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2009年1月25日 (日)

音を楽しむ

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今日は、どこにでもある街の小さなピアノ教室の小さなピアノの発表会「みんなのコンサート」だった。

保土ヶ谷公園の「かながわアートホール」に行った。

この施設については、2007年11月23日のエントリーでも書いたが、神奈川フィルの拠点でもあり、定員200席のホールは普段は練習場として使用されているホールだ。

音響も素晴らしかったが、オケと共演する一流ソリストのためにメンテナンスの行き届いたスタインウエイのフルコンのピアノが素晴らしい。

この会場を選んだ理由を先生は、「いい楽器は、弾く人の音楽をさらに助けてくれるということを実感してもらいたいから」と言っていた。ピアノはもちろん、ホールも楽器だ。いい奏者が使い込んで、音がなじみ、磨き込まれることで奏者も楽器も成長する。

小学校3年生からから中学1年生までの豆ピアニスト達十数名が「いい楽器」にも助けられて、それぞれの音楽をのびのびと奏でてくれた。「おけいこごと」として女子が多いのはいつの時代も、どこでも同じだろうが、今日は男の子が3名いた。そのうちの二人が小3で、平吉毅州と湯山昭という日本人の難しいリズムの曲をジャズっぽく弾きこなしてカッコいい。プログラムの一言には「学校の音楽の授業はあまり好きじゃないけど、ピアノを弾くのは楽しい」とあった。それぞれに音楽をする歓びに溢れれていて、聴衆を魅了した。「おけいこごと」の発表会じゃなくて、「楽しいから弾く」その歓びを共有する場なんだということを、気づかせてくれたのだ。上手い下手じゃなくて、どう表現したいか!なんだよね。すごいなあ。先生も「ピアノ発表会」とはいわず、あくまで「みんなのコンサート」というタイトルにこだわる。そう、主役の弾く人たちが音楽を楽しみ、聴く人も楽しくなることを目指しているからだ。

そして、最後は「なんちゃって企画」の「お父さんお母さんによる混声合唱」。

先生から「ちゃんと練習しなさい!」とつい怒ってばかりいるご両親が、ちゃんとお音楽を楽しむところを見せてあげてください、ということで。

曲は、今や小中学校などの合唱コンクールで定番らしい「COSMOS」。ピアノの先生の息子さんが中学だった時に校内合唱祭で歌ったことがあり、子供達にも人気だからと。私も初めて知りました。(合唱曲はオリジナルよりキーが高いらしい・・)

しかし、「ちゃんと練習しなさい」なんてことは言わないが、多分、多くのお父さんは出てこないだろうから、30年前の昔とった杵柄もあるので、一人出れば少しは後が続いてくれるかと思ってみたのだがお父さんは私一人だった。たしかに、メロディはソプラノがほとんど歌い、テナーは音が上がったり下がったり、和音を下から支えたり、埋めたりと内声部なので音がとりにくい。いただいた練習用CDのテナーパートを聴いて、尻込みしてしまったようだ。絶対音感があり、かつ校内合唱際でみっちり練習経験のある先生の息子さん(高1)が横で歌ってくれるというので、私もなんとかなったようなものなんだが。でも、音トリをかねた事前の数名の練習では、曲想の変化や幅の広がりの要となる内声特有の音が、自分の出した声としてぴたりとはまった時の気持ちよさにちょっと楽しさを発見してしまった。

結局ソプラノ6名、アルト5名 テナー2名の編成。我が家は古株なので伴奏に中1の次女、アルトに妻、テナーに私とシェアが高い・・。長女は客席でデジカメ撮影・・。

子供達を驚かせるという企画なので、ほぼ全員がそろっての練習は昨日、地域の音楽練習施設のスタジを借りての1時間ほどだけ。今日は事前に発声練習もステリハもなく、いきなりぶっつけ本番。小さなスタジオではお互いの声を聴きながらハーモニーらしくなってはいたものの、初めてのホールの舞台では、天井が高く客席が広いので、慣れるまで周囲の音が聞こえにくく、自分の声しかきこえない孤独と不安で予想通り最初は声がかなり出ていなかったようだ。後半にやっと盛り上がってきた頃にはおしまい。

 

最後に先生は「皆さん、弾く前の舞台袖ではすごい緊張していたけど、弾き終わったあと戻ってくる顔はとても輝いていましたよ」と。ほんと、子供達は ホッとしただけでなく、自信に満ちてニコニコしていた。目標と客観性、そして褒めることは人を成長させるね。

そして合唱について「全員集まっての練習ができなかったけど、お父さんお母さん,上手だったでしょ。”え〜〜、私なんてえ・・・。”と言わないで、次回はぜひ出てみてくださいね」と。先生は褒めて育てるのが上手い。う〜〜ん、小さな子供達にはどう写ったのかなあ。きっと、音を楽しむ っていうことはいろいろあるってことだけは、解ったと思う。

家族で音を楽しみ、リフレッシュできた一日だった。

明日、たまたま「感動の仕組み」というセミナーで作曲家の千住明氏の話を聴く機会がある。これも「音楽」という時間芸術についての新しい発見とポイントが整理できそうで楽しみ。

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