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2008年2月17日 (日)

あらたにす

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とうとう始まった、Web上での新聞読み比べ。

1月31日から、「新s あらたにす」というサイトにいくと、朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞の1面や社会面、社説の記事 の一部が、「くらべる一面」「くらべる社会面」「くらべる社説」というページで、3紙並べて表示される。全文を読むには、各紙のサイトへ移動することになるが、見出しだけでも一気に比較できて興味深い。バックナンバーは1週間分を閲覧できる。

今朝の朝刊の各紙トップは「東芝 HD−DVDの生産・販売からの撤退も含めた事業見直しの検討に入った。」だが、「撤退検討」「事実上撤退」「撤退」と見出しだけでも微妙に表現が違うのがよくわかる。

複数の新聞をとっている家庭は少ないだろうし、とっていたとしても朝、それを読み比べるなんていう時間はほとんどないのが実情だろう。

休日の朝読んだ新聞の記事を、実家や友人宅で同じ出来事を違う新聞で読んだ時に、その表現や情報量の違いに驚いた経験がある。まさに新聞のキャラがそのままだった。

このようなサイトコンセプトはとても面白いし、これを実現したことは素晴らしいと思う。実際に見比べてみることで、各紙の編集方針や偏り具合が実感でき、客観性が養えると思う。サイトの構成やレイアウトも記事ごとに高さが揃っているなど、比較しやすい。

日経・朝日・読売インターネット事業組合は、「3社が力を合わせて、ネット社会での新聞の影響力、発信力を一層高めたい」としているという。

一方で、毎年1月下旬に開催される世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」での未来論者のパネル討論は「2014年までに新聞は無くなる」という話が展開されたそうだ。

すでにニューヨークタイムズ紙は、ブログとの融合をスタートしていて、記者の書いた記事とブロガーの書いた記事の区別がつかないほどだそうだ。欧米の新聞社は近い将来に新聞紙が消えることを前提に,オンラインシフトを加速化させているのだ。

そして何より、音楽の世界で起きたiPodのようなビジネスとライフスタイルのイノベーションが、書籍や新聞でも現実のものとして一気に加速しそうなことが起こっている。

昨年の11月にアメリカのAmazonから発売された 電子書籍リーダー「kindle」だ。

初代iPodと同じ価格の399ドルで、約300g、600×800pixeiのバックライト不要、直射日光の下でも紙と同じように読めるE Inkのディスプレイを採用している。iPodと違うのはiPhoneのように通信機能を持っていることで、パソコンを介せず書籍コンテンツをネットからいつでもどこでも入手することができ、ネット上のアマゾンというブックストア(データベース)と連動して動く機能を持っていることだ。さらにiPhoneとも決定的に違うのは、通信料をAmazonが負担することだ。要は、携帯電話の高速通信機能、無線ネットワークを利用するコストをAmazonは電子メールとブログ閲覧の料金としてユーザーに転嫁する。
そして、NY紙をはじめ、ウォールストリート・ジャーナルやルモンドなど主要新聞も販売され、毎朝kindleに朝刊が届く仕組みだ。
電子辞書機能、ウィキペディアにも接続可能、表示される文字のサイズを変えられる機能もある。あとは、操作性とファッション性がキーポイントか?

この新しい仕組みは、紙、印刷、取次、書店の存在価値が薄れてしまうことを意味している。
欧米では、日本のような宅配の仕組みは無く新聞はお店で買うものなので、こういう変化は本当にすぐやってくるのであろう。

私の自宅の朝は、新聞を玄関のポストから取り出して、朝食をとりながら隅々まで読んで、さらに家族がまたそれを読む、という光景が繰り返されている。特に土日は分厚い新聞をリビングに広げて土曜日の別刷り、日曜日の書評などなど隅々までゆっくり読むのが楽しみだ。そういう読者にとっては、ちょっとピンと来ない。

しかし、いつでもどこでも書籍や新聞が読めて、値段は書店より半額ということは,どう考えても朗報に違いない。閉鎖的な日本の新聞業界はまだまだ先のような気もするが、日本でも数年後には、書籍についてはこのようなことが実際に現実になると思われる。

ネット書籍販売のAmazonが電子書籍を売り始める。
少なくとも未知の経験の始まり、新たな時代の幕開けを予感できる出来事が始まったことに注目していきたい。

         

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これは新聞のフリーペーパー版みたいなもんですね。 今のフリーペーパも、内容が有料と間違うくらい充実してますもんね〜。 現在、我が家では産経新聞を取っています。 最初は朝日でしかたが、左よりな記事に嫌気が差し、読売へ。 昔は、読売新聞の新聞配達してまし....... [続きを読む]

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