« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月27日 (金)

意匠展にて

Dscf3698

お昼から外出のため外に出てみると大きな牡丹雪が降っていた。
地下鉄の駅まで歩いているうちに手がかじかんでしまうほど寒い日だった。

夜は「意匠展」へ。

千葉大学工学部デザイン工学科意匠系
2008年度 卒業研究・卒業制作展「意匠展」

2008年2月27日(金)〜3月2日(月)
11:00〜19:00(最終日のみ17:00まで)
六本木AXISビル4F AXISギャラリー

入場無料

Dscf3704

Dscf3699

Dscf3700

1週間前を切った先週末に案内が届いた。
初日の夜は卒業生限定の「OB・OGナイト」 ささやかなパーティを開催しますと.案内が同封されていた。 今日の朝になって同級生10名くらいに誘いのメールを出してみた。。。。
返信と電話で3人と会場で会うことに。

会場では懐かしい顔、そしてデザインの大御所もちらほら。
天候がよくないこともあるのか、予想外に少ない人にちょっと残念。
もう少し早めに案内を出せばもっと盛況だったろうに。
でも、こういう機会を設定してくれた現役に感謝。
ここ数年で最も元気と企画力に優れた卒展だ。
全体の雰囲気は、デザインの根拠が明確に示されているという意味では特徴があり、多くのデザイン系の卒展の作品展示とは一線を画している内容だと実感。

肝心の卒業研究、作品を見るのもそこそこに学生時代に教えていただいた先生達や知り合いの先輩、私のメールで駆けつけた同級らと話込んでしまった。
現役の学生さんには随分と気配りをしていただいたのに実は全く話もアドバイスもしなかったいけない先輩です。

会場では1時間ちょっとで閉場になってしまったので同級生3名と2次会に。
そこにK学院大のM月教授とS大学院大学のK澤教授が合流。
久々対面、初対面もありながらデザイン談義に華が咲きまくってしまった六本木の夜でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月26日 (木)

恵比寿映像祭

Dscf3687

第一回 恵比寿映像祭 オルタナティブ・ヴィジョンズ ”映像体験の新次元”

2009年2月20日(金)〜3月1日(日)
10:00〜20:00
東京都写真美術館 全館

入場無料

主催:東京都/東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/日本経済新聞社

年に一度、10日間にわたり東京都写真美術館全館を使って、展示、上映、ライヴ・イヴェント、講演、トーク・セッションなどを複合的に行うことを通じて、 映像分野における創造活動の活性化と優れた映像表現やメディアの発展を過去から現在、そして未来へといかに継承していくかという課題について、今あらため て問い直し、対話を重ね、広く共有する場となることを目指します。

 一昨年までこの時期はメディア芸術祭がここ写真美術館で開催されていて、大勢の人で賑わっていた。それが国立新美術館に移ってしまったので、後釜として企画されたのだろうか。14作家23作品の展示と20作品の上映、5つのライブパフォーマスで構成されている。入場無料で20時までやっているので気軽に立ち寄って楽しめる。ただ、ちょっと散漫な雰囲気。始まったばかりだから、これから回を重ねるに従って、充実していくことだろう。

3階い入ってすぐにアンディ・ウォーホルの「スクリーン・テスト」シリーズがずらりと出迎えてくれる。薄い液晶テレビが60年代のフィルムによる動画作品を絵画の様に比較、俯瞰して鑑賞できるクールな展示を可能にしている。
それと対象的なのが宇川直宏氏の作品[DALY PSYCHIC TV / EMPEROE'S DEAD] 2003。我々の世代が懐かしいテレビ付きラジカセ、テレカセ? WATCHMANなどポータブルテレビをを4畳半に50台くらいぎっしり並べて、その小さなブラウン管(カシオのTV−6000は液晶)に昭和天皇崩御前後の報道映像がループで流れていた。そこには昭和から平成へ移り変わる頃の日本のメディアが凝縮されていた・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月22日 (日)

原点に気づく

Dscf3661

子供の習字展? ではありません。

場所は「西千葉」。
昨日、大学の研究室の同窓会があった。その名も「第一講座会」。

受付を済ませるとすぐ横に硯と筆が置いてあり、
スタッフの現役学生さんから「一言」と言われたままに筆を執った書。
学生時代に学んだことから社会人となった今に至るまでの思いを書いたものです。
会場の講義室の一番後ろに貼り出されると結構壮観。

今回のイベントは、助手時代から40年間にわたりその研究室を支えてきた教授が昨年3月に定年退官され、今年1月に後任の教授が着任されたそれぞれのお祝いと報告を兼ねた会ということで、全国、いやいや留学後中国、韓国、台湾、インドネシアの大学で教鞭を執っている人から、現役の学生さんまで100名余が参集した。
場所もホテルの宴会場とかなんとか会館じゃなくて、まさに私たちが学生時代に講義を受けた殺風景で古い講義室。
飲食も主婦5人が運営しているおふくろの味を売りにしたケータリングと留学生による故郷の味というまさに手作り感溢れる趣向だった。

この研究室の源は、芸術と工学の総合という理念を具現化するために設立された九州芸術工科大学の初代学長に栄転された小池新二先生に発する。
ちょうど在学中に小池先生が逝去され、その凄さを何も知らないまま「先生の蔵書を図書館に贈呈することになったから、ご自宅に行って運び出すのを手伝え」と恩師の言われるままに研究室全員で小金井のご自宅を訪問、ものすごい数の本の搬出に汗を流したことが懐かしい。
現在も大学の図書館には「小池文庫」として和書・洋書合わせて7000冊の所蔵図書が保管・公開されているそうだ。

昨日はその小池先生の後任として着任され、7年間在籍された文化人類学の大給(おぎゅう)先生が冒頭に30分の特別講義をされた。
ちょうど入学前に開設された国立民族博物館にご栄転されたので、直接講義を受けたことは無い。大給先生直々に指導を受けた大先輩達も多くいる中で、御年80歳ということで、もう皆さんの前で話すことはないだろうから、今日は「遺言」代りにデザインに関し「言っておきたいことを言います」と矍鑠たる姿勢で熱く語られた。

いまだからこそ響くのかもしれないが、その内容にとても感銘を受けてしまった。この会に参加してよかったと思う瞬間だった。

以下、その要旨を自分のためにもメモしておく。

テーマは「人間再認識のデザイン」
先生は大学で最初に経済学を学び、そこでは「損ー得」と「期待ー不安」の2軸で物事を語れてしまうことに疑問を持ち、心理学を学んだそうだ。そこでは、統計学が主で、「個人が消えてしまっている」ことにまた疑問を持ち、人の精神性を探るために文化人類学を究めたのだった。その方が小池先生に請われて、デザイン概論を講義する立場になった時の話をされた。

要は文化人類学の社会調査を工学部のデザインの分野に持ち込んで、「デザインサーヴェイ」という演習を始めたのだそうだ。その心は、概念を言葉で定義する「西洋文化」に対し、定義がなくとも伝わる茶道のような「東洋文化」にあって、価値観のコンセプトは「話では通じない」から「身体で悟らす」ことを目指したのだと言う。
工学部のデザインで「ユーザーのことを身体で解った人間を育てる」ために始めたのが「デザインサーヴェイ」。今で言う「オブザベーション」だ。

「わかった」ということは「身体で納得すること」。
「デザインサーヴェイ」というのは「相手の心を知ること」
デザイナーの仕事は「心療内科」のようなものです。
人の持つ悩みを解決してあげることですから、とも。

そして、デザインは情報文化の一部を担っているのだから、
中学生なんかに「情報」って何ですか?と聴かれたら応えられなければいけない。
「情報」とは「知りたいこと」「知らせたいこと」。
それをデザイナーは作品としてきちんと表現できなくてはいけない。
今は情報が多すぎて機能していない時代だからこそ、デザインが必要なのです、と。

そして、最後に、「生きていくのには衝撃が必要。その衝撃で明日から生き方が変わるから。階段を上るエネルギーをいつももってください」と締めくくられた。

大給先生にとって人生の7年間でありながら、デザインという全く未知の分野に踏み込んだ衝撃が後の人生にとてつもない影響を与えたのだそうです。

デザインとは異分野の大給先生を連れてきた小池先生の先見の明には、「異花受粉」という考えがあったという。その他にも、人間工学、材料工学といった専門家を引っ張ってきて、現在の礎を築いたのだ。デザインの本質は人を中心とした「広大な視野と十分な科学的教養をもつ」ことだという原点は、今のデザイン教育にも通じる。

学生時代、もっと学んでおけばよかった と思うのはいつの時代の人も同じか。

関連記事:Information Design!? 工業意匠学科教育方針(昭和24年)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月19日 (木)

卒展シーズン

Dscf3608

卒展シーズンの到来です。

kamihira_blog に 展覧会情報が 見やすく纏まっております。

メディア系はこちら  CBCNET 卒展'09

学内展はすでに終わっているところもありますが、都内や横浜など交通の便がよく、業界では知名度のあるイベント会場での学外展がこれから多くなる。

JapanDesignNetに今年も恒例の卒展レポートが掲載され始めた。

2001年からスタートした「てつそん(全国合同卒業制作展)」も今年で9年目。継続は力なリだが、運営が学生主体でOBがサポートしているのだろうがこちらはちょっと文化祭ノリが強い。今年は横浜のBankArtSTUDIOを会場に、3/4〜3/8が会期らしいが、未だ詳細がわからない。事務局は大変だろうが、一同に介することで、より多様な多くの人に見てもらいたいという目的と志、現実のギャップの間が埋められなくて惜しいよなあ。

私は TAKE OFF をBankArtに見に行く予定なので、ついでに覗いてみよう。

いずれにせよ、計画的に時間を取っておかないとつい見逃してしまう。

各学校の学生さんや先生達がお互いに見て切磋琢磨する絶好の機会でもあり、親御さんに成果を見てもらう、受験生や社会に向けて学校としてのプロモーションなどいろいろな意味があるのでしょう。企業人も毎年出来る限り足を運び、時系列でクオリティや教育の現場で起こっている変化を実感すべきだと思う。
自身の経験値や狭い価値判断を広げ、的確な視点や客観性を広げる努力は必須だと思うのです。

私も10年くらいまえからではあるけど。プロダクトやグラフィックも表現主体から問題解決や提案型に変化し、ちょうど情報デザインというジャンルやインタラクションを伴ったメディア表現が多様になってきた頃からか。

現実には足を運ぶ人と運ばない人の二極化が著しいのが実情のようで。
自身の未来を見通すヒントにも、人材を育成する糧にもなるのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月18日 (水)

ブログ開設3周年

Dscf3597

今日でこの「kojicozyの散歩日和」を開設して3周年になります。
最初の記事は「blogオープン」でした。

オープン時にも書きましたが、kojicozy という
ID for Weblifeで作成したHPをオープンしたのは 
それからさかのぼること2年前の2004年7月。
そこのdialyを 2月14日から書きはじめているので
Webでのlogという意味では実質5周年になります。

こっそり初めた個人の写真日記も、ちょっとした気づきを散歩というテーマと、その日撮った写真を1枚添えることを基本に書き続けて、5年も立てばそれなりの積み重ねとなり、感慨深いものがあります。

興味を持ってアクセスしていただけること
そしてコメントの書き込みや話題にしていただけることで
続けることができました。

ありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。

日本ではブログ用ツールで作成したサイトのことを一般的に「ブログ」と呼び、2005年から2006年にかけてWeb日記のサイトからブログツールの充実、サービス拡大、システムの安定に伴って移行した利用者が倍増したそうです。私がブログに移行したのもちょうどその時期と重なります。ブログという言葉が世の中にそこそこ認知されたのがやっと数年前ということなのです。

はてなダイアリーがWeb日記サービスのβ版をリリースしたのが2003年1月、
@niftyが「ココログ」のサービスを開始したのは2003年12月2日となっています。
(同じ頃地上デジタル放送のサービスも始まっていたそうな)
スタート時点での利用者が200万人程度だったのが、総務省データとして「2008年1月時点でインターネット上で公開されている日本国内のブログ総数は1690万」という状況にまで発展したということなので、その情報量は飛躍的に増大し、もはやその影響力は一つの大きなメディアとして見逃せません。日本の15歳〜64歳の人口は82百万人(65%)だから、世代で大きく異なるものの単純計算では周囲の10人に2人くらいの割合でブログを利用して何らか情報を受発信しているということでしょう。

実は 1月29日が @niftyとプロバイダー契約をして13周年でした。
いつもこの時期になると、パソコン通信時代のこと、Macのこと、インターフェースデザインを始めた頃のことなどの点を線でつなぐように思い出しながら、これまでに取り組んでいきたこと、今のありたい姿、これからやるべきことなどにまで思いを巡らします。

よしはしさんの旧ブログ infomation design!?の「情報デザインの10年。そして」というエントリーにある「こういう‘カオスな’いまの状況を見るにつけ、この分野のこれから先の健全な発展を祈らずにはいられません」という一文は重いです。そして今日、「Information から Knowledge へ」と新しいブログ「Knowledge Design Lab.−知識デザイン研究所」を立ち上げられました。時代を読み、行動し、発信するということはどういうことか、象徴的に表していると思います。

これからも、毎日気がついたことを綴り、情報とコミュニケーションのあり方を実感しながら、人の幸せ、デザインのこと、生活のこと、社会のことを考えていきたいと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月16日 (月)

岩井俊雄の特別授業

Dscf3585

「岩井俊雄」氏と言えば、 我々の世代はフジテレビの 「ウゴウゴルーガ」のCG、キャラクターデザインがまず頭に浮かぶのではないだろうか。何せ斬新で衝撃的だった。

最近ではヤマハから発売された電子楽器「TENORI-ON」の作者として有名。

身近では東急電鉄のマナー広告シリーズ「どっちがへん?」で楽しませてもらっている。

今は第7弾「大きな荷物」編が掲出されている。

昨夜、その岩井俊雄さんが、ご自身の娘さんが通う三鷹の小学校での
「メディアアーティストとしての集大成だ!」と意気込む授業の様子がドキュメンタリーとして放映された。

NHK教育テレビ ETV特集 2月15日(日) 22:00〜23:30

「目覚めよ身体,感覚の宇宙 〜メディアアーティスト岩井俊雄の特別授業」  

kamihira_blogの「今夜のETVは必見!」というエントリーで知って、N饗アワーのあと引き続き教育テレビを見続けた。チャイコの悲愴の演奏に「感情移入が足りん」などとブツブツ言っていたと親父が、今度は画面に食い入るように見ている。そんな私に釣られて、結局途中から家族全員が次はどうなるんだろう、 なるほどお、と大いに盛り上がって覗きこんでいた。

特に岩井さんのパラパラアニメコレクションが次々と披露されるたびに子供達はすご〜〜いと歓声を上げる。

番組の内容は、「物作りからデジタルへの架け橋」をテーマにしたオリジナルアートを作る授業の様子を追ったドキュメンタリーだ。岩井さんが学校の中に在る道具を使いながら、できる限りハイテク機材には頼らずよりシンプルにすることで原理や仕組みが子供達にも理解しやすく、かつ創造性が引き出せるよう、そして小学校1年生から6年生までそれぞれに応じた異なる内容の授業を組み立て、そして実際の子供達の生き生きとした表情、楽しい作品が生み出される瞬間、そこで得た子供達の経験、大人の教訓が描かれている。

子供たちが興味を持つ、飽きずに面白がる、すぐに出来ちゃったり、逆に難しすぎないように ワークショップを組み立てていくプロセスでは、職員会議でのプレゼンで苦労する様子から 支える家族への弱音、本音までが映し出されていて 「メディアアーティスト岩井俊雄」の素顔、人となりまで垣間見ることが出来たのがよかった。

汗だくで奮闘する授業風景に自主企画としての並々ならぬ思い入れを感じたが、そのすべてが終わった後、 仲良くなった子供たちと校庭で鬼ごっこして足が付いていかず派手に転んだ様は なんともカッコ悪いけど、ジーンとくるほど充実感に溢れていたとても良かったです。 自分が楽しければ子供たちも楽しいの精神だ。

ちょっとショックだった場面は、 一年生の担任の先生事前打ち合わせの際、岩井さんからの提案に対し、それは難しいといった理由。
「最近の子は絵を自由に描かないんです」と言ってたこと。
「私たちの時代は、自由に描いていいっていうと「わ〜〜っ」て言う感じでしたけど、 今は親御さんの意識が、お絵描きは楽しむことじゃなくて習いごとであって、子供達も上手にやって点数をもらうように出来るけど自由には描いたりしない、と・・・。

答えをすぐ求める、自分で考えようとしない、
というのは何も子供の世界だけじゃなくて、会社の中でも多くの従業員がそうなっていると感じることも多い今日この頃なので、驚きはしない。しかし 、そういう大人の影響を子供たちがもろに受けてしまっていることがショックだった。

でも全然心配することなく、最初は戸惑っていたもののみんな楽しそうに描いていた。
先生も親の要望に応えなきゃって大人が勝手に枠にはめているんじゃないかな。
楽しいと思うことをきちんと伝えてあげれば、ちゃんと自分で考えて表現したりするんだなあと再発見。

メディア芸術祭でも「佐藤雅彦氏」のところだけ群を抜いていたと思ったが、岩井氏も凄い。「子どもたちのいまと未来を考えてもらうきっかけとして広めたい」という思いをこのような企画として自らの行動力で実行し、地元の小学校と言う地域社会から、ブログでの発信、テレビ番組としてしての全国放映、自身の講演での番宣という積極的な発信に昇華させてしまうところが。

最後の子供たちのメッセージ「今までで一番うまく絵がかけました」「リベットくんをお母さんの誕生日に作ってあげようと思います」などなど、「課外授業 ようこそ先輩」で培ったノウハウをたっぷりつぎ込んだ テレビマンユニオンらしい、地に足の付いた感動をじんわり伝える番組の作り方はさすがだと思った。

NHK教育 ETV特集のコピーは
「考えるヒントを提供する「心の図書館」です」だ。
的を得ている。

見逃した方、再放送は必見ですよ。

多分1ヶ月くらい先です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月14日 (土)

横浜山手西洋館

Dscf3485 Dscf3534
Dscf3550

朝から暖かい。
それどころか、外に出て歩くと暑かった。

横浜山手芸術祭という催しが開催されていて、その中の山手西洋館ユースギャラリーというのを見に行ってきた。

画像は上から
ベーリックホール(モーガン設計 1930年築)の窓、
エリスマン邸(レーモンド設計 1926年築)のサンルームにおかれた復刻版の椅子(籐製のデッキチェア)、
山手234番館(朝香吉蔵設計 1927年築)2階のオルガン「山葉8号」。

横浜の山手では西洋館を無料で自由に見学できる。
特別な展示や解説があるわけでもない。
が、そこがいいと思う。
暮らすことにおける快適さである採光と通風、使い勝手のための導線、空間の作り方がよくわかる。そこで暮らしていた人の視線を感じることができる。
観光資源としての景観だけでなく、地区の回遊性を高めなが様々な楽しみ方が出来るようになっている。

そしてちょっと休憩のできる日常とは異なるハレの雰囲気を提供してくれる飲食店。

えの木ていのテラスでぼーっとしていたら、ジリジリした日射しに汗がにじんできた。

Dscf3523

正午には「ボ〜〜〜ッ」と汽笛が響き渡る。

山を下れば、まったく異なる文化に目が覚める中華街。

たまたま観光客の少ない時期ながら、暑いほどの恵まれた天候に
のんびりと建築と文化を楽しむことができた。

Dscf3578

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月12日 (木)

愛用のrotring

Dscf3444

2000年に発売された ドイツ rotring社の coreシリーズ。
当時産学を一緒にやっていた某美大のプロダクトデザインの先生が、ドイツに出張してこのペンを自分のお土産にして使っていた。カッコよかったので触らせてもらったら、スタイリングとともに手に馴染む使いやすさが気に入ってしまった。
早速日本発売とともに購入、その大胆なボディデザインと握りやすさ、描き味が気に入って、ここ数年は無印のダブルリングメモノートとのペアで愛用している。
長時間使い続けても手がつかれないこと、直液式なので最後の一滴までインクを余すことなく使えること、クリップが強力なので装着してもカンタンに落とさずに安心など、スタイリッシュなボディデザインとともに魅力はたくさんある。

PC画面上にCADやイラレで図面を引くのが当たり前の今
トレペの方眼紙の図面をトレースしたり、墨入れをする、なんて言う作業は
想像もつかないだろう。
rotringが精度の高い製図用品として、
学生にとってプロの道具であり、「赤い輪」とともに憧れのブランドだった
ということも今や昔なのかもしれない。
線の細さで何本も揃えたり、ペン先が詰まって、
友人に借りたりなんてことが懐かしい。
20年くらい前は、日常のメモもすべてrotringの製図ペン、
なんていうデザイナーも結構いた。
今は見かけないねえ。

年賀状の宛名書き、手紙など文字をサラサラ書きたいときはもいつもこのペンだ。
使っているのは、ローラーボールタイプ。
先日インクが無くなり、替インクを買うためにこのペンを購入した二子玉川の伊東屋に寄った。万年筆売り場の女性がペンを見るなり、製造中止になっており、他店の在庫からかメーカーからの取り寄せになると言う。
数日後、伊東屋渋谷店でやはり万年筆売り場の女性にペンを見せると、すぐに替芯を出して詰め替えて、描き味を確認させてくれた。
これでしばし安心、と帰宅したが、替芯はもう手に入らないかもしれない。

替芯も買いだめておかねばならないのか。
愛着がなくてすぐ無くしちゃうペンより、替えインクの方がよほどリーズナブルなのである。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月11日 (水)

鉄塔の立て替え その後

Dscf3457

1月18日のエントリーで「まだこんな感じ」という画像を載せた近所の鉄塔が、
見事に組み上がり、あとは電線を本来の位置に張り替える作業の直前までになっている。

先日の日曜日には、隣の隣の鉄塔の電線の作業が途中だったので、
その画像を撮っておいた。
滑車を上方に取り付けて、ケーブルで新しい位置に引っ張り上げる。

Dscf3427

Dscf3441_2
全景はこんな感じ。
夕方とか曇っている方が、電線がはっきり写る。
鉄塔をスケール感とともに撮るって意外に難しいことが解った。
このエントリーの最初の画像の鉄塔が一番左で、碍子がだらんと下に下がった状態。
上の画像の鉄塔が右の一番手前。

これを今日の午前中多くの人が鉄塔に上ってまだ人力でやっていた。
で今日の夕方、完了した状態。
Dscf3459

地下鉄の車両はどうやって入れるんだろう、って漫才があった。
電流を止めることなく鉄塔の立て替えってどうやってやるんだろう、
て考えたこともなかったけど、たまたま近所でやっていたので記録してみた。
橋の架け替えとか長い年月がかかるものは変化がよくわからないが
周辺への日常生活への影響や騒音、コストに配慮したリニューアルってことで
いろいろ観察していて参考になることもありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 8日 (日)

ドラマのサブリミナル演出?

Dscf3434

今年のNHK大河ドラマ「天地人」の視聴率は好調のようだ。
初回、第2回の子役の名演技に魅き込まれてしまった人も多いことだろう。

我が家も家族で毎週見てます。

ところが今日8日放送分の第6回は、今までの5回分とは明らかに演出が異なっていた。大河ドラマは4人くらいの演出家(監督)が交代で1年間勤めるらしい。「篤姫」の時も、堀切園健太郎氏の一人浮いた過剰演出が楽しみになるくらい特徴的だった。

今日の演出は「高橋陽一郎」とクレジットにあった。
ちょっと古い型の演劇の舞台みたいな演出が多用されていた。
大河ドラマの王道をいく壮大なロケーションでの合戦シーン、CGを駆使したリアルな城郭の対極をいくような、ミニマルなセットと照明効果への場面転換で緊張感を出してコントラストを際立たせようとしたのか?
極めつけは長女が気がついた、サブリミナル効果のような演出。
そのシーンは、主人公謙続と刈安兵庫がにらみ合うところ。
刈安兵庫は布の眼帯をしていて、左目が隠れていた。
カメラがそれぞれのら顔をアップでとらえて頻繁に交互に左右から撮るカット割りに多い演出。主人公謙続の肩越しに刈安兵庫がアップになったその一瞬だけ、刈安兵庫の眼帯で覆われた目が左右逆だったのだ。

長女が「変!」と気づき、「そんなことはないだろう」と録画をフレーム送りで再生し直したら、そこだけ右目が隠れていいたのだった!

間違いではないだろうし、鏡に映ったシーンでもないから意図的に挟み込んだのだろう。
視聴者への挑戦か!?話題作りか!?

いずれにせよ、青色LEDの北斗七星の不自然さといい、今回の演出は物議を醸すことだろう。
期待に応えようと張り切りすぎて、視聴者の要求からはずれて視聴率落ちるんじゃないの?と勝手に心配しちゃうのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 6日 (金)

メディア芸術祭

Dscf3369

第12回文化庁メディア芸術祭

2009年2月4日(水)〜2月15日(日)
(2月10日(火)は休館)
10:00〜18:00(金は20:00まで)
国立新美術館
入場無料
主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会

接写しなければ撮影可です。

金曜の夜に仕事を切り上げて19時から閉館20時まで駆け足で見てみました。
全く時間が足りません。
あらためてもう一度行こうと思います。

今年は順路も整備されていて、クオリティも高いと感じました。
閉館間際ほど混雑してきて、来場者はかなり若い人に限定されているの印象。

もっと多くの、そして多様な世代がくるべきなのだと思う次第。

アート部門
Oasis II
Dscf3373
皆、ディスプレイの現象に気を取られて、センサーの存在に気がつきません。

Flow 5.0
Dscf3404

大賞の「Oups!」 ぜひ主役になって体験を。
Dscf3375

マンガ部門
大賞は「ピアノの森」
私が非常に気になっていた、さそうあきらの「マエストロ」は優秀賞だった。
Dscf3376
Dscf3377

エンターテイメント部門
Dscf3380
大賞の巨大TENORI-ON どのゲームも順番待ち・・

Level Head
Dscf3381

先端技術ショーケース
Dscf3387
Dscf3393
Dscf3395

風の音楽
Dscf3399

Dscf3413

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 5日 (木)

芸術への影響

Dscf3359

昨日の朝日新聞の朝刊に「室内楽の殿堂 閉館へーカザルスホール来年3月ー」という記事が掲載されていた。

カザルスホールは、主婦の友社が1987年に開設した日本初の室内楽専用ホールだ。ヴォーリーズ設計による建物の外観を復元しながら磯崎新が新たに設計した「お茶の水スクエア」という建物中にあった。主婦の友社の経営難に伴い、2002年日大に売却され、今回はその建物の敷地の再開発に伴う措置だそうだ。

カザルスホールと言えば、クラシックファン、特にビオラ弾き、アマチュア音楽家にとってはある意味聖地だ。「ヴィオラスペース」というヴィオラに焦点を当てたユニークなコンサート、そして「アマチュア室内楽フェスティバル」という、いわゆる室内楽アンサンブルの甲子園みたいなイベントなどの拠点だったのだ。

この二つの音楽イベントは、テレビマンユニオンという独立のテレビプロダクションが企画していた。テレビマンユニオンは、「オーケストラがやって来た」をはじめ、「北京にブラームスが流れた日」という特番、ジャンヌ・ モローの「印象派・光と影の画家たち」、アーサー・C・クラークの「宇宙からの証言・地球。」といった文化番組から「アメリカ横断ウルトラクイズ」「世界ふしぎ発見!」といった質の高いクイズ番組、「世界ウルルン滞在記」など感動を生み出す番組が得意だ。特に長野冬季オリンピック開会式で、小澤征爾指揮、ベートーヴェン作曲「第九」の合唱をニューヨーク、北京、ベルリン、シ ドニー、ケープタウンの五大陸同時中継を成功させるなど音楽イベント を得意としている。

なので、18年目の今年の「ヴィオラスペース」は5月に紀尾井ホールを会場に「第1回東京国際ヴィオラコンクール」として開催されるほどに発展している。

また21年目の「アマチュア室内楽フェスティバル」は 2006年から会場を横浜のみなとみらいホールとして装いも新たに開催されている「みなとみらいアマチュア室内楽フェスティバル2009」として開催される。

企画推進の運営母体が健在であり、創造に対し気概があるため、ユニークな音楽イベントでありながら継続発展ができている。

一方で、昨夜のワールードビジネスサテライト(テレビ東京)では、来日中のハイティンク指揮、シカゴ交響楽団の演奏会を紹介し、運営の多くが寄付で賄われてるアメリカの芸術団体における不況の影響を報道していた。音楽団体はもちろん、「企業や富裕層からの寄付が減って運営が厳しくなり、人員削減やコレクションの販売、閉館を余儀なくされる美術館が相次いでいる。」という記事も最近目にしたばかりだった。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)のように 建物の高層階が超高級分譲マンションになっていて、その売り上げの利益を美術館の運営資金にあてるようなことも含めて、コレクションの貸し出し報酬を得る盤石な経済支援のネットワーク、店舗とオンラインストア、カタログなどマルチチャネルリテイルビジネスに発展し大きな収入源となってる「MoMA Design Store」など、世界において例がない事業スキームを展開できる機関を保有する民間美術館は数少ないと思う。

相次ぐ企業スポーツからの撤退のニュース。次には冠スポンサーや協賛、支援を降りる企業が続出し、芸術活動、団体にも厳しい時代がまたすぐに訪れそうだ。

一方で、そういう価値こそ本来の企業の社会責任という姿勢を雇用とのバランスでどこまで継続できるかが問われることになるだろう。メディアが煽り過ぎの感も強く、きちんと利益を出している企業、そして事業経営の視点で努力する芸術団体が、きちんと文化活動を発展させていける社会であってほしい。

そして、私たち自身がどう文化、芸術活動に向き合うのか問われる時代でもあると思う。

昨夜は帰りに表参道のMoMA Design Storeに寄って、同僚にウエディングギフトを贈った。

朝の新聞記事、夜のニュース番組 そして定時退社日の行動を、不況の芸術活動への影響というエントリーで繋げてみました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 4日 (水)

節分

Dscf3353

駅からの帰り道、ブチッっと何か踏んだ。暗いのでよく見えない。
自宅の玄関前で、また踏んだ。 マメだ。

そうかあ、今日は節分だったんだあ、と日付の変わる頃に気づく。
こんな時間に年の数だけ豆を食べたらお腹によくないようなあ、とか言いながらおいしくて二十歳くらいたべてしまった。

福は来るのか!?

ってもう立春じゃん。
春が忍び寄ってきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 3日 (火)

やっぱり日本

Dscf3349

ちょっと海外へ。 ウソ。
ここはどこ?って思ってしまった風景。
辰野金吾設計築113年の重厚な日本銀行と、コリント式列柱のど迫力に圧倒される築80年三井本館の間の道路は 日本じゃないみたいだ。
昨日のランチタイム、ここでは華やかなパラソルの下で、国際色豊かなランチボックスが売られていた。
ますます日本じゃないみたいだが、路駐の軽自動車とOLの制服姿でやっぱり日本だと目が覚める。

そして高速道路で蓋をされた日本橋を呉服橋側から眺めると、いやもうこれは日本ならではの風景です・・・。

Dscf3350


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 2日 (月)

光と影

Dscf3343

建築家 安藤忠雄

新・陰翳礼讃

最近読んだ2冊の本。
いずれも 自伝に近い。

そして共通点は光と影、そのプロセスについての記述から「日本人」と「気概」について多くを学び取ることができる。

アラーキーの撮影した迫力あるポートレートが表紙になった「建築家 安藤忠雄」は、まさに不屈の闘志がにじみ出てくような眼光に書店に平積みされているだけでちょっと怖い。

最後のページには以下のように記載されている。

「建築の物語には必ず、光と影の二つの側面がある。人生も同じだ。明るい光の日々があれば、必ず背後には苦しい影の日々がある。」「仮に私のキャリアの中に何かを見つけるとしても、それは優れた芸術的資質といったものではない。あるとすれば、厳しい現実に直面しても、決してあきらめずに強く生き抜こうとする、生来のしぶとさなのだ」と。

日経ビジネスの書評には「特に本書はこれから向かうであろう厳しい時代の指針になる。」とまで書いてあった。まさに「新しい時代を作るのだと言う気概が必要なのである。」

「新・陰翳礼讃」は照明デザイナー石井幹子氏のこれまでの足跡を振り返りながら、「日本の伝統的なあかり」と、そこから「新しい照明のあり方」を探ろうとする姿勢が興味深く、解りやすく書かれている。フランス人の日本文化への理解や欧米と日本の比較、横浜のことなど興味深い。この本も一気に読める。ある意味、日本の照明文化への問題提議でもあろう。これも新たな時代に向けた一つの気概を示している思う。

戦う男と女の物語、そこから勇気を知恵をもらえる自伝といえましょう。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 1日 (日)

CO2が大幅に減る

Dscf3345

抜けるようなアオゾラだが終日強い風が吹く。

1月下旬には企業か第3四半期の業績とともに
3月期決算の下方修正の発表が相次いだ。

設備産業における売り上げ減は一気に固定費が響いて驚愕な赤字を生んでしまう。
12月4日のエントリーで
「政局も含め年明けの日本の経済は大変な事態を迎えていることになるのは想像に難くない。。 」と書いてみたものの、日本経済の負のスパイラルによる疲弊は想像を絶する勢いだ。

デパートやショッピングセンター、飲食店の人出が少ない、財布の紐を固くしていることは実感していても、生活設計にまで大きな影響として出てくるのはもう少しあとなのだろう。

減産による操業停止、出張の削減、タクシー使用禁止、休日出勤原則禁止、定時退社日の徹底、休憩時の消灯、文房具のリユースと大から小までエコ意識でなくとも皮肉にも省エネ、CO2削減が大幅に進む。
この先、交通機関の旅客量の減少や、電力会社の経営に影響があるほど電力消費量が落ち込むことだろう。

街のイルミネーションはもっと寂しくなるかもしれない。
ユニバーサルデザインも表層的なかけ声は一気にしぼむかもしれない。
ムダと削減の区別をつけられない人は淘汰されるかもしれない。
ゆとりがないと歯車も回らないことを知らない人は身動きが取れなくなるかもしれない。
次世代にバトンを渡すことの意味や役割をもっと考えたほうがいいと思う。

ある意味、本当の価値をを見いだす行為がさらに注目されるチャンスともいえる。

いろいろ考える 行動するチャンスと思いたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »