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2008年11月 8日 (土)

実物大の原点体験

Dscf2677

安藤忠雄建築展
「挑戦ー原点からー」

2008年10月3日(金)〜12月20日(土)
11:00~18:00(金曜日のみ19:00)
休館:日曜・月曜・祝日

ギャラリー間

入場無料

主催:ギャラリー間

「住吉の長屋」は安藤建築の初期の代表作、そして今回の企画展の題名にもなっている「原点」だ。それが原寸大模型で展示してあるというのが展示の目玉だ。
安藤忠雄の建築を教会、美術館、商業施設、最近では東急新渋谷駅などで体感できる。しかし個人住宅となると外観を見ることが出来ても、居住スペースのスケール感を知ることはなかなか出来ない。行ってみるしかないだろう。
日が暮れてからではいけないのだ。あの長屋の中庭がどんな具合なのか、お天気のよい昼間にぜひ行ってみたかった。金曜日、東京ミッドタウンでの打ち合わせにいく機会を利用して乃木坂のギャラリー間を訪ねた。

ビルの3階・4階にある、ギャラリースペースに幅3.3メートル、奥行14メートルの2階建 ての住宅がまさに埋め込まれていた。壁や階段の一部は本物のコンクリートで再現されているが、家具や設備は簡略化されながら多くはベニアで作られている。強度の関係で2階部分は回遊できないが、写真や図面だけでわからない建物のスケール感、狭小感、中庭からの光の入り具合がまさに実感できる。
施主の要望は3割しか聞かないという安藤氏。2階の寝室へ行ったり、寝室からトイレに行く時、雨の日には傘をささなければならないという導線はで伝説のように語られあまりにも有名だが、無 駄をそぎ落としたシンプルな構成美と、そこで生活をする住人が「何を喜びとするかは、そこで過ごすヒトの価値観の問題である」という安藤氏の言葉を確かめ、原点を体感できる好企画である。

他に10件程度のプロジェクトが、建築模型とともに紹介されている。

上の画像、ギャラリーが入っているTOTOの青いビルと左側のレンガ色のビルの隙間に、ベニヤ囲いのようなモノが見える。これが「住吉の長屋」の原寸大模型の外観である。
外に出っ張っているので、雨の日には、まさに中庭に雨が降るのだ。
原寸模型というだけじゃなくて、建築に相応しい展示方法を実現している。
小粒ながら自然と建築の共生を体現しようとする安藤氏らしいダイナミックな展示会だ。




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