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2008年6月17日 (火)

石黒ワールド

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TAB Talks #10 「石黒猛:形をなさない発明から私的な作品までー触感的実験in東京」

5TANDA SONIC でのイベントに同僚とともに参加してきた。

石黒さんに初めて出会ったのは3年前になる。
IDEO Wayを教えてもらい、さらにそれ以上に石黒さん自身のお人柄、アーティストであり発明家であるそのもの作りの姿勢と行動力に敬服した。
以来、会うたびに 目の前の些末なことに目を奪われがちな日常から、あるべき姿をもう一度気づかせてくれたり、元気をもらえる存在だ。

今日は、そんな石黒さんの作品を 本人自身が解説をしながら次から次へと披露してくれたトークイベントで、来場者全員に驚きと笑顔の広がる幸せな時間が共有できた。

Dscf1270_2  石黒さんと言えば、RCAの卒業作品である「Rice Salt&Pepper」(左画像)が、そして今年、煙突型の加湿器「Chimney」がニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションとして選ばれている
上の画像は、その「Chimney」の発想の原点である「SmoleRing」の連発型プロトタイプを会場に持ち込み、実際に発射した瞬間である。
会場に雲の輪っかが次々と打ち放たれ、歓声と笑顔が広がった。

 


Dscf1290 他にも、無重力空間のように空中に浮遊するボールが会場を漂った。小さなセンサーとファン、バッテリーで8時間浮遊し続けるという作品に、来場者が下から覗き込んだり、手をかざしたり、突いてみたりとその不思議な存在を楽しんだ。








Dscf1280 今日の新作は、ダルメシアンのしっぽにくっついて登場した。
一日でつくったプロトタイプですと謙遜しながらも、犬のご機嫌をセンサーで検知して、3色のLEDの色で表示するという優れものだ。
イベント中、しっぽのLEDの色をチカチカさせながら会場を人懐っこいワンちゃんが行き来するという和んだ雰囲気も 石黒さんならではの演出だと思った。





20時30分スタート、22時30分終了という時間帯、司会進行のキュレーターさんはじめ来場者の半分は海外の人、石黒さん自身が英語と日本語のバイリンガルでトークし、質問もほとんどが英語という、東京らしいトークイベントだった。

我々と一緒にコラボで制作し、昨年の100%Designで展示して大きな反響を呼んだ作品も紹介いただいた。動画がスクリーンに映し出された瞬間、会場から「オ〜〜!」と歓声があがり、さらに外国人の方から「それは商品として売らないのか?」という質問が出たのは私たちもうれしかった。

ここでは紹介しきれないたくさんの作品が丁寧に披露され、石黒ワールドを堪能することができた。彼自身が「今日はタンジブルな作品を紹介します」と言っていたように、形のないもの形を与え、触れることができる、感じることができるように表現する、その肝は ピュアに面白い、美しいと自分で感じたことの本質にいかに迫れるか、ということが今日のメッセージだと感じた。
観客から「デザインとアートのポートフォリオを分けていますが、その違いは何ですか?」という質問に「いい質問ですね。デザインは生活の中に入ってくるもの、家にあってもいいもの、アートはそうでないものt自分の中で区別しています」と答えていたのが印象的だった。

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