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2008年4月21日 (月)

鉄の音のデザイン

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所用で久々に井の頭線に乗った。
朝は通勤客で混雑する上りとは逆方向で、渋谷から明大前までだったが、
ホームに人が溢れているからか、
遅延のため電車が数珠つなぎで 開かずの踏み切りを渡る人がいるのか、
やたらと警笛を鳴らしていた。

昼、渋谷方向に乗った急行が 明大前駅に入ってきた時も警笛が鳴った。
その音は、朝の警笛と違って、どこかで聞き覚えのある独特の音だった。
そうそう、横浜市営地下鉄の警笛だ。

横浜市営地下鉄ブルーラインは以前ホーム進入時に必ずクラクションを鳴らしていた。
ボィャァッ というような、言葉ではなかなか言い表せない音だ。
他の電車の「パァ〜ン」とか「ビ〜〜」とかいう警笛とは明らかに違う。
前から気になっていた。

調べてみると、なんと港町にちなんで船の汽笛をモチーフに開発したらしい。
そしてそれはA♭、C E♭の3音で構成された A♭のコード〔和音)だそうだ。
横浜市営地下鉄では今年に入って聞かないなあ、
と感じていたら、ワンマン運転になってから鳴らさなくなったらしい。

なんと、京王井の頭線の新型車両の1000系
(渋谷駅でオレンジ色のランプで乗車位置が示されるタイプ)が
同じタイプの電子警笛を採用していたのだ。
井の頭線に汽笛ではちょっと違和感があるが、
威嚇的なクラクションではなく
ちょっとアナログ的な和み感溢れる警笛は、
小型車両が街並みの軒をすれすれに走るスローな姿に
あっているような気もする。

そういえば 先週、
品川に出るのに大江戸線から京急線に乗り換えるため
大門のホームにいた時、反対側の電車が動きだすととともに、
京急のモーター音から音階が聞こえた。
噂には聞いていたが、実際に耳にしたのは初めてで、驚いた。

ミファソラシドレミ〜〜〜キュ〜〜〜ン という感じ。 
ドイツのシーメンス社VVVFインバータ装置で、
ドレミファインバーター」と呼ぶんだそうだ。
実際の音階は 「(レ)ミー、ファソラシドレミファソーーーー」らしい。
開発当初はほぼ無音だったのが、
京急が「無音では安全性に問題がある」として
意図的に音を付けたと言われるているらしい。

電動モーターの自動車にセルモータの始動音や
アイドリング音をわざわざ付加しているのと同じ考え方だが、ちょっと極端だ。

音楽ついでに
先日楽器店で楽譜を眺めていたら、妻が「ねえねえ、面白いよ」と見つけてきたのが
鉄のバイエル」という楽譜集。
JR東日本の山手線、中央線、東海道線といった
駅の発車メロディー101曲を採譜した楽譜集だった。
全ての曲を一曲一曲耳で聴きながら一音一音譜面に書き起こし、
ピアノ1台で忠実に再現することを重視しているのだそうだ。

どれもこれも、こだわりがあって作り手はマニアックだが、
実はお客さんに少しでも心地よく、楽しく という旺盛なサービス精神を
きっちり現実的に技術に落とし込んで提供しているところがスゴい。

いや〜〜、鉄道の音のデザインも奥が深いです

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