« ステレオ石 | トップページ | 田植え »

2008年5月21日 (水)

アートを楽しむ

Dscf1050

英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展

2008年4月25日(金)〜2008年7月13日(日)
月・水-日 10:00−22:00
火 10:00−17:00 
いずれも入館は閉館時間の30分前まで
会期中無休
森美術館 六本木ヒルズ森タワー 53階
入館料:一般1,500円 学生(高校・大学生)1,000円 子供(4歳以上−中学生)500円
(「MAMプロジェクト007:サスキア・オルドウォーバース」展、 
 展望台 東京シティビューにもご入館できる/当日のみ有効)

同僚4人と一緒に、今日からスタートしたギャラリートークに参加しながら鑑賞した。
ギャラリートークは、毎週水曜の19時からと、土曜の14時から開催される展示解説プログラムである。入り口に集合し、解説ボランティアの方と一緒に約1時間、作品の背景、ポイント、様々なヒントを聞きながら、時に質問や感想などのコミュニケーションを取りながら一緒に鑑賞するツアーだ。定員15名とあったが、定刻前に20名以上集まった。今日の担当の方は専任のキュレターさんではないので初日でもあるのか、ちょっとプレッシャーを感じながらも、とても親しみやすく、自身の視点や感想も入れながら一生懸命に楽しく解説してくれた。
会場を進むにつれ、いつのまにか雪だるま式に聴衆は増え、30名を超えるくらいだったが、熱心にメモを取りまくる人などもいて、とてもいい雰囲気だった。

多分4年前なら多くの興味もなかったであろうターナー賞の作品に、俄然関心を持って今日の鑑賞を楽しみして来た同僚と私は、今 実行しているワークショップのインストラクターとして、その意味を確実なものとして実感したかったからだ。その目的は十分に達成できた。

平日はつい仕事に忙殺されてしまうのだが、今日のようにワークショップを一緒に立ち上げ、運営し、その課題を共有化して来た仲間と鑑賞して共感し、その後酒飲みながら語らうという時間がとてもよかった。

肝心の作品群だが、これはもう「百聞は一見に如かず」そのものである。
ターナー賞についての由来、位置づけはいくらでも解説があるのでそれを参照いただくとして、「メッセージを表現する」手段としての多様性は刺激的としかいいようがない。
表現があまりに過激だったり、メッセージ性が政治的だったりと、物議をかもす事自体が話題性や注目度の高さを表すのだろうが、受け入れがたい作品があるのも事実だ。自分の思ったことや作家のメッセージ、それらとともにその賛否両論を受け入れて考えると、メッセージと表現手段によるコミュニケーションのあり方、独創性を考える上で非常に多くのヒントに気付くことができる。
中でも90年代セレクションのコーナーは圧巻である。
写真や話では聞いて理解していたつもりでも、カプーアやダミアン・ハーストの作品を目の当たりにし、そのスケール、質感をあらゆる方向性と至近距離、時間軸で体感すると、それは筆舌に尽しがたいのである。

テイトギャラリーで実際に見たことがある人には物足りないのかもしれないが,ロンドン以外でターナー賞の歴代受賞者をすべて集めたのは世界で初めだそうで、日本初お目見えの話題作もあるのだが、なにせ初めて見る私にとっては、十分に刺激的だった。

絵画、彫刻、インスタレーション、写真、ビデオなど様々な作品を通じてコンテンポラリーアートの潮流が一目で判るこの展覧会は、「作品を通じて、社会に議論を巻き起こし、現代美術を大衆化する」というターナー賞の役割を存分に体現した企画だと思う。

そうそう、今日の解説で、東京オペラシティのビジネスマンが行き交う2階のだだ広いエレベーターホールに佇む裸の立像が、アントニー・ゴームリーの作品だということを知った。あの場所での生身の人間との対比は何ともシュールな批判的精神でありウイットのある親しみやすさでもる。それだけでも、私の心はニヤリとできたのでした。

Dscf1043

 

|

« ステレオ石 | トップページ | 田植え »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/166759/41281786

この記事へのトラックバック一覧です: アートを楽しむ:

« ステレオ石 | トップページ | 田植え »