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2008年8月28日 (木)

デザイン物産展ニッポン

Dscf1845

午前中の仕事を終え、移動する途中 銀座松屋に寄った。

土砂降りの頃に小田原から乗ったこだま号は、定刻どおり東京に着いたが、
東海地方の大雨のため運転見合わせに入ったようで、
東京駅のホームは出発待ちの車両と人で混雑していた。

有楽町の空模様も墨を流したように不安定で、時折激しい雨が落ちてきていた。

「DESIGN BUSSAN NIPPON」展
 デザイン物産展ニッポン

2008年8月27日(水)〜9月1日(月)
10:00−20:00
初日19:00・最終日17:00閉場(入場は閉場の30分前まで)
銀座松屋 8階大催場
観覧料:一般 800円 高大生 600円 

主催:日本デザインコミッティー
コミッショナー:ナガオカケンメイ
会場構成:隈研吾
写真:安永ケンタウロス

撮影禁止だったので状況を説明します。

この展覧会、いや物産展はこうなっている。

1メートル角の展示台が47個ある。
その展示台に5つアイテムが展示されている。
47都道府県からナガオカケンメイ氏が
「デザイン」を感じられる新しい物産を探してきたものだ。

5つのアイテムとは

1.伝:その土地らしい伝統工芸
2.伝+DESIGN:伝にデザインを投入した新しい物産
3.食+DESIGN:デザインを投入したその土地の食べ物とかお酒など
4.創+DESIGN:新世代に向け られた新しいその土地の動き
5.本+DESIGN:その土地のタウン誌

会場では

・i-pod touch , iPhoneで  
 無線LANによって配信されている展覧会のガイドを見たり 
 動画や音声で解説をきくことができる。

・1日1つの伝統工芸を職人が実演し、
 1日2回、コミッティのデザイナーとのトークが楽しめる。

・併設のカフェで、
 お茶と共に一部ではあるが展示してある土地の食べ物や飲み物が
 実際に味わえる。

・物産展なので、購入カードを持って出口のカウンターに行くと
 本物を買って帰ることができる。

 

デザイン展としては、デパートの物産展をメタファーにしながらも
非常にユニークで志のあるすばらしい企画である。

会場の入り口で、iPod touch を借りた。
無料貸し出しなので、身分証明が必要だという。
あいにく免許証も保健証も持ち合わせていなかったので 困っていると、
携帯電話の番号を書いてください、と助け舟を出してくれた。
紙に名前と番号を書き終わると、
その場で私の携帯に電話して連絡が取れることを確かめ、貸し出してくれた。

会場は、平日のお昼過ぎというのにかなり盛況だった。
iPod touch片手に、47都道府県をひとつひとつ見て回りはじめる。
展示品に触りたい衝動に駆られてしまうのだが、「だめ」なのでiPod touchで説明をみたり
トラフィックが混んでいて レスポンスがちょっと遅かったりするので、
あらかじめHDDに入れてある動画を再生しながら解説を耳で聞いていると
あっという間に時間がたつ。

しかし、「撮影禁止」に「触ってはいけません」・・・。
展示品はアートじゃなくて実際に購入できる量産品であり、
物産展としてその場で「おっ!いいな!」と思ったら触って、確かめて、買う
という行為までが楽しいんじゃないか、と思うので、ちょっと合点がいきません。
それに多分、見ているだけでは
人も多いしキャプションの小さな文字も読みにくいので、
iPod touchの解説がないとその背景や良さも伝わりきれないとも思った。

今日の実演トークショーは、
福岡の小石原焼「 ロクロによるとびカンナの工程|陶器」だった。
手元が見えないほどの人垣の向こうで、
ナガオカさんと若い陶芸家の軽妙な会話が聞こえてくる。
みんな笑顔だ。

展示してあるアイテムのうち、実際に購入できるものは結構限られていることと
手ごろな値段のものはすでにかなり売り切れていた。

チケットに写真が使用されている
白金」という純米酒の本物を初めて見て、ガツンと来た。
帰ってからどんなお酒かと調べていくうちに、
原研哉氏のデザインであること、
桝一市村酒造という会社、
小布施という街、
台風娘と親しく呼ばれる外国人女性の存在、
と長野県の小さな地域の大きなうねりが見えてきた。
これだけでも大きな収穫だ。


Dscf1852

気になった神奈川県の「濱文様てぬぐい本 」を、
「地元、横浜ジャン!」と自分に突っ込みを入れながらも買ってしまった。
3種類欲しかったのだが、残り1種で在庫は数枚・・・。

Dscf1855

この企画展の300ページにおよぶ図録には、
47都道府県の展示品の写真はもちろんだが、
展示されている5アイテムにもうひとつ
「旅+DESIGN]という項目がr掲載されている。
デザインに興味を持つ人向けに
1県につき11カ所を紹介した1泊2日のトラベル提案だ。
デザイン視点での観光ガイドというのが面白くて、
結局図録もその場で買ってしまった。

これで、当分 日本国内のシミュレーション旅行がリビングで楽しめそうだ。

それにしてもひとつひつのこだわりがすごい。
この展示会、想像を絶する根気と熱意の塊の結果なのだということがわかってくる。

そして「メイド イン ジャパン」の ものづくりの心意気、
「日本の美しさ」を 強烈な説得力で語りかけてくれる。

超お奨めのデザイン企画展である。
期間が短いのが惜しい。

隣のスカンジナビアンスタイル展もすっごい気になったけど、
お仕事が控えているので我慢して退去・・。

 

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