だと思う。

Dscf9624





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