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2008年4月 4日 (金)

音楽仲間

Dscf0588

学生時代のオケ仲間で今も親交の深いヴィオラ弾き5名とオーボエ吹き1名と呑む。
場所は先輩が多い時は週4日ランチしていて社員食堂化しているという 小伝馬町にあるこじんまりとしたイタリアンのお店だった。 小伝馬町に降り立つのは生まれてはじめて。問屋街の名残がある小さなビルも多いが、今はオフィス街らしく、夜は居酒屋の明かりが多い。そんな場所には珍しいお店で、とてもリーズナブルでおいしかった。住所は 大伝馬町。

最近、姉妹店が最近オープンしたそうで、 店名は3rd note としたのだそうだ。
第3音。和音の第3音は控えめだが重要な役割。これがフラットになるとマイナーになる。調整を決める音だ。粋なネーミング。ビオラのことみたい。

集まったメンバーは工学部、人文学部、理学部、薬学部、園芸学部卒で 今はフリーのファイナンシャルプランナーに霞ヶ関の役人、 業界団体の理事に研究員と多彩だが、 このときばかりは管弦楽部ビオラ科卒の同窓生だ。
オーボエ吹きの先輩は、実は学生時代クラリネットであり、建築学科卒後大手建設会社に勤めたのにファゴットに転向し、今やプロのオーボエ吹きとして自称「日本でたったひとりのストリートオーボエ奏者」で多くの人に音楽の楽しさを伝える伝道師だ。
同じ釜の飯を食った仲でもあり、先輩は全員早生まれなので偶然全員同じ年生まれ。なので世代的な体験も全く違和感なく、音楽の話でおおいに盛り上がる。

卒業以来今も続く弦楽合奏団が、今年の演奏会のプログラムのひとつとして選んだ曲が武満の曲だそうで、4分の2.5というところがあると嘆けば、 それは8分の5だろうと突っ込む。 4分のπの方が面白い誰かがいえば、それは90度だから簡単だとなる。メインはチャイコのフィレンツェの思い出だそうで、とにかく楽譜をめくってもめくっても音符の嵐で小節数が3桁に及び、譜読みが大変、と今から嘆いている。 ラフォルジュネは今年はシューベルトだからつまらん、 あのザグレイトという交響曲は4桁の小節数があるから「ロング」の方があっているといえば、 「未完成」はシューベルトの唯一の良識だと手厳しい。小さな歌曲がかわいらしいじゃん、といっても、同じ事を何度も繰り返してくどい,と取り合わない。
そうそう、その合奏団ではヴォーンウイリアムスのオーボエ協奏曲という演奏される事も少ない曲を演奏したりしている。そのオーボエ吹きの先輩が、ブリテンのオ−ボエカルテットが面白い、ともう一人のビオラ弾きとしきりにいうんで、今度聴いてみようと思う。

今日の主催者である先輩のビオラ弾きは筋金入りの自称「極端なブラームス愛好家」である。
どれくらい筋金が入っているかと言えば「ブラームスの辞書」という本を自費出版し、そのブログを2005年に開設以来、ブラームスネタで一日も欠かさず更新し続けているのである。とうとう4月3日に10万アクセスを達成、そのお祝いも兼ねての集まりだったのだ。その4月3日はブラームスの命日だったというのも偶然を通り越して、何やら少なからぬ因縁というか、執念すら感じてしまう。

たとえば、のだめカンタービレの20巻発売日の3月13日には、その日の夜までに完読するばかりではなく、ブラームスネタをきっちり掲載している。
それは、182ページの右下のコマに描かれた小さな楽譜を「ラプソ ディー変ホ長調op119-4の冒頭である。」と指摘しているのだ。「あいかわらず芸が細かくて感心した。こんなに小さな楽譜なのに手を抜いて いない。」と作者を誉めているが、あの〜〜、先輩、だ〜〜れも気がつかないような事を見事に言い当てて、スゴすぎるんですけど。

こんな調子なので、アマチュア音楽家といって侮ってはいけません。
音楽を楽しむ ってのは「再生音楽」を聴くだけじゃなくって、
いろいろはアプローチがあるだけど、50近いおっさんおばさん達の学生のノリでのトークは気分爽快だった。
忙しい時程、こういう脳が覚醒するような時間は貴重なんです。

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