アートシティ 横浜
16日の夜、仕事をシャットアウトして五反田に向かう。
TAB Talks #16 Featuring Yokohama Vol.3 「横浜プレゼンテーション・ナイト」
13日からスタートした「横浜トリエンナーレ2008」の概要がフォトレポートでわかる、ということと、関連イベントのプレゼンが面白そうだったので。
20時35分スタート。終了は22時30分予定が23時を回っていた・・。
皆さん熱心なプレゼンでしたので、っていうか準備不足とバイリンガルなので時間がかるのででした。
横トリレポートはTAB TALKのライターさんが担当だったのだが、写真もコメントもあまり上手くなくて、消化不良。
会場と作品が分散していること、パフォーマンスが主体の展覧会とあって、そのパフォーマンス自体のスケジュールに合わなければ作品の鑑賞自体不可能だということを例に挙げ、来場者には高度な情報統合力を求めた国際展だ、と暗に総合ディレクターの企画を批判したレポートだったりしたのだ。
確かに、第1回、第2回の横トリとは明らかに異なるようだ。
2005年の総合ディレクターであった川俣正氏の掲げたテーマは「アートサーカス」。白い箱の空間で来場者が作品に相対して「鑑賞」するのではなく、「来場者が参加することで成立する作品」「会場の特殊性を生かした作品」など、実際に制作過程を見ることができたり、イベントのよう感覚で参加することで、現代美術を楽しむしかけが多かった。さらには市民のボランティアやサポーターが作品制作のアシスタント、監視員や案内、教育プログラムのツアーガイドなどで多数関わることで運営の大きな役割を担い、街全体が活性化した。結果的に19万人の観客動員に成功した。一方で、国際展としてのメッセージ性の弱さも指摘されていたが、私には創造性は 鑑賞者が受け身ではなく、「個人の主体性」を発揮することだということをとても解りやすく体験させてくれた秀逸な国際展だったと思っている。
今年はまだ始まったばかりで、私もいつ行こうかなと思案しているところだが、今回のレポートを聴いた限りでは、前回と様子が異なるようだ。
今回の総合ディレクターは、「タイムクレヴァス」という哲学的(?)なテーマを掲げ、世界の第1線で活躍するスターキュレーターを駆り出し、そのキュレーター達が、テーマのコンセプトにあった優れたアーティストを連れてきて、一流の作品の展示をする、ということを目指したらしい。そこには、現在の美術界へ問いかけ、これまでとは違う美術作品のあり方、従来のビエンナーレとは異なる国際展としての評価を意識しているようだ。それは一つのメッセージなのだろう。幅広い来場者にそれは理解できるのだろうか・・。
だからか、前回との対比で、市民参加型、街の活性化、個性の主体性という期待をしていた面々からは批判的な印象を受けてしまう。
それは、横浜市も気がついていたのであろう。
このTAB TALKの後半に紹介されたのは、それを補うにたる多彩なボトムアップ型のイベントだった。国際展としてのトリエンナーレ周辺に、市民との繋がりや、街の活性化、日本発を考えさせる、個性的なアートイベントを同時多発的に仕掛けているようだ。横浜トリエンナーレ2005でキュレーターだった方々もそういうイベントを企画しているのが興味深い・・。
ここの展覧会を見る、体験する楽しさはそれはそれとして、この秋の横浜を客観的に俯瞰してみると、メジャーとマイナー二重構造的な、もの凄いアートシティ化していることになるのではないか。
こういう機会に出会えるんなんて なんて素晴らしい街に住んでいるんだろう、というプラス思考で一市民として、楽しんでみたい。
以下は TAB TALKで紹介されたイベントと、
横トリに合わせて開催されるBankART Life2 の多彩なイベントです。
2008年日本、今ここからはじまるリアルな表現
2008年9月13日(土)〜10月5日(日)
11:00〜19:00(入場は18:30まで)
毎週日曜日15:00~トークショーやイベントを予定
会場:ZAIM 別館3,4F
入場料:500円
かつて違法な特殊飲食店が軒を連ねていた横浜市黄金町で
地域とアートの共存を通して街並が新しく生まれ変わることをめざす事業
その最初の一歩として街の在り方を見直すアイデア、イベント
2008年9月11日(木)~11月30日(日)
11:00~20:00(一部18:00終了)
会場:京浜急行「日ノ出町駅」と「黄金町駅」の間の高架下新設スタジオ、
大岡川、駅、周辺店舗、他
主催:黄金町バザール実行委員会
ディレクター:山野 真悟
キュレーター:天野 太郎
ラ・マレア 横浜
La Marea Yokohama
アルゼンチンのアーティスト、マリアーノ・ペンソッティによる街頭パフォーマンス
9つのショートストーリーが、店舗内や路上に散りばめられ、
観客は自由に次のストーリーへと足を進めることができる。
2008年10月3日(金)、4日(土)、5日(日) 各日19:00〜21:00(120分)
場所:横浜市中区吉田町 店舗内および路上など
料金:無料 / チケットの発券はありません。
日本語上演字幕付き / 解説資料配布あり(日本語 / 英語)
主催:急な坂スタジオ
これまで行ってきた主催事業を総合的に駆使し、
公的建物、歴史的建造物、産業遺構、飲食店や商店、空き地、空店舗等と協働し、
街に全面的に展開していくプログラムを推進します。
共通しているコンセプトは「ひらくこと・つなぐこと」
2008年9月13日(土)〜11月30日(日)
時間・休日は会場により異なる
料金:一般 900円 大学生 750円 高校生 350円(中学生以下無料)
※チケット購入の方は、全ての展覧会とパフォーマンスイベント
(500円割引)に参加でき、様々な特典の付いている
「BankART Life IIガイドブック(64p)」をもれなく進呈。
主催:BankART1929
共催:横浜市開港150周年・創造都市事業本部
Landmark Project IV
「心ある機械たち」
1929年生まれの元銀行建築の普段公開していない機械室など
あらゆる場所を開いていく「運動」をテーマにした展覧会
場所:BankART 1929 Yokohama+ぴおシティB2ギャラリー
期間:9月13日(土)〜11月30日(日)10:00‐19:00
※11/2は設備点検の為休館
「ルーフトップパラダイス」
ガウディのグエル公園がそうであるように
屋上は都市の中で新しく誕生した空にとどく唯一の大 地。
創造界隈の建物群の屋上を開きネットワーク化していく
場所:BankART Studio NYK(公開は完全予約制)
+BankART 1929 Yokohama+BankARTかもめ荘、他
期間:9月13日(土)〜‐11月30日(日)①9:15‐9:50②18:15‐19:15
「Open! パブリックスペース」
場所:横浜市庁舎(ホールのインスタレーションの他、会議室、廊下等にも
アート作品を挿入。創造事業本部、危機管理室、各執務室にも展示)
他
期間:9月12日(金)〜11月28日(金)(土日祭除く)8:45‐17:15
大野一雄フェスティバル2008
場所:大岡川弁天橋+伊勢佐木町・馬車道周辺+BankART Studio NYK
期間:9月28日(日)〜10月25日(土) 原則19:30スタート
料金:1,500円‐3,000円(LifeⅡのチケットをお持ちの方は500円割引)
食と現代美術part5
食の中に潜むアート、アートの中に現れる食のイコンを往来するプロジェクト
「BankART Mini Kitchen」
これまで『食と現代美術』で協働してきた食関連のクリエイターや
周辺の飲食店舗が、新設のキッチンで週替わりに
オリジナルメニューとミニトークを披露。
場所:BankART Pub
期間:9月13日(土)〜11月30日(日)Cafe Time10:00‐18:00
Pub Time 18:00‐23:00
「Noren Flagart Project(横濱芸術のれん街)」
「横浜トリエンナーレに行こう!」というマークが入っている
フラッグ(のれん)を公的建物や創造界隈の施設、店舗に設置し、
横トリ開催地区と黄金町バザール開催地区を回遊性をもって繋いでいく。
期間:9月13日(土)〜11月30日(日)
BankART Mini
NYKに新しく生まれたギャラリーとカフェからなる空間
「BankART Bank under 35」
若いクリエイターによる週替わりの展覧会。
場所:BankART Mini Gallery
時間:10:00‐19:00
「BankART Cafe Live」
場所:BankART Mini他
時間:原則20:00開演
料金 各イベント1,500円※LifeⅡチケットお持ちの方は1,000円
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