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2008年5月31日 (土)

いまどきの駐車場

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新横浜駅ビル・キュービックプラザの駐車場を利用した。
雨の週末なので大混雑を覚悟していたが、道路もすいていて、待ち列も数台で入庫できた。
ここの駐車場は、新宿タカシマヤや六本木ヒルズと同じ、平面往復方式の機械式立体駐車装置を採用していた。
1996年、新宿南口にタイムズスクエアがオープンしてすぐの頃、駐車場を利用して、今まで体験したことのない地下の駐車場システムにとても驚いた覚えがある。1台1台誘導されて広い駐車スペースに頭からそのまま突っ込んで車を停め、降りて前の扉から通路に移動すると、横の壁全体がバカッと開いて、ビュッ!って感じで車が横滑りに吸い込まれていった・・・。帰りは待合室で待っているとまた壁から車がニュッと表れ、そのまま乗って切り替えしもせず前に進むだけ。利用者にとっては乗降時以外は人と車が完全に分離され、駐車場内での盗難や事故が防止されるという安心感がある。運営側にとっては狭い敷地に効率よく大量の駐車台数が確保でき、入出庫のお客さんをスムーズな導線で混乱することなく誘導できるのだろうということは容易に想像できた。六本木ヒルズがオープンした5年前に駐車場を利用した時もタカシマヤと同じスライド格納式システムが採用されていたが、車高制限が高くなっていたりと進化していた。ただ、一度入れてしまったら、途中で荷物をとりにいけないとか、システムが故障したり、地域が停電したらどうなるんだ、という不安はある。
少なくとも、高齢者、乳幼児や障害者にとってみればとても広い場所で周囲に気を使わずに乗り降りできて安心だし、当然健常者にとっても平面駐車場の空きの場所を見つけたり、車庫入れの切り返しやバックなどから解放されてとても便利なシステムだ。

新横浜キュービックプラザの駐車場は、車が横にスライドする方式ではなく、入庫は正面に吸込まれ、出庫は頭から出てくる前後のスライド方式だ。ターンテーブル式立体機械式駐車場のターンテーブルの床が四角で、そのままスライドしていく感じだ。車を降りてから扉を開けて通路に入ると、駐車券を機械に挿入してタッチパネルで安全確認の質問に答える入庫作業がある。慣れていなくて戸惑う人が多いので、警備員が一人一人説明するため、車が格納されるまでにここで多くの時間が費やされてしまっていた。空いていても入場待ち列ができるのはこのせいだったのだ。
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出庫の際は6つある立体駐車場それぞれに駐車券を出庫操作盤に入れて順番を待つ。
入庫したときの色か記号を覚えていればよい。(駐車券にも表示されているが)
出庫までスムースに行けば2〜3分なのだろうけど、4,5台分待ちになったり、前の車に乳幼児がいたり、荷物の積み込みになどで出発に時間がかかるとなると、あっさり15分くらいかかる。
その間のイライラ解消のためにモニターがあって、出庫作業のステップが様子が表示される。今何台待ちで、自分の車が何台目であり、車庫でのパレット待ちなのか、平行移動中なのか、そして上下方向のエレベーター待ちなのかがわかるようになっている。あまりわかりやすいグラフィックとは言えないが・・・。
通路には大きなガラス窓があって、そこから下の方から上がってきて、スライドして出庫する様子が眺められるようになっている。動く、ということとエレベーターのメカニズムがリアルニに感じることができ、小さな男の子は自分の車が上がってくるのを窓に貼り付いて見ていた。
最初の画像は その窓から自分の車の出庫の様子を撮ったものだ。

駐車場の入庫、出庫、待ち時間も商業施設においては、エンターテイメントとまではいかないまでも、顧客満足のためのひとつの大きな要素であることは間違いない。
入れ難い駐車場は敬遠されます、確実に。

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2008年5月26日 (月)

初夏の陽気

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ミッドタウンでの打ち合わせが終わり、DesignHUBのWhat's Good Designをちらりと見てから木陰でランチ。国立新美術館の大きなケヤキの木陰のテラスには心地よい風が流れてくる。まだ人の少ないテラスでは 本を読む人、静かに緑を眺める人でゆっくり時間が流れる。

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人懐っこいスズメが一羽、落ちたパン屑を狙って人の足下をちょこちょこ飛び回っていた。食後に静かに本を広げる女性の傍らの椅子から、ねえ、ちょうだいよお、とおねだりする様子が撮れた。都会のスズメは、生きていくのもずる賢い。女性を狙って近づき媚を売っているのだ。私のところに近寄ってこなかったひがみですけど。

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夕方には北東の空、埼玉方面にモクモクと、入道雲が夕陽に照らされていた。

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2008年5月25日 (日)

雨の日曜の朝

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2008年5月24日 (土)

ユニクロエンターテイメント

UNIQLOCKの第3弾がが配信されていた。Tシャツバージョン。
今までの“UNIQLOCK GIRLS”4名に、新しいメンバーが4名加わっている。

で、ダンスをしている場所が今までの東京キリスト教会(槇文彦 設計)だけじゃなくて、新たに多摩美の図書館(伊東豊雄 設計)バージョンがある。
よく観察すると偶数時は多摩美術の図書館で今までのメンバー、奇数時は教会で新しいメンバーという凝りようだ。
う〜〜ん、5秒の間にダンスだけでなく、その空間を著名な建築家による話題の建物内で撮影するこだわり、見る側の今度は何を仕掛けてくれるのだろうという知的欲求にキチンと応えているところが素晴らしい。

そして先週16日からユーザー参加型プログラム「UNIQLO TRY」がスタートした。
ユニクロ商品を実際に着用したユーザーが、着用した実感とアンケート調査結果を動画、音声、音楽などをミックスした新しい表現のプロモーションサイトが公開されている。
第1弾はブラトップ。
「リサーチエンターテイメント」と言うんだそうだ。
大量のアンケート結果を視覚化した、と一言で言ってしまうには、あまりにも次元やクオリティのレベルが高い。
TRYの結果を確かめることはできないけど、吹石一恵の印象的なCMとは全く異なる、Webサイトならでは、というか新しいアピール力を持っているということを証明している。

ユニクロは次の期待に決して裏切ることなく、期待以上のアイデア、表現、クオリティを提供し続けている。

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NIKKEI DESIGN

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定期購読している「日経デザイン」が画像のような封筒とタトウケースに入って送られて来た。蓄光シートまで同封されている。
「本誌が読者に届くその瞬間から感動してもらえるような雑誌を作りたい。」
定期購読制の“雑誌だからできること”として、ユーザー体験向上プロジェクトと題した読者へのプレゼント企画だそうだ。

決して安くない、いや、割高感すらするこの雑誌の読者をどう捉えての企画と実行なのか。
少なくとも 私と隣の席に座る同僚は「最近の日経デザイン、つまんないよなあ。定期購読もったいなから、やめちゃいたいようなあ」と言いあっていたばかりである。

何だか、勘違いしているんじゃあないの、というのが送られて来て感じた私の素直な感想。
意気込み、印刷技術、加工技術、アイデアとトライ、わかるんですけど、押し付けてません?

今月の特集が「お金を出したいデザイン、出したくないデザイン」っていうのは自虐的なのか、自信過剰なのか。
学生さんとか若い現役のデザイナーとか、この企画をどう捉えたのか、私もぜひ聞いてみたい。日経デザインに興味なかったりして・・・。

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2008年5月23日 (金)

犬とリス

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渋谷の街ではユーザーターゲットが明快だから動物キャラで十分なのね。

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2008年5月22日 (木)

田植え

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足柄ではもう田植えが始まってました。
蓮花畑だったところの土が耕され、水がはられたなあと
1週間ごとに風景が変化し、季節が進んでいることを実感できます。

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2008年5月21日 (水)

アートを楽しむ

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英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展

2008年4月25日(金)〜2008年7月13日(日)
月・水-日 10:00−22:00
火 10:00−17:00 
いずれも入館は閉館時間の30分前まで
会期中無休
森美術館 六本木ヒルズ森タワー 53階
入館料:一般1,500円 学生(高校・大学生)1,000円 子供(4歳以上−中学生)500円
(「MAMプロジェクト007:サスキア・オルドウォーバース」展、 
 展望台 東京シティビューにもご入館できる/当日のみ有効)

同僚4人と一緒に、今日からスタートしたギャラリートークに参加しながら鑑賞した。
ギャラリートークは、毎週水曜の19時からと、土曜の14時から開催される展示解説プログラムである。入り口に集合し、解説ボランティアの方と一緒に約1時間、作品の背景、ポイント、様々なヒントを聞きながら、時に質問や感想などのコミュニケーションを取りながら一緒に鑑賞するツアーだ。定員15名とあったが、定刻前に20名以上集まった。今日の担当の方は専任のキュレターさんではないので初日でもあるのか、ちょっとプレッシャーを感じながらも、とても親しみやすく、自身の視点や感想も入れながら一生懸命に楽しく解説してくれた。
会場を進むにつれ、いつのまにか雪だるま式に聴衆は増え、30名を超えるくらいだったが、熱心にメモを取りまくる人などもいて、とてもいい雰囲気だった。

多分4年前なら多くの興味もなかったであろうターナー賞の作品に、俄然関心を持って今日の鑑賞を楽しみして来た同僚と私は、今 実行しているワークショップのインストラクターとして、その意味を確実なものとして実感したかったからだ。その目的は十分に達成できた。

平日はつい仕事に忙殺されてしまうのだが、今日のようにワークショップを一緒に立ち上げ、運営し、その課題を共有化して来た仲間と鑑賞して共感し、その後酒飲みながら語らうという時間がとてもよかった。

肝心の作品群だが、これはもう「百聞は一見に如かず」そのものである。
ターナー賞についての由来、位置づけはいくらでも解説があるのでそれを参照いただくとして、「メッセージを表現する」手段としての多様性は刺激的としかいいようがない。
表現があまりに過激だったり、メッセージ性が政治的だったりと、物議をかもす事自体が話題性や注目度の高さを表すのだろうが、受け入れがたい作品があるのも事実だ。自分の思ったことや作家のメッセージ、それらとともにその賛否両論を受け入れて考えると、メッセージと表現手段によるコミュニケーションのあり方、独創性を考える上で非常に多くのヒントに気付くことができる。
中でも90年代セレクションのコーナーは圧巻である。
写真や話では聞いて理解していたつもりでも、カプーアやダミアン・ハーストの作品を目の当たりにし、そのスケール、質感をあらゆる方向性と至近距離、時間軸で体感すると、それは筆舌に尽しがたいのである。

テイトギャラリーで実際に見たことがある人には物足りないのかもしれないが,ロンドン以外でターナー賞の歴代受賞者をすべて集めたのは世界で初めだそうで、日本初お目見えの話題作もあるのだが、なにせ初めて見る私にとっては、十分に刺激的だった。

絵画、彫刻、インスタレーション、写真、ビデオなど様々な作品を通じてコンテンポラリーアートの潮流が一目で判るこの展覧会は、「作品を通じて、社会に議論を巻き起こし、現代美術を大衆化する」というターナー賞の役割を存分に体現した企画だと思う。

そうそう、今日の解説で、東京オペラシティのビジネスマンが行き交う2階のだだ広いエレベーターホールに佇む裸の立像が、アントニー・ゴームリーの作品だということを知った。あの場所での生身の人間との対比は何ともシュールな批判的精神でありウイットのある親しみやすさでもる。それだけでも、私の心はニヤリとできたのでした。

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2008年5月20日 (火)

ステレオ石

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2008年5月18日 (日)

雑木林の木にもひとつひとつ名前がある

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「雑草という植物は無い」
植物学者でもあった昭和天皇が、皇居の散歩中にお付きの人に言ったという有名なエピソード。このフレーズ「どんなものにも必ず名前があり、それも意味があって存在している」ということを指すために、よく引用されます。
「木を見て森を見ず」は、本質を捉えるためには大局的な見方も重要、という諺だが、一方で、上記の言葉に習えば「雑木林の木にもひとつひとつ名前がある」というフレーズに置き換えることもできる。要はバランスが大事ということなのですが。

この季節、普段何気なく新緑の塊に感じている里山の雑木林や公園の林の中に、白い小さな花をびっしり咲かせている木がある。エゴノキだ。果実の味がえぐいことにその名が由来するほどで、鳥でさえ見向きもしないそうだ。その上、樹形や葉なども特徴が無い。この時期だけ可憐な小さな花を密集させて咲かせた姿を、下から見上げるととても見事だ。短い間だけど、その特徴をはっきりとアピールすることや、原産が日本,中国ということ、自然な樹形が好まれて、最近はシンボルツリーなどに庭木御三家といわれるほど人気があるのだそうだ。

実は、私も数年前のこの時期、隣の公園で白い花をびっしり咲かせている姿を見つけて、この木の存在を知った。知ってみると、意外に身近にあちこち植栽されていることがわかった。
そうそう研究所の中庭もハナミズキとエゴノキが植栽されていて、春から初夏にかけて順に花が咲き、新緑が芽吹き、と長い間に変化が楽しめるように工夫されていたのだ。

建築というのは、人と環境の関係性を表す造形でもあるから、建築家というのは人工物のみならず自然とも対峙し、時間軸でその適性や変化を観察するアンテナが必要なんだなあ,と思った。

住宅街の庭では、今、薔薇の花が盛りである。
華やかな目を惹くその足下に咲く小さな花、ひとつひとつにもちゃんと名前があります。
その名前と由来に気がつくと、小さな世界での出来事と、それから成り立つ 庭、公園そして環境へと考えが順に及びます。

「木を見ずして森を見る」という人も多い。
普段、気になることに出会ったら、ちょっと調べてみる。 調べてみたら、新しいコトや関係性が見えてくる。木から、森から、どちらからのアプローチも大切だ。好奇心による多く知識だけでなく、それらを結びつけてモノごとを語れるセンスが大事なのです。

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ニワセキショウ(庭石菖)

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ブタナ

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種と実と豆

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ふと公園の木々に目をこらすと、ついこの間まで華やかな花を咲かせ、その後、新緑の芽吹きがまぶしかったその葉の間に、赤いものを見つけた。
上の画像は、楓(かえで)の種だ。小さな赤い花を咲かせた後、このような赤い竹とんぼにような実がなる。
小さな赤い竹とんぼが、緑の中にたくさんある様子はなかなか面白い風景です。

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そしてよく目を凝らして見ると、桜の木にも真っ赤なサクランボが。
鳥にもう食べられてしまったのか、小さなものがわずかしか残っていなかった。

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梅林ではしっかり小梅が青から赤に変わろうとしていた。
梅雨が近いぞ・・・。

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我が家では昨夜 そら豆を焼いて食べました。
おいしかったあ。

豆というのは マメ科植物の食用になるもの総称だそうです。
豆も実のうちのひとつ。
実というのは花が受粉して種を含む構造に発育したもの。
まあ,結局子孫をの残すための仕組みと自然界の美しいカタチです。

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2008年5月17日 (土)

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2008年5月16日 (金)

視点と視野

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2008年5月13日 (火)

テレビ

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CHANGE  結局 昨日も今日も見れず、HDDの中。

プロフェッショナル仕事の流儀のウェブデザイナー 中村勇吾氏の回を週末にやっと見た。プログラムを絵の具のように操る人という佐藤可士和氏のコメントが言い得て妙。クライアント(ユニクロさんですね)が呆然と息をのんで驚くプレゼンのシーンが圧巻だ。
ユーザーの生理的な感覚を大事にした普遍的な面白さ、それを徹底的な試行錯誤から具体的に表現と経験に落とし込み、やすやすと世界共通のメッセージにしてしまうところが天才たる所以だ。「新しい発想を生み出すコラボレーションは個人の頭の中でできる。いくら優秀な人をたくさん集めた組織でもそれにはかなわない。」というような意味の発言が新鮮だった。今やデザインていうのは一人ではなくて,技術や表現など多くの多様な才能や専門家によるコラボレーションでこそ成り立ち、そういうネットワークの形成こそがクオリティアップ、新しい発想の源泉、という発想に私は立っていたので。
独りコラボレーション、その人の頭の中のコラボレーション!
徹底的に自分の中で面白がる人なんですね。それだけでも衝撃的だった。

それでまたこの番組に期待して、今日の堤幸彦氏の回を見た。
総製作費60億円をかけた3部作!カンヌ映画祭の見本市でダイジェスト映像上映!と
話題先行型の映画「20世紀少年」を今撮影中の監督だ。
ビッグコミックスピリツファンの私としては、原作の「20世紀少年」をリアルタイムで7年間、毎週楽しみに読んでいたので、実写化は微妙な心境だ。で、どんなプロなのかと。
悔いを残さないため、客観性をもつため 俳優の演技する場に立ち会わないというスタイルを作った。
楽しむことがプロフェッショナル。
ちょっと身近に感じました。


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2008年5月11日 (日)

アナログ音源のデジタル化

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昨夜、部活から帰宅した長女が「部室にあった昔のカセットをCD-Rにしたいんだけど」という。80年代の懐かしいカセットを数本持ち帰って来た。
GW前にそんな相談をされて、8年前にWin98対応のONKYOのUSB DIGITAL AUDIO PROCESSORなるものを購入、学生時代のカセット音源をデジタル化してCD-Rにした経験から、まあ,それらを引っ張りだせば何とかなると答えていた。
今は全く使っていないVAIOのノートPCやら、USBケーブル、上記のプロセッサーを夜探しで引っ張りだし、こんなこともあろうかと保存していた当時のアナログ音源をデジタル化するための特集記事が載った雑誌も探しだした。しかし、とても時間がかかった記憶があり、なんだか接続も設定も面倒な気がして来た。Macならもっと簡単にできるだろう、と調べてみたら、やっぱり付属 のソフトGaragebandで簡単に取り込めて、iTuneで管理できてしまうと今更判明。

カセットデッキをiMacの横に並べてオーディオケーブルで接続。
あとは、Garagebandで録音、分割して iTuneに送信。
結構、最初は分割などの操作に苦労していたようだが半日Macに向って2本分をデジタル化したようだ。
さすがMac  エンターテイメント系にはめっぽう役に立つ。

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2008年5月10日 (土)

独り負けの反撃

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あれっ? 7月1日からじゃなかったっけ?
DoCoMo から docomo へ。
ブルー(DoCoMoは黒ですが)からレッドへ。

グラフィックデザイン界の天皇とまでいわれた亀倉雄策氏のダイナミックループは衝撃的だった。電電公社の民営化による内部職員のための意識改革、体質改善がCIの最大の課題であったはずだ。だから NTTというと、どうしてもコーポレートカラーはブルーの印象が強い。

DoCoMoというネーミングは au のネーミングも手がけたZYXYZの案だ。
DoCoMo のロゴデザインは CIの大御所 PAOS だ。
そうそう、au のコンサルをしていたのは 確かPAOSから独立したAXHUM
通信業界も狭い範囲でCIをやっているようだ。
auのロゴデザインは グエナエル・ニコラだったけど。
今回は電通のブランドクリエーションセンターの仕業なのかなと推察している
NTTからのさらなる脱却を目指しているのかな。

一昨日は小田急の車内吊り、昨日は渋谷駅の東横線ホームで、新しい交通広告に気付いた。
4月18日の発表以来、あちこちで話題にはなっていたが、もう切り替え開始か。
ロゴデザインは Kodak  Xerox など 最近、起死回生を狙ってロゴ変更した米企業と同路線だ。

Dscf0941DoCoMo2.0」始動。とクリエーティブエージェンシーにTUGBOATを起用して、 浅野 忠信、長瀬 智也、瑛太、土屋 アンナ、蒼井 優・・・ 蒼々たる出演者による大々的なキャンペーン展開で反撃ののろしをあげたはずだったが・・。「マーケテイング/宣伝広告戦争」の話題性、注目度は十分だったが、本当にお客さんを向いていなかったと、今頃気付いたのだろうか。。
現状の店頭のカタログは、まだ8人が表紙を飾ってはいるが、コーポレートカラーの「レッド」のみを強調しながら、ロゴは何とも中途半端な墨一色の何とも特徴のないひどい状態。まだまだ変われていないようだ・・・。

2008年3月期連結決算は減収増益だったという発表があったばかり。新規契約数の減少に伴い契約時の販促費が減ったことと、秋からの新販売方式による端末の販売奨励金の損失がなくなった結果、利益が増えてしまっらしい。独り負けと収益構造の変革が幸いした訳だが、他社対抗のために導入した家族間無料などの新たなサービスで通信料金が下がり、ますます減収になることは目に見えているのだろう。「小さなものから、あっと驚くモノまで用意している。夏から秋にかけて、目に見えてくるものもある。」という記者会見の具体的な内容を披露する前からアピールしていかねばならぬほど、切羽詰まっていると受け取れてしまう。

すでに海外で発売されていて話題になっている“THE PRADA Phone by LG”が6月に日本で10万円で発売されると、昨夜ニュースで放映されていた。3インチタッチパネルのブラックフェイス、54×101×12.7mm、重さ92gというスタイリッシュな印象。切れ目の無い話題つくりに熱心なようだが、結局は散漫な印象が拭えない。

次の注目は、切り札である iPhone を docomoから発売することができるかどうか、というところだろう。docomoであろうと softbankであろうと あくまで Apple  の iPhoneなのでサービスは変わらないし、(i-modeはできないから) あとはキャリアが Appleの条件にどこまで耐えられる体力を持っているかの勝負だけだと思う。(私はauユーザーなので、ちょっと負け惜しみの発言であります)
6月のWWDC08で発表されると噂されているGPS付き、ブラック外装の「3G iPhone」の行方はいかに!?「携帯電話を再定義」したiPhoneが、日本のキャリアに福音をもたらしてくれるだろうか。

docomoの新しいキャンペーンのタレントは成海 璃子、堀北 真希、松山 ケンイチ、堤 真一、爆笑問題だ。この布陣は電通が今回のキャンペーンコンセプトのターゲットユーザーに相応しいですよ、とお薦めしたのだろう。これなら白戸家のお父さんに対抗できますよ,誠実さをアピールできますよということだろうか。新社長は「新規顧客を追うよりも今までのお客様を大事にします」という攻めから守りの発言。「携帯電話はキャリア主導の時代からユーザー主導の時代へ」ということで、新キャンペーンの目的は、顧客との繋がり、絆を大切にすることだそうだ。今日から新しいサイトもオープンしている。
ロゴ変更や宣言など、メディアを通じての意気込みは感じられるのだが、端末やサービスなどでユーザーに「変わった」と実感させることが何よりも大事なはずだ。

今回のドコモの転機は、顧客を向いているのではなくて、顧客を向こうよ! というあくまで社内改革のようにしか私には見えない。
NTT民営化と同じように、課題解決にCIを活用したということか。
それほどに危機感の現れと捉えることができるが、さて今回のCI変更、吉とでるのか!?
でも その社内改革によりKDDIとsoftbankも一緒になって本当の意味での次元の違う戦いが始まり、顧客に向いたサービスが実感できるようになっていれば、それは結局ユーザーにとってもいいことになるはずなのだが。

他人事ではないのですがね。最近CIを替えた会社に勤める私としても。
成功体験をした人の習慣や意識を変えること、会社の文化を替えていくということは。
ふぅ・・。

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2008年5月 6日 (火)

カラリ!

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連休も最終日になってやっといいお天気。
ニュータウンの緑道を自転車で駆け抜けてみる。
新緑がものすごい勢いだ。
緑道沿いのせせらぎは、どこも子供達がザリガニやら、やごやら、オタマジャクシをすくいながら歓声を上げている。どちらかといえば子供より熱心な父親がタモを持っていたりするのだが。
初夏らしい生命の息吹をムンムンに感じる。

今日の横浜は湿度11%。5月としては記録的な乾燥状態。
真っ青なアオゾラ、汗をかいても、水に濡れてもすぐ乾いちゃうくらい、気持ちのいい午後でした。

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iMacG5不調

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ちょうど2年前の4月下旬からiMacG5が不調になり、GWに裏ブタ開けて確認をしたら、 コンデンサーが1個爆裂していたので、緊急入院した。リペアエクステンションプログラム(初期型iMacG5のリコール)の対象シリアル番号のど真ん中であったが、リコール対象とはならず、ハード的な原因ということでロジックボード交換で戻ってきた。それで熱対策の根本的 解決になるのだろうかという疑問を持ちつつも2年が経過。また先月末から、スリープ状態から立ち上げようとすると そのまま落ちるという現象が起こるようになった。
2005年1月、我が家にiMacG5が来て以来、平 日はほとんど常時ON状態で家族がかわるがわるログイン、使用後は常にスリープにしていたので、 熱が滞留、高温にさらされている時間が長くて徐々にと電源ユニットが劣化して来ているのかもしれない、と推察している。春から初夏の陽気となり、外気温とともに室温も上昇して放熱し難くなって来ているのかもしれない。
推察したところで何も解決はしないので、スリープせず、毎回終了してその場をしのいでいる状態。今朝も次女が使った後、スリープにし、しばらくして私が使おうとしたら電源が落ちてた。スイッチを入れても立ち上がらない・・・。「トラブルシューティングー電源が入らない」に沿って、背面カバーを開けて診断用LEDをチェックした。とりあえず、ロジックボードも電源ユニットも異常なし。何事も無かったように起動する。

初代iMacからの歴史を振り返ってみても、2004年発売のiMacG5のデザインは秀逸だと思う。
まだ4年目、まだまだ頑張って欲しいのです。

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2008年5月 5日 (月)

こどもの日

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妻のご両親が金婚式を迎えるのでそのお祝いの食事会を催した。
本当は6月なのだが、義兄の家族とともに全員が揃うのはなかなか難しいので。
銀婚式の頃というのは、ちょうど子供達が社会人になったりして、子育てが終わりその労をねぎらいあったり、あらためてそれまでの生活を振り返りながら25回目の記念日を祝い合うのだと思う。その頃、当の子供達は親の銀婚式まで気がまわらない、という気がつかない自分のことで精一杯だったりするのではないだろうか(自分だけかなあ)。
金婚式ともなると50年という人生の節目の意味は大きいと思うのだ。
自分も親になり、そのありがたさを初めてわかるからこそ、子供として親の節目を祝いたいと思う。家族、孫達と健康でお祝いできることは本当に何よりなことだと思う。

今日はこどもの日。
端午の節句の恒例行事、柏餅を食べ、夜は今年も「葉しょうぶ」をお湯にいれて、
ゆっくり入浴 邪気を払って「無病息災」を願った。

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2008年5月 4日 (日)

CATS

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今年のゴールデンウイークも東京国際フォーラムで開催される音楽祭、
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」に参加しようと3月頃には考えていたのだが、いざ子供達の新学期が始まり都合が解るのを待っていたら、面白そうな演奏会のチケットはほとんど売り切れという状態になっていて、諦めた。

そこで我が家で急浮上したのが、以前から一度家族で行って見たいと思っていたミュージカルだ。劇団四季だけで現在、都内で5公演が行われている。で、選択したのがCATS.

今日は家族4人で、ミュージカル「キャッツ」を堪能してきた。

実は私は1984年に西新宿での初演を見に行っている。
新宿NSビルの横の空き地に真っ黒な四角い巨大なテントがこつ然と表れ、屋根には金色の目のシンボルマークが付いていたのが印象的だった。
その後、1986年の年末には、ニューヨークのブロードウエイでもCATSを見た。
日本の猫は繊細で、アメリカの猫は体臭も含めて野性的であると感じた。
そうそう、この時はニューヨーク駐在の友人にお願いして12月31日のチケットをゲット、マチネー終演後外に出てみたら、有名なカウントダウンの準備で道路封鎖、人が溢れ始める中をニュージャージーの友人宅までマンハッタンの街をなんとか抜け出したことを今でも鮮明に覚えている。凄いエネルギー溢れる街だった。
今回はそれ以来21年ぶり、3回目の鑑賞になる。
家族はいずれも今回がはじめて。

日本でキャッツのロングラン公演が始まったのは1983年。東京ディズニーランドがオープンした年と同じだ。ということは、私が社会人になった年なのである。
今から考えると、1983年は日本のエンターテイメントの歴史を塗り替えた大転換点だったのだろう。そこに新社会人として立ち会い、その成長を実感して来た世代なんだなあ、と思う。

初演時のシアターは鹿島建設による仮設テントの専用劇場だった。そういう発想も斬新だったし、専用劇場ならではの舞台装置、演出に度肝を抜かれた。今でこそインターネットによるオンラインチケットの予約、購入は当たり前だが、、当時はまず雑誌「ぴあ」で公演日や料金を確認し、プレイガイドごとに割り当てられた座席を窓口で購入するスタイルだった。そこに「チケットぴあ」のオンラインシステムが登場、電話予約でもどの窓口でも公平に席が予約できるというのは、画期的な出来事だった。さらにロングラン公演という試みも類を見なかった。

演劇という商品を「優れたエンターテイメント」として高い価値を生み出すために、日本では初めて劇団員のオーディションを導入して競争原理で質を高めたり、ロングラン公演で大型投資でも回収可能なビジネスとして成立させたり、コンピュータによる予約システムや会員組織の発足による安定的なチケット販売やマーケティングの実践など、劇団四季は「非日常空間」にこだわった「徹底的な顧客志向」によるビジネスモデル構築のパイオニアだった。「見に行く度に新しい発見がある」「別の位置から見たくなる」を実現し、それによるリピーター、ファンを獲得して25年、そのビジネスモデルは不動のものになり、与えた影響も多大だ。

今回のチケットは、インターネットで座席の場所を比較検討し、レビューや口コミ情報を確認しながら購入した。
そして今回のキャッツシアターは、大崎または五反田からの徒歩圏に立地していた。
私は大崎ニューシティの1時間250円(土日祝日のみ)の地下駐車場に車を停めた。横浜から家族4人なら電車より交通費も移動時間も半分以下なのだ。
Dscf0868 画像は今の仮設劇場の外観である。開園1時間前からすでに多くの人が楽しみに待っているし、バスツアーもあったりして、全席売り切れの満員御礼である。
劇場建設は清水・竹中建設の共同体で、昔のようなテントではなく鉄骨造り、外観はガルバリウム鋼板、2階建てである。

Dscf0872 エントランス前の床のサインもちょっとウイットに富んでいた。
劇場空間はもちろん、音響、空調など20年の技術進 歩は著しい。以前はワンフロアだったのが、客席数が増えた。それでも我々の座った2階席の最後列から舞台まで16mという、非常に近距離で見やすい。仮設の宿命かゲネラルパウゼの時に空調の 音が響いて気にはなったが。
舞台装置の都会のゴミの山も、スポンサーや時代を反映して巨大なSuicaがあったり、開演前の探検も楽しく、街の様子も時代とともに変化しているようだ。
24年前の舞台の細部は覚えていないが、衣装、メーク、出演者が付けているマイクロフォンやLEDといった技術の進化による演出上の向上もかなりあるようで、2階建てという空間をフルに活用しながら、観客に十分なサービスを提供するエンターテイメント性もさらに進化していた。通路側に席を取ったおかげで、娘達も猫達と握手ができた。
今日の出演者達は、初演時に生まれていなかった世代もそろそろいるだとうし、プログラムにはキャッツを観劇してミュージカルの世界に入って来たという紹介があるように、目標であり、憧れであった舞台に出演することで,より一層のまさに進化が起こっているのだろう。
歌がうまい、ダンスがスゴイと技術的にも身体的にも着実に向上しているのではないだろうか,と感じた。(なかなか歌が上手くて、ダンスも凄い、という両立は難しいようだが・・)
見ている聴衆も我が家の様に親子二世代、という事実もロングランならではだし、まさにミュジーカルのマーケットを拡大してきた劇団四季の功績の証なのだろう。

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24年前のプログラムを引っ張りだして来て 今日のプログラムと比較してみた。
舞台装置の違い、メークの違い、衣装の違いなど面白い発見がたくさんある。
大きくて分厚い昔のプログラムには、全曲の歌詞が掲載されている。
が、出演者の情報は一切ない。
一方で今年のプログラムには、歌詞が一切無く、役者全員分の顔写真とプロフィールが掲載されている。演出の浅利慶太、作曲家のアンドリュー ・ロイド・ウエーバーへのインタビュー、劇場建設のドキュメントと20年にわたる歴史の記録的な意味合いが大きい。
両方眺めることで、私の中で20代に見た時と40代で見た時の印象の違いと時間の経過がつながる。

プログラムとして顕著な違いは舞台写真の粒子の粗さだ。
当時の感度で印刷に耐えうる最高の写真技術であったのだろうが、今のデジタルによる写真の加工技術、印刷技術、その進歩の著しさもあらためて認識できる。

変わらないのは非日常空間の体験の楽しさ、プロのエンターテイメントの感動と、終演後の会話の楽しさだろうか。

 

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2008年5月 3日 (土)

連休初日

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4連休の初日、といっても私は6連休だが。
1、2日とでかけたし、天気予報は見事にはずれて
昨夜からの雨が相変わらず土砂降りなので今日はほとんど家にいた。
長女は昨夜から、今日も一日ずっとミシンをかけている。
連休明けの運動会の仮装の衣装らしい・・・。

かつての経験から、毎年連休初日は高速道路も目的地まで繋がった駐車場と化すので
地元や空いている東京で楽しく過ごすことにして早十数年・・・。
そしてもうひとつ学んだことは
GWが開けると夏休みまで連休が無く、
阪神の高校野球期間でいう死のロードのような過酷な状態に陥ること。
ここできちんと仕込んでおかないと、休みの多い8月、
期末の管理業務が重なって首の回らなくなる9月が乗り切れなくなる。
それは、まあさておき、6月から7月にかけてその過酷な状態を乗り気るために
夏休みという人参、お楽しみが大事なのだ。
ここで踏ん張っておけば,後は夏休み!と最後ひと頑張りできるということも学習した。
ということで、カタカタ,一日中ミシンを動かしている横でMacに向い、私は今日一日で夏休みの家族旅行の計画を具体化し、宿泊先の予約を済ませた。6月、7月に入ってからの予約は格安でお得なプランは満室だったり、同じ値段でも選択の余地がなかったりという経験から、会社の福利厚生を最大限活用しながら結局この時期にとりあえず押さえてしまうのが確実なのだ。
私の行きたいところに家族を道連れに 車で1500kmほど走る予定。
ヴォーリーズ記念館、直島、イサムノグチ美術館、
いずれも予約が必要なところばかりです。。。

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2008年5月 2日 (金)

渋谷で露仏

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ゴールデンウイーク、という名称そのものが映画産業の稼ぎ時、という意味からきているという。ということでもないが、ロシア映画を見る。
原題は "LILACS"
主人公が愛した花であるライラックがモチーフとして全編に意味を持った映像として登場する。
邦題は、「ラフマニノフ ある愛の調べ」
のだめカンタービレの影響か、それとも愛の○○という邦題の故か、
事前に調べてみると、上映館の混雑状況はかなりのようだ。

Bunkamura のルシネマは平日の朝というのに満員だった。
9割くらい女性客、男性は私を含めご夫婦が1割くらいといったところか・・・。

多くの観客はラフマニノフの美しい名曲の数々や天才ピアニストいわれた演奏シーンを期待して見に来てるのではないか、と思われるが、その期待に応えてくれないばかりか、物語も映像も古典的な手法の構成も、そして音楽も私にとっては非常に中途半端な作品としか思えなかった。

96分という短い上映時間なので退屈することはなかったが、制作費の関係なのか、詰め込み過ぎの盛りだくさんな内容を表現する技法が未熟なのか、ラストシーンも、え,これで終わりですかあ??と言いたくなりました。

それにしても一番腹立たしかったのが字幕である。
全編、常にスクリーン右端に字幕が表示されるのだが、背景が明るいと白い文字が全く読めないのである。台詞はロシア語なので、推測すらできない。
鑑賞者に配慮できていないまま公開するとは、配給会社もいい根性しているなあ、とその見識を疑いたくなった。
その配給会社であるGAGAは,そういえば映画の製作、買い付けから撤退するって発表していたような・・・。同じGAGAが配給していた「ライラの冒険 黄金の羅針盤」など、そのメディアへの露出度から莫大な宣伝費をかけているのに実際に見に行った時、かなり空いていて、素人ながらに興行的には成功とはいえないんじゃないかと解るくらいだ。
そうだ、「バベル」もGAGAの配給で、字幕でもめましたな・・・。玉石混交の中から「いい映画」を見つける目利き
がその運命を握っているのだと思うが、その「いい映画」をきちんと全ての鑑賞者に配慮するサービスも配給会社の責任だ。その責任を果たせないまま、事業の採算性優先で撤退とは・・・。

 さて、この映画、有名なラフマニノフの生い立ちやピアコンの2番がどういう状況で生まれたのか、ということは解ります。ラフマニノフ役やリムスキーコルサコフ役が本人と似ているところとか、俳優の演技はよいと思うし、史実とフィクションのバランスなどは面白いと思いました。

昨日見たバウハウス展と結びつけるのもなんだが、偶然この映画は、ちょうど同じ1900年前後の時代のできごとなのだ。妻の見た「パリの100年展」での後半、パリ万博(1889年)に沸くフランス、私の見た「バウハウス展」に影響を与えたアーツアンドクラフツ運動からドイツ工作連盟(1907年)への流れ、そしてその頃のロシア(ロシア革命1917年)、空前の大繁栄による大量生産、大量消費の時代を迎える1920年代のアメリカ、そういう歴史的背景、観点からつなげて考えてみると、非常に興味深い。

映画を見終わってから、ドゥ マゴ パリのテラス席でランチをした。
1885年にパリのサンジェルマン・デ・プレで創業し多くの芸術家 に愛され、多くの人々に親しまれてきた老舗カフェが海外初業務提携店としてここにオープンして19年が経つ。
このお店の創業の頃が、やはり昨日見た展覧会や、この映画と同時代だ。

ゴールデンウイーク、海外旅行に出かけなくても
独仏露の文化芸術に触れ、楽しみ、考えることがきる東京って
凄いなあ、とあらためて思う。

そうそう、ルシネマに、シラノ・ド・ベルジュラック(日本公開1991年)という映画を見に来た時もこのお店に入ったよね、 長女がお腹の中にた頃だったかな、という話をしながらのランチ。
映画にはあまり満足しなかったけれど、ランチのオムレツとパン,コーヒーの味、
渋谷でこの値段、ギャルソンのサービスには満足でした。

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2008年5月 1日 (木)

上野の森の独仏

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平日の休日。
ゴールデンウイーク(NHKでは映画産業のキャンペーン用語だというので絶対に使わないそうです。ニュースでは相変わらず「大型連休」と言っている・・・。)で大混雑する前に、ぜひ見に行きたかった展覧会に出かけた。

ただし、私と妻の見たいものが違う。
私はバウハウス展、妻はパリの100年展。
同じ上野の森にある美術館なのでとりあえず、上野へ向う。
渋谷から上野まで、山手線では私は内回り、妻は外回りが早い、と互いに言い張る。
実はどちらも32分で同じだった。引き分け。
往路は品川経由、復路は池袋経由と いずれも内回りに乗って結局1周した。

上野駅前で「今日は労働者が一致団結する日です、ぜひ署名を!」と叫ぶ姿に
ああ、今日はメーデーだったのね、とあらためて思うが
行き交う多くの人は通り過ぎ、大道芸の音楽に導かれるように上野の森に向っていた

公園入り口の案内所でそれぞれの当日券を買う。
先日NHKスペシャルで放送された東京国立博物館の「日光・月光菩薩」は
既に20分待ちの行列だと前の人に案内していた。

新緑の木陰が気持ちいい陽気の中
妻は東京都美術館へ、私は更のその奥の芸大の美術館へと歩を進めた。

バウハウス・デッサウ展
2008年4月26日(土)〜2008年7月21日(祝・月)
10:00〜17:00(月曜 休館)
東京藝術大学大学美術館(東京・上野公園)
一般1,400円 高校・大学生1,200円 中学生以下 無料

チラシには WHAT IS BAUHAUS? という文字が大きく踊っている。
そうかあ、今時の美大生やデザインを学ぶ学生は
「バウハウス」を知らない世代なのかもしれない。
ブラウンのチーフデザイナーだったディーター・ラムスが提唱した
私の大好きな「デザインの10原則」も知らない若いデザイナーが最近多いような・・・。

今回の展覧会は、絵画、ドローイング、基礎教育の習作や資料、写真をはじめ、家具、食器、照明、実験オブジェといったモノの展示はもちろん、実験映像の上映や、創設者であるヴァルター・グロピウスが 設計したデッサウ校の校長室の1分の1の再現など、非常に立体的に俯瞰、体験できる構成になっている。

この展覧会の横文字のタイトルが 
BAUHAUS experience,dessau 
となっていることがうなづける展示だ。

順路は地下1階からで、そのお向かいに「芸大コレクション展」が開催されている。
3階に上がるエレベータの前で、コレクション展もどうぞと案内されるが、
私としてはまず3階に上がって、バウハウス展を全部見てから、
再び地下1階に降りてきて、「芸大コレクション展」もそれから見ることをお薦めする。
関連企画として特集展示「東京美術学校とバウハウス」があり、日本から唯一バウハウスに留学した水谷武彦と山脇巌らの東京美術学校図案科(現:デザイン科、建築科)の卒業制作など当時の作品からバウハウスの日本への影響を見ることもできるからだ。

実は 3階の基礎教育の展示を見ていて、自分が大学で受けたデザインの基礎教育がこのバウハウスを背景にしたプログラムだったこと、近代デザインの方法論に色濃く影響を残した足跡をあらためて確認できてしまったのだった。

人間によって作り出されたあらゆるモノには造形性が宿る、という必然から、
デザインとは何らかの感性をそのものの形に反映するという行為だとすれば、
そこに機能と合理性による論理的な説明で
工業生産に対応できるデザイナー教育を目指していたことが読み取れる。
では、今の社会に必要とされている多様性について我々はどう対応していくのかを
ここから再検証できるのではないかとも思った。

1923年のバウハウス展覧会のスローガンは「芸術と技術 - 新しい統一」だった。
先端技術と芸術の統一を目指した、と簡単に一言では言い切れない芸術運動体なのだろうが、少なくとも「合理性」を試みるその実験の背景には常に「人」がいて、その調和と秩序を目指していたことも確かであり、この展覧会ではそういったことも実感できると言っても過言ではないと思う。

1933年の閉校以来75年を経た今なおバウハウスがデザインや建築に大きな影響を与え続けている理由をあらためて認識し、今必要なことは何かを考えるよい機会になると思う。

デザインを学ぶ学生さんは必見、現役のデザイナー、教育者の方々もぜひ足を運んで この空気に触れてみてはいかがだろう。

新しい気づきも必ずあります。

外の喧噪とは裏腹に、結構空いていてゆっくり見ることができます。

ランチを美術館に併設されている学食で食べようと思ったが、学生さんで満席。
そう,今日は平日なので授業があるんですね。
みんな生き生きしていて楽しそうだし、
美術学部と音楽学部の学生の違いが一目で分かるのも面白かった。(私の勝手な判断だけど)

妻と連絡を取り合い、東京都美術館のミュージアムショップで合流、そこの2階のレストランでランチをとった。そこのお客さんで、多分私たちは最年少ではないか、というくらい年配の方々でほぼ満席の状態だった。美術館と展覧会のコンセプトでこれほどまでに見事に来場者が異なるのか、とそのコントラストも興味深いものがあった。

展覧会のダブルヘッッダーはお腹を壊しそうなので、私と妻はそこで互いに見たものを情報交換して上野の森を後にした。パンダの冥福を祈って。

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