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2008年8月 5日 (火)

大原美術館

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旅の第二日目は大津から倉敷に移動。
我が愛車で名神高速道路から中国自動車道、山陽自動車を走るのは初めてである。話には聞いていたが吹田ジャンクションで太陽の塔があんなに間近に見えるとは思わなかった。大阪万博以来の再会を果たして感動ものだった。運転をしながら横目でちらりと見る私よりも、助手席の中一の娘がこのインパクトのあるモニュメントを1コマ納めようと必死で写ルンですを構えていたのが面白かった。機会があれば岡本太郎記念館に連れて行くことにしよう。

倉敷と言えば大原美術館。日本最初の西洋美術中心の個人美術館である。昭和の初めに、倉敷紡績の第二代社長だった大原孫三郎は日記に「余がこの資産を与えられたのは、余の為にあらず、世界の為である」と記しているように、私財を投入して大変多くの公共事業を手がけた。その一つが大原美術館である。大原美術館と言えばエルグレコの受胎告知。これがこの美術館の看板作品であることは疑いの余地はない。しかし、私にはやはりこの美術館の幅を決めたというレオンフレデリクの「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」を間近に見たインパクトの方が強烈だった。絵も大きいが、題名も長く、世紀末美術の神秘性を超えた象徴性は一見の価値ありである。

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美観地区の歴史的建造物の中でこのギリシャ神殿風は正直ちょっと違和感がある。この建物の設計は大原氏の奨学金を得て東大を出た建築技師、薬師寺主計算(やくしじかずけ)であり、留学の際、まだ無名だったル・コルビジェを訪問し、彼の重要性を認め日本に紹介した人物だそうだ。

外は暑いので、音声ガイドを借りて館内をゆっくり鑑賞し、分館、工芸東洋館もすべて回る。ただし、 米蔵を改装した工芸東洋館とアイビースクエア内の元工場を改装したクラボウ記念館は冷房がないため、直射日光を遮ることはできるが、蒸し風呂のように暑い・・。大丈夫なのか所蔵品・・。

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「倉敷アイビースクウェア」は、その名の通りアイビー(蔦)に覆われている。倉敷紡績の創業工場跡地をリノベーションした宿泊施設である。工場当時から真夏の暑さを減らすために蔦で覆い、井戸水を循環させる冷房装置もあったそうだ。、環境負荷の少ない冷房方法を実践していたことになる。今では環境問題のお手本のような建築なのである。

美観地区の夜は早い。18時を回るとほとんどの店が閉まり、観光客も姿を消してしまう。
テーマパーク貸し切り状態のなのである。
観光用の川舟が30分おきに定員6名で運行されている。
夕陽が町並みに隠れ、川面が少しは涼しくなる頃に乗ってみた。
年配の船頭さんがゆっくりと舟を漕ぎながら、東京方面からのリタイアされた老夫婦、私たち親子、そして海外在住帰国中の大学生と言う観光客に、やさしく歴史を語ってくれる。
なんともゆったりとした時間が流れ、二日目の旅を終えたのである。

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