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2009年3月30日 (月)

対義語で考える

Dscf3999

先日、リクルートワークス 研究所 Works編集長の高津尚志さんの投げかけから、今の自身の行動やこれからやるべきことをについて考えるきっかけになったことがある。

そのひとつ。「プロ」とはどういうことか?

「プロフェッショナル」の対義語は「アマチュア」だ。
日本語なら「玄人」と「素人」。
その違いをどう認識しているか。
プロとはそれを生業にしている人、と応える人がよくいるが、本当にそうなのかという投げかけ。媚びて、金銭を得ているだけならプロと言えないのではと。

私の中での「プロ」は、「どんな条件下にあっても、その専門力を発揮して、期待以上の成果を残せる人」という定義をしていた。

「くろうと」と「しろうと」は、まさにその音の通り、「黒人」「白人」が語源で、
「玄人(くろうと)」は、「暗いところまで見える人」という意味なのだそうだ。
「暗いところまで見える人」というのは、ユーザーやお客様の本当の気持ち、データだけから見えない事実といった、本質まで見極められる人のことを指すと考えた。
だから「素人(しろうと)」は「明るい、見えているところだけ」で判断、行動している人ということになる。

なるほど、という納得感がある。

一昨日に会ったある方とこの話をしていたら、
「「本質」の対義語は「現象」なんですよ。よく「本質」を見ろ、考えろというので、若い頃はそう簡単に本質なんてわかるか!ってうさんくさく思ってたんですけど、ある時、対義語が「現象」だと知って、なんだかその意味が解った様な気がしました。」と言われた。

この話も興味深い。

一昨日のエントリーに書いた増井さんの話、そして増井さんのコラムにある ユーザー中心設計の考え方、デザインのあり方などが解りやすく整理できると思った。

デザインのプロであれば、現象を通して本質まで考え、再びデザインという可視化された現象を通じて、ユーザーに経験したことの無い昇華された価値を見せる。そして十分な意見交換をすることで人々が幸せになる世界を作り上げていく。
「本質」と「現象」、「玄人」と「素人」の行ったり来たりの実現だ。

それができる「玄人」の一つがデザイナーという職能だろう。言葉にならないユーザーの思いから、研究者、技術者、商品企画者、経営者に至るまで、多くの人の曖昧な意見をファシリテートして、具体的なイメージとして提示することが出来るスキルを持っているのだ。それがナレッジを促進し、集合知から新たな価値や発想を生む。

今ほど複雑で多様な社会では、相互依存性が極めて大事である。
だから、いかに基本を身につけ、現実をきちんと見つめることができるかという能力を個々が持った上で、各分野の専門性を相互理解するための幅広い「教養」を身につけていけるかがポイントになる。この「教養」というのが「倫理観」や「グローバル」という意味も含めて一番大変なんだと思うけど。
人と人との協調行動=信頼関係とも言える水平的人間関係を高めていくことで社会の効率性を高めていくという「ソーシャルキャピタル」の考え方とも通じることがやっと頭の中で整理できてきた。

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2009年3月29日 (日)

家を建てるということ

Dscf3991

先日、ある方と、久々に再会した。
久々と言っても前に会ってから数ヶ月ぶりだけど。
ご近所のマンションに住んでいて、同じ地下鉄の駅を利用しているので、夜、その駅の出口であったことがあるのだ。
最近 お会いしませんね〜、と声をかけたら「実は引っ越しをしたんですよ」と言う。
どこにどういう事情でと、詳しくお話を聴いて、それはもうびっくり、羨ましい内容だった。

横浜市のなかでも人口増加率が大きく、住民の平均年齢も一番若いのが私の住む地域だ。計画的に残された里山やそれらを結ぶ遊歩道など緑も豊かで、医療機関、大型のショッピングセンターから個性あるお店まで多くある。無機的な建造物が多い街並、いわゆる人工的なニュータウンだが、子育て世代にはとても住みやすく、出張などの移動にも便利な環境であるからこそ、彼も将来への発展性、資産性までを考えてこの地に居を構えたと思っていた。
今日も近所の公園では桜まつりが開催され、3世代の家族連れがのんびり花見の宴をしたり、ジョギングしたりととても賑わっていた。

彼は、昨年の春、この地域のマンションを売り、三浦半島の先に600坪の土地を購入、現在 自宅を設計中とのこと。

当初は息子さんの小学校入学に間に合う3月には竣工するつもりでいたそうだが、紆余曲折あって、未だ賃貸暮らしなのだそうだ。

それにしても「三浦半島の先」という場所、600坪という敷地の広さにまず驚く。
京急で通勤片道70分は覚悟の上だそうだ。
その600坪の敷地は当然自然がたくさん残っているそうで、樹齢100年を超える欅もあるという。古屋もあるそうだ。
その古屋の廃材も使い、敷地内の自然も生かす、「もちこまない、もちださない」がコンセプトなのだそうだ。

設計は 遠野未來さん という方。
施行は 楽居 という工務店さんに 決定したそうだ。

このお二人のブログを読むと、大量生産、大量商品に慣れてしまい、家までハウスメーカーの工業製品やゼネコンによる集合住宅という、生産性や効率を優先して買って満足してしまっている今の生活を考えさせられる。

施主である彼は、仕事も精力的で、理想を追求する姿は素晴らしいのだがプライベートでもこういう取り組みをしているとは。
まさにあるべき姿を考え、自身のライフデザインをセルフデザインしようとしている見本のようなのである。

施主と設計者、そして工務店それぞれがこの出会を楽しみ、素晴らしいプロジェクトになっているようだ。
たまたま知人が家を建てる、ということなのだが、このドラマにぜひ注目して、自分なりにいろいろ考えさせていただく機会にしたいと思っている。

関連情報:

荒井恭一のオフィシャルblog(施主ご本人のブログ!)

三浦みらいの家(自然素材といのちの場)

みらいの家(楽居の日々)

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2009年3月28日 (土)

第3回情報デザインフォーラム

Dscf3961

昨日は第3回情報デザインフォーラムに参加した。

目玉は ソニーでクルクルピ!の予測文字変換POboxを開発した増井俊之さんのお話。
テーマは「ユビキタス時代のユーザーインターフェース」だった。

主旨は「Webサービス」と「Ubicomp」は近々融合するはず。それは、ハードの敷居もソフトの敷居も下がってきているから。「ユビキタス」は「ユニバーサルデザイン」と同義であり、「いつでも、どこでも、誰でも」ということは、人間の能力を強化するために、直感的な操作を可能にすることだから。

ポイントは「直感的なシステムを実現する基盤技術」である小型コンピュータや、ネットワークはもうあるので、あとは「操作の良さ」の「アイディア」だけだ、ということだった。それには、「ネタ」ではなく、「発明」が必要だと。

我が家の初代ケータイはクルクルピ!が気に入って、私も妻も娘もソニーだったが、ゲームが出来ないというキャリア(ユーザー?)の声に屈し、ソニーも十字キー変換に迎合せざるを得なかったという歴史がある。画期的だったPOboxも台無しだった。
この話、結構 重要な意味がある。

増井さんとは、産総研時代に面識はあるのだが、その後、Appleから誘われてアメリカに渡られた。
今日のお話では、とにかく来いというので行ったけど、iPhoneの日本語入力の開発が仕事だというのは向こうに行ってから知ったそうだ。
昨秋、帰国しこの4月から慶応SFCの教授に就任されるそうだ。来週じゃん。
だからまだ名刺なし。
それにしても慶応はSFCのXDプログラムといい、日吉のKMDといい、デザイン界の重鎮、大御所をごっそり囲い始めた。2次会に向かう途中で、巨人軍のようですねえ、とこの話増井さんとしていたら、清原ばかりいてもねえ・・とご冗談を・・。

講演の中で、増井さんは「アイディア」を思いつくたびにドメイン取得」したり、その「アイディア」を実装し実証実験している数々の事例を紹介した。
本棚.org、 地図帳.orgQiuckML単語帳.orgGyazoFeedTVなぞなぞ伏字サービス、なぞなぞ情報公開 ・・・。
そのサービスの特徴は、「ユーザー登録なし、パスワードなし」で「単純で有用なもの」を目指していることだ。
自分では流行る!と思っていた地図帳.orgが流行らない理由を、「自慢にならないのがいけないんじゃないか」と結構冷静に分析されていたのも興味深い。
発想の源は、講演後の質疑の中で、「自分の体験であり、自分のできないことをつくる」「得意なことはやらない」と応えていた。
そして「Appleでは、とにかく説得するのが大変。黙っていると単なるアホとしか思われない」「ユーザー要求を見て、モノを作るのはダメ。学生20人に評価させたくらいで判断してもダメ。2万人くらいやってデータを蓄積しないと。そういう反応がすぐあることがいいので、秘密主義のAppleでの開発は辛かった」という話までされた。

「何も学習しないでできるようになるなんてありえない」「直感というのは慣れているだけ」「ちょっと努力することをいかに上手く見つけるか」という言葉や、「ネタ」と「発明」を明確に区別している一貫した姿勢から、ユーザー調査や評価の現象からだけではなく、本質からの発想と実装による検証を繰り返すことで、最終目標であるinvisible computingを実現しようとしていることだ。

とにかく、我々にとっては天才的なヒーローのような人なのだが、そういう方が気さくにお話される中の示唆を見逃してはいけない。

最後に面白かったのは、「発想(アイディア)というのは、如何に知識という引き出しをもってるか」が重要で、そのたくさんの引き出しや昼間のゴチャゴチャになった頭の中から「パッ!」と閃きのように解ける瞬間はとにかく「寝ること」と結論づけていたこと。ちゃんと、経験に基づく事実や脳科学的な根拠もあっての言葉だ。

「IDEOのように何人かが1週間でアイデアを出すというやり方は信じられない」という発言もあったが、そこは計り知れない好奇心とアクティビティで一人観察、一人プロト、一人検証をできてしまう天才とは比較してはいけないのだ。集合知から出る発想は、「寝ること」と同じ効果があるのかもね、と納得されていた。

その後のオープンディスカッションの会場では、 首都圏のみならず、札幌、京都などからも参加したいろいろな人との会話を楽しむことができた。学生さんのプレゼンをほとんど見なくて失礼しました。

Dscf3967 罪滅ぼしではないけど、帰りの地下鉄の中でM工大(4月からTT大)のF君のプレゼンをアサノ先生と聴きました。酔っぱらいのおじさんが学生をいじめているようには見えなかったと思いますが、プレゼンした学生も偉いが、鋭い講評をした上平先生も凄かった。最終の急行電車の中が寺子屋みたいになっちゃて、昨日は最後まで面白かったなあ。

関連情報

情報デザインフォーラム

情報デザイン研究室(アサノ先生のblog)

Mode.(F君のブログ)

User Design blog

Smile Experience(山崎先生のblog)

DESIGN IT! w/LOVE(棚橋さんのblog)

ENJOY TOY AND DeSign

kamihira_log(上平先生のblog)

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2009年3月26日 (木)

なごり雪?

Dscf3946

今朝、家を出たら小雪が舞っていた。

近所の公園で咲き始めたソメイヨシノもちょっとストップモーション。

週末まで寒いそうなので、30日頃が満開という予想も少し遅れて、
今年は長く楽しめそうかな。

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フィルムだから

Dscf3925

1台22万円、限定5000台の中判フィルムカメラ
3月中旬発売予定が予約殺到で4月下旬に発売延期。

3月10日の内覧会で企画者の方が「企画とコンセプトは61歳の私、基本設計は66歳の技術者、デザインは59歳の部長自ら、合わせて186歳が設計したシニアによるシニアのためのシニアが使うカメラなので、若いやつらには使わせない。」と秘話を披露し、場内を沸かせたそうだ。

折りたたみ式カメラ、ホールディンングカメラ、蛇腹式、スプリングカメラ、
いろいろな呼び方されているが、いずれにせよ、機動力のある自分で表現を楽しむための写す道具だ。

買うかどうかは別としても、気になる。
触ってみたい。

今日から開催のPhoto Imaging Expo2009で触れるそうだ。

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2009年3月25日 (水)

働くということ

Dscf3937

野村さんのブログ「デザイン部門は最も創造的なのか」と言うエントリーが
載ったので、ちょっと気になってお話をしに行ってきた。

痛いところを突かれながら、叱咤激励されたと解釈し、
そのお礼とヒントをもらいに。

職種という意味ではなく同じような仕事(志)をしている人の話を聴いて頭を整理しようと言うことだ。

結果として 結論や具体的な解決策を得られる訳でもないが、
共感出来る人とのコミュニケーションから、気がつかされること、見えてくることも多い。
そして、可能性を信じて地道に取り組んでいこう、と元気をもらう。

時間がかかるんですよね。
私の経験値から行くと、ことを起こしてから形を成してきたと思ってもらえるまで3年、
価値を理解してもらえるのが5年、あたり前になるまで10年。

今の時代、何のために働いているのか。

日本人の働き方はこの5年間で大きく変わるそうだ。
変わらざるを得ない状況になるということ。
そこで大きな差がでるのが「セルフデザインできる人と出来ない人」
そこで必要なのがソーシャルキャピタル。

以上、今日のメモのほんの一部。

この5年間で自分は何をするか、どう取り組むかがとても重要ということか。

仕事と幸福、人生について  読んでみるかな。

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2009年3月24日 (火)

初代Macintoshから今年で25年

Dscf3928

 

スティーブ・ジョブスのビジネス哲学(MACPOWER 2009 Vol.1)

Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所  経由

早速 会社の帰りに青山ブックセンターに寄って購入。
特集のスティーブ・ジョブズ伝説は全体の約6割、100ページにも及び、その充実ぶりに相当の読み応えがある。特に「第2部 スティーブ・ジョブズ×Macworld Expoの12年」は保存版ですよ。
Macの雑誌としてMACPOWERは老舗中の老舗なのだが、買うのは久しぶり。
この雑誌、Mac系編集者2人だけで作ったらしい。
表紙も、コピーもインパクトがあって、なんだか、熱いメッセージのオーラが・・。

 

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2009年3月22日 (日)

警告とメンテナンス

Dscf3902

今頃になってやっと 冬タイヤから夏タイヤに履き替えた。

昨年もほぼ同じ頃だったようだ。

履き替えて、いざ車を動かしてみようとしたら、
ピッ!という警告音とともに インパネ内のエンジンウォーニングランプが点灯。
コンピューター診断装置が異常を感知したらしい。
マルチディスプレイには”ANTI POLLUTION FAULT”の表示。
すぐには意味が分からない・・・。
取り説を読んでみたが、この表示の解説が載っていない。
この冬はアイドリングの不整脈が著しかったり、不完全燃焼のように排気ガスが臭うことがあって、気にはなっていたが。
エンジンをかけ直して同じ症状。最悪なのは、アクセルを踏んでもエンジンの回転が上がらない。要は移動できないのである。

しばし、いろいろ悪戦苦闘。ディーラーに電話をかけるも、折り返ししますとの回答からしばらく連絡が無い。そうこうしているうちになぜかスロットルが開いたようで、近所のディーラーに車を持ち込んだ。

コンピューター診断装置のログを見てもらったが、原因不明ということで、エラー表示を消してもらって帰宅した。

不安だな〜、と思ってインターネットで検索してみると、お仲間がたくさんいて安心。
安心じゃなくて、車文化の違いをあらためて認識。

ラテンの車らしからぬ、どうもセンサーの過敏反応のようだ。
逆にいうと、センサーで警告して強制的にメンテナンスさせて車を長持ちさせるため、ということらしい。
日本車では、センサーを過敏にさせると「すぐ故障する」とかになってしまうし、買い替え促進のためにメンテナンスフリーにして、ある程度までで寿命にしてしまっているのだろう。
調子が悪ければメンテナンスをして長く乗りましょう、ということで、壊れる前にアラームを出すという欧州車の文化を受け入れたほうがよさそうだ。
ラテンの車も電子制御になって「壊れて治す」から、「壊れる前にメンテする」ということになている訳です。
ある意味、完成度の高い大量生産、大量消費の日本的発想から、 車文化の長い欧州のメンテしながら乗り続けることの方が、今の世の中には合っているなあ、と前向きな考えをしたり。

ただし、根本治療にはエンジンをばらしてカーボン屑の掃除をすることになるらしい。
寒い冬のエンジン始動を急いで、かぶり気味にしてしまったことが原因かもしれない。

日頃の車への気遣いや、メンテに対する追加出費についての意識は、長くラテンの車に乗るものとしてはかなりある方だとは思うのだが。

自分の身体の健康も一緒だな。
 

いよいよ 今の車との付き合いも7年目に突入。

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2009年3月21日 (土)

コブシとハクモクレン

Dscf3899

桜が咲くちょっと前の今、大きな白い花を満開にさせた木が、街のあちこちで目立っている。

辛夷(コブシ)か白木蓮(ハクモクレン)か!?

シンプルですぐに解る見分け方があるんです!

花の付け根に葉がついているのがコブシ。
ハクモクレンには葉がついていない。

コブシは花があちこち向いているけど、
ハクモクレンは皆 上を向いていてやや大きい。

私のマンション敷地内の白い花はコブシ、
隣の公園の大きな木はハクモクレンだった。

白い花を付けた大きな木を見つけたら
ちょっと近寄って、観察して見てください。

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2009年3月20日 (金)

恒例 春の風物詩

Dscf3905

今年も知多半島の親戚から恒例の「こうなご(小女子)の釘煮」が届いた。
ありがたいことです。

この時期、解禁になる小女子漁で、市場に水揚げされたばかりの新鮮な小女子をいわゆる佃煮に炊き上げてくれる。
醤油、生姜の塩梅が絶妙なのです。

昨年は3月16日のエントリーに書いた。

一昨年が3月10日のエントリーだから1週間ずつ遅くなっている。

今年は少し身が大きい。遅くなった理由も海や漁の具合など自然を相手にしているからこそ。季節の旬を感じながら、春の週末、家族みんなで、あったかい白いご飯がいくらでも食べられます。

そして恒例というのは、毎年1年前、2年前の出来事を振り返る機会にもなります。

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2009年3月18日 (水)

寒桜は満開

Dscf3875

マフラーはもちろん、コートもいらない暖かさ。

昼休みに周囲を散歩してみた。

敷地の外の土手に植えられた寒桜の並木が満開。
木と木の間が遠く、まだ桜のトンネルになるほどには成長していないが、ぎっしりと満開の薄いピンクがアオゾラに映える。
いつかこの木の間隔がちょうどいい、というくらいに大きく成長し、立派な桜並木になるのが楽しみだ。その頃には、今やっている、やっと膨らんだ蕾のようなコトも大きな成果へと繋がっていることだろう。

知識資産を可視化するデザイナーの関わりが未来を創っていく、その手応えを少しずつ感じながら。桜が咲くたびにワクワクドキドキした予感を大切に思い出したい。

足下には土筆、おおいぬのふぐり、など早春の胎動を伝えていた。

「この世に雑草と言う名の植物は無い」 

植物学者でもあった昭和天皇の言葉と言われている。

Dscf3878


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2009年3月17日 (火)

XD eXhibition 09

Dscf3860

夕方、AXISギャラリーへ。

慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科 エクス・デザイン(XD)プログラムの
初めての成果発表と2日間のシンポジウムプログラム 

Webhttp://xd.sfc.keio.ac.jp/

参加者:岩竹徹(コンピュータミュージック)、筧 康明 (インタラクティブメ ディア)、加藤 文俊(コミュニケーション論)、坂井 直樹 (プロダクトデザイン)、田中 浩也 (メディアインスタレーション)、中西 泰人(ヒューマンインターフェイス)、藤田 修平(映像製作)、山中 俊治(インダストリアルデザイン)、脇田 玲(情報デザイン)

今日、情報デザインとフィジカルな製品デザインの垣根は取り払われ、
デザインの対象はモノのかたちや質感に留まらず、音や光、手触り、動き、
インタラクションなど幅広い要素を統合的に扱うことが重要になってきています。
その一方で、新しい価値創成の鍵は、やはり個々の作り手のもとに育まれた感覚、才能、創造性にあるとも言えます。
このような「幅広い視野のネットワーク・デザイン」と
「価値創出のためのパーソナル・デザイン」を
同時に進める21世紀型デザイナーの育成人材を目指し、
2008年4月より慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)
に新たな大学院プログラム、XDが始動しました。

本プログラムは、以下の3つの理念(X)に基づいて活動が展開されています。

1. eXperiment 実験的デザイン
プロトタイプの製作を中心として、ひととモノの新しい関係を探る。
生み出されつつある未来の価値を、作り手が実験検証しながら磨いていく。
ユーザビリティテストを繰り返すことにより、
高いレベルのユニバーサルデザインを実現する。

2. eXperience 体験をデザインする
人がモノや環境に対し、最初の出会いから入手、使用、メンテナンス、
廃棄までのすべてをデザインする。
視聴覚だけでなく、あらゆる身体感覚をデザインのターゲットとする。
人と物、自然と人工物の長期にわたる共存を考える。

3. Crossing 価値観と知識の交流
異文化の混合、地域間の連結、芸術とテクノロジーの出会い、
異業種のコラボレーションなど様々な領域間の出会いに
新しいデザインを求める。幅広い学問領域にふれる機会を提供し、人材交流を活発化させる。

本展では、上記の3つの理念を踏まえ、未来のものづくり拠点形成に向けた
FXD(Factory of X Design)構想を提案し、
また本プログラムに関わる教員や学生によるプロダクトデザインやインタフェース等に関する研究成果を展示します。

という大変興味深い活動なので この目で確かめてきた。

会場の入り口で坂井直樹さんがいきなり「や〜、よく来てくれましたね」と自ら smart cane という床に無数のインターラクティブ・アートの輪を描き出す杖を説明してくれた。

会場にはそれぞれの研究室の作品9つが展示されていて、一つ一つ学生さんの説明を聞いて回ってみた。非常にユニークな教授陣の思想がそのまま反映されながら、実装されて体感できる作品群のクオロティの高さはさすがである。

Dscf3851 筧康明先生のForce Tileはテーブル型ディスプレイのタンジブルインタフェースなのだが、触覚やつまむなどの行為まで加わっていて面白い。

Dscf3850

ちょうど18時からプレス向けの記者発表があったので、このエクス・デザイン(XD)プログラムの概要を知った。続いて山中俊治教授の話は、5月からか21_21で開催される第5回企画展「骨」の紹介だった。これがまた興味深い。楽しみだ。山中さんは今、大学院のこのプログラムの中で陸上競技用の義足のデザインにチャレンジしている話をされた。試行錯誤中の習作も展示されていたのだが、いつかとても美しくデザインされた義足を使用した選手がオリンピックで金メダルをとる夢を語っていた。機能と造形との魅力、そして使用している状況、その結果までトータルでデザインしたいんだ、という意志が静かな口調とスケッチから伝わってきた。

昨年より動き出した新たな大学院プログラム。
今後に注目していきたい。

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2009年3月16日 (月)

環境型保冷剤

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スイーツに付いてくる保冷剤。
そうしょっちゅう使うものではないので、数が溜まると結構処分が面倒。
中身の水を流しに捨てて袋はプラスチックゴミへ、とか、
ゲル状タイプは、プラスチックゴミ扱いとか。

これは、その中身(弱酸性次亜鉛素酸水(除菌水))を除菌・消臭剤として再利用できるとのこと。
環境にも優しくて、企業努力というかイメージも好印象。
まだ主流にならないのはコストが課題なのか。

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2009年3月15日 (日)

街の再開発

Dscf3849

え!? 二子玉川ってこんな状態になっていたの?

銭湯も材木屋もなくなっていて、更地が広がり
塗り立てのペンキのコントラストがまぶしいでかいクレーンがアオゾラににょきにょき。

特に再開発を特集しようっていう意図はまったくなかったが
工事現場の写真が偶然続いてしまった。

とても長い時間をかけた大規模な再開発だが、この急激な変化の経済環境の中で、この街の風景はどのように変化していくのだろう。
計画時の高飛車な値段設定のまま、強気の販売を始めてしまって大苦戦しているらしいここの高層マンション。1000戸の完成まで約1年だそうだが、街のブランド、プライド、価値を賭けたデベロッパーの皮算用も、思惑通りにいくはずがないだろう。

多摩川の世田谷側の河川敷もすっかり封鎖されて、大規模な改修工事が進められていた。

数年後には風景が一変しているのは確かなようだ。

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2009年3月14日 (土)

今年の元気

Dscf3839

朝からひどい風と雨。
夜にはオリオンがキラキラ瞬くほどに回復。

ここ数年の毎年恒例の行事に参加するとこの時期の季節感を思い出す。

今年は恒例行事が例年より1週間早い。
1週間後には土筆がにょきにょき、桜も開花するのに
この1週間の差は大きい。

ここでいつも元気をもらう。
その積み重ねが歴史と伝統とアイデンティティを生んでいく。

今年も元気をもらえたが、なんだか例年と違う傾向を強く感じた。
キーワードは「優しさ」とでも表現しようか。
一人一人のアイデンティティ、本当の人への思いやり、優しさとは
何ですか、と問いたくなる。


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2009年3月13日 (金)

ちょっと出張

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午後から日帰り出張。
のぞみは便利だが、地方の駅前はどこもよく似ていて地方色を味わうことも無く同じ。

上の写真は 乗換駅のホームで見つけたホームの立ち食い飲食店。
このネーミングに方言のだじゃれを見て、感慨深い。

たまには遠くに出かけて、新鮮な空気を吸わないと。
夜はひどい雨と風だったけど。

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渋谷の今

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上の画像は 渋谷駅南口、明治通と246号を跨ぐ歩道橋の上から
東急文化会館跡方向を撮影したもの。
安藤忠雄監修の東急東横線新渋谷駅は冷暖房装置なしに外気との空気循環で空調するという試み。その換気塔がそびえ立つ文化会館跡地には、地下部分の基礎がまだ残っている。
再開発で高層ビルとなるこの地域、その後ろ側のビル群の取り壊しが佳境だ。
2年後、ここの風景は全く姿を変えているのだろうが、この経済環境で行く末はどなるのか、見守っていきたい。

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2009年3月11日 (水)

17時36分

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お、日没が遅くなったなあと外を眺めると、ビルに夕陽が反射していた。
その背景は暗雲のグラデーション。

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2009年3月 8日 (日)

apartment とタッチレス展

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お昼から原宿と六本木をはしごした。

原宿駅に降りて、日曜日の人の多さにあらためてここは観光地だったと気づく。猫カフェや九州じゃんがらラーメンに列が出来ていて、すれ違う人の会話の多くが日本語じゃない・・・。圧倒されつつ、金曜日に行きそびれたクエストホールへ。

apartment
多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース卒業制作展2009
”情報デザイン”という”アパート”に住む、51人の集大成

外の喧噪とがウソのような世界がホールの中に広がっている。
51作品を一通り見る。結構なボリュームだ。
作品ごとにインクジェット出力のバナーの説明があるのだが、実はそのフォーマットの一番下端にその学生さんの部屋の画像があるのに途中で気づいた。DMに鍵が付いていて、アパートの一部屋一部屋を訪問するというメタファーなんですね。実はWebも凝っていて、一人一人の作品紹介とともに、作者の部屋の様子を見ることができるのだった。人となりが見える作品集ですな。

途中で積極的に声をかけて説明してくれたエモーショナルデザインゼミの平井さん、土屋さんありがとう。どうしてこの作品を作りたかったのか、そしてこの先どうしていきたのか、質問に答えてくれたので展示だけでは見えないことがとてもよく解った。お二人とも力作だと思いました。分厚いフィールドノートもとても貴重な資料、財産でした。
他の学生さんの話を聴けず、活動を基盤とするデザインゼミ、エクスペリエンスデザインゼミの展示はどうしても表現が地味になってしまうので、そのプロセスをもう少し知りたいと思った。

千代田線で乃木坂へ移動し、AXISまで歩く。
途中、つるとんたんで腹ごしらえ。
土曜日のアサノ先生と全く逆コースをたどっているようです。

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タッチレス展
〜3月9日(月)11:00〜15:00まで
JIDAデザインミュージアム 六本木AXISビル 4階 
入場無料
タッチレスをキーワードにエプソンのアドバンストデザインラボで開発されたプロトタイプを展示

こちらはプロの展示ですから。
丁寧に一つ一つ説明いただき、質疑応答も端的で、数少ない展示と短い時間ながらもその可能性を共感する体験として充実しておりました。
今月のAXIS誌のPrototypeのコーナーに掲載されている3DLCDの提案も、ここで実物を見ることでケータイやデジカメに実装されつつある3DLCを単なる際物としない、新たな可能性を感じることができる。


お隣のAXISギャラリーでは、多摩美情報デザインの学びを紹介する恒例の「できごとのかたち2009」を展示していた。


新鮮な刺激と元気をもらった。

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2009年3月 7日 (土)

TAKE OFF!

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昨日の冷たい雨も夜には星空になっていた。
今日は、アオゾラが広がり暖かい。
上の画像は、横浜・馬車道にある日本郵船歴史博物館前の桜の古木の小さな並木。
すでに八分咲きで、メジロが枝から枝へ嬉しそうに飛び交っていた。
アオゾラに桜の花.見ているだけで心がウキウキするね。

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家族が横浜で買い物をしている間に BankART Studio NYKで開催されている武蔵工業大学小池研究室、専修大学上平研究室の合同卒展「TAKE OFF」 を見に行ってきた。

みなとみらい線馬車道駅の6番出口を上がったところで、神奈川新聞を手にした小池先生にばったり会う。初日の様子が取材された記事を見せてもらいながら一緒に歩く。卒展の準備運営はすべて学生達の手に行われており、会場は初めてでよくわからないというので、私が案内する。

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確かに日本通運と神奈川県警の間の脇道を奥に入っていくところが分かりにくい。
入り口に案内が無いので、突き当たりの巨大ポスターが効果的だ。あ!ここだ、ここだ!たどりついた、と小さな吹き出しもあって、誘導に大いに役に立ってますよ。苦労した甲斐があるね。

入り口にそれぞれの研究室の歩みや活動がわかる年表が掲出してあって、これから見る展示のプロローグとしてなかなかいい工夫だ。

昨年の池尻での展示会で「うつすためのデザイン」の万華鏡をモチーフにした説明をしてくれた3年生の女子学生は、実はその後、企業実習にも参加してくれていて、それ以降も小池研のイベントに行くたびに顔を見る。彼女はほんとにいつも元気で勉強熱心だ。そのksmさんに詳しくコミュニティバスに関する卒業研究を説明してもらう。昨年のフィールドワークをまとめた段階の研究から継続して、実際に行政と住民が具体的な話し合いを進めていくプロセスに関わっていくフェーズをだった。主役は住民でありながら、主体は行政であり、それに大学の研究室がどう関わり合うことで、ありたい姿に近づけていけるのか、という当事者ならではの問題意識をしっかり持っていることが解った。パネルからは見えてこないコミュニティが形成されていく過程で自分が思ったことの話をしてくれて、デザインが出来る人のための問題解決には様々な要因が絡んでいることに十分に気付いていることを知ることができた。フィールドワークならではのいい学びをしてますね。

途中、寺沢先生も勉強熱心な学生さんらととともに函館からいらしていてご挨拶いただきびっくり。

一方の上平研究室も興味深いアプローチを実装してみせてくれているところが新鮮なのだが、説明してくれた人の研究が突っ込みがいもたくさんあったので、今度じっくり話をしてみたいと思ったのでした。

明日の13時からは両研究室の先生と多摩美の吉橋先生の対談があるそうです。

同じ場所で開催されていた「てつそん」も覗いてみたのだが、こちらは私にとっては大いに期待を外してくれて、そこそこに会場をあとにした。このイベントはどこに向かっているのだろう。

ランチは、横浜トリエンナーレに来た時、気になっていた80*80(ハチマルハチマル)で。

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店名は、横浜から80Km圏内でとれた食材を80%以上使っているということから。
安心出来る地元の食材のみを使ってということで、小さな店内は若者から年配の方までで満員。三浦でとれたキャベツをたっぷり使ったトマトカレーというのを食べました。

古い2階立ての木造建築をリノベーションしていて、その外観もさることながら、内装、インテリアもシンプル。体に良い一人ごはんにほっと一息。

オススメです。

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2009年3月 6日 (金)

GRADUATE SHOW!!

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朝から出端(ではな)を挫かれた。

朝起きた時点で、田園調布駅の信号機故障のため目黒線が動いていなくて、東横線も7割の運行と知り、出勤コースを田園都市線に変更。たまプラーザから各駅停車に乗ったまではよかったのだが、南武線経由で回避してきた人が多くなったのか溝ノ口から混雑がひどくなり、結局25分遅延で表参道に到着。9時からの打ち合わせ時間にはギリで間に合ったが、東急利用者が軒並み遅刻で結局 後ろにずれ込んでしまった。さらに冷たい強い雨に外出の意欲は萎え、ひたすら事務処理をこなすことにした。

同様に一時間早出しようとした同僚は、日吉駅の改札で入場規制に巻き込まれ、引き返すにも時間がかかって、結局田園都市線経由で会社に到着したのは私より1時間も後。
高い運行密度で首都圏の通勤を支えているシステムがひとたび綻びるとその影響は多大だ。朝の判断はよかったのだけれど、天候も影響して一日が憂鬱だ。

夕方、多摩美プロダクトの卒展を覗く。小さな折り畳み傘ではびしょ濡れだ。

さすが多摩美生産デザイン学科、プロダクトデザインの王道だ。看板学科であるだけに作品も展示もクオリティが高い。昨年までの原宿クエストホールからMODAPOLITICAの会場を移したのは、展示数(卒業生)が増加したからだそうだ。2階の会場で、和田先生、田中先生と久々の再会。和田先生は今や学科長ですし、田中さんも講師じゃなくて教授に・・・。いろいろと昨今の話をさせていただく。あいにくの天候で見学者は少ないが、来場者に説明をしたり、語り合う姿はちたほら。

最終的なアプリケーションの様態として表現されているプロダクトは、見れば解るものも多いことは事実だが、実験的な表現などは、コンセプトと表現の間をどう埋めていくかの試行錯誤は展示会の作品だけで伺い知ることは難しい。まさに「深化」を標榜しているプロセスは、指導する先生と学生のぶつかり合いなのだと思う。

見知らぬ人に積極的に声をかけて説明する、というのは勇気がいるだろうが、もう少し来場者と会話をすることで、その「深化」の過程を共有化してはどうだろうか。また新しい発見があるに違いない。

7日(土)20時まで  8日(日)17時まで

MODAPOLITICA

〒107-0062 東京都港区南青山6-6-21
TEL:03-5468-8882
東京メトロ表参道B1出口より徒歩8分
渋88・都01南青山7丁目下車徒歩8分

 

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2009年3月 5日 (木)

都会のオアシス

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青山ブックセンター 六本木店
ここは朝5時までやってます。

会社の帰りに遅い時間でもちょいと覗ける
まさに都会のオアシス。
品揃えはデザイン、アートなど芸術系が充実していて
知的好奇心を満たしてくれる。
というか文学系はあまりないね。
ビジュアル系はやっぱ、手に取って選びたいよね。
こだわりのオススメ本が書棚から誘ってくれます。
ネタに詰まった事務所系のヒトやらお忍びの有名人がふらふらと。
ある意味、地域密着型の書店。

なにかと厳しい世の中、管理業務で固くなった頭をほぐしに
わたしもふらりと。

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2009年3月 4日 (水)

たいしたことなく

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積雪は夜の方が多かった。
ゲレンデどころか、まだらにうっすら程度。
結局 朝は交通機関の乱れも無く、よかったよかった。

これからドンドン 暖かくなっていくのです。

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2009年3月 3日 (火)

牡丹とあられ

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渋谷はみぞれだったが、多摩川を渡ると積もってるんだよね。
これは あしたの朝はやばい。

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霰(あられ)じゃなくて 牡丹雪ですな。
家に帰ったら、ひなあられが あった。

今日はホワイト雛祭り。

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コンビニのスタバ

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本日発売のニューヨーク[スキニーラテ]が会社の生協で売っていたので、とりあえずチェック。砂糖不使用で低脂肪がアピールポイント。"都会的で洗練された街"ニューヨークをイメージして開発された味なんだそうだ。ニューヨークを颯爽と歩く女性のイラストとともにはターッゲトが明快!?
全然ターゲットじゃなさそうな私だが、早速買って飲む。
甘くなくてすっきり味です。
これからの季節にいいね〜〜。

とかいいつつ、外はめちゃ寒そうだけど。

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2009年3月 1日 (日)

「おくりびと」を見て思うこと

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昨日は、地元のシネコンが話題の「おくりびと」の再上映を始めていた。その上、「今日1日、どの映画でも1000円!」というキャンペーンをやっていたので見に行ってきた。

2番目に大きいスクリーンの劇場が割り当てられていて、350席がほぼ満席。
ニュータウンなので、ショッピングセンターのテナントや映画のプログラムも子連れのファミリーを主にターゲットとしていて、普段はそういう若い層が多い。しかし「おくりびと」の観客は、この街のどこにいたのかと思うほど中高年の夫婦(私もそうだけど)や女性同士などが大多数だった。
そして、おばちゃん達の大きな笑い声とすすり泣く嗚咽に会場は満たされておりました。

売り切れだったパンフも午後には売店に届き、しっかり「アカデミー賞外国語映画賞受賞作品」と刷り込まれていた。今週になって緊急増刷したんだろうねえ。

映画は評判通りのいい映画だった。アカデミー賞をとるほどの日本を代表する傑作か?と問われれば、意見もいろいろあるとは思うが、見て損は無いと思います。

授賞式に参加した滝田監督と主演の本木雅弘ばかりがメディアに露出しているが(実際 凄いと思うが)、実は小山薫堂ファンであり、久石譲ファンである私は、小山氏初の映画脚本であること、チェリストが主人公ということで音楽担当の久石氏の職人的な仕事ぶりについて注目していたのだった。しかし、秋の公開時には見損なっていたので、アカデミー賞にノミネートされた時点で再上映、拡大上映になることをちょっと期待していた。
ワーナーマイカルでは受賞前の21日から2週間限定での再上映は決まっていたようだが、これで一気に「凱旋上映」に格上げで、大集客となったわけだ。

脚本としての魅力はいくつもある。

細やかな指先の動きから美しい所作への布石を感じさせる「チェリスト」という設定。この脚本はヨーヨーマのCDをずっとリピートで流しながら書いたのだそうだ。コントラバスの楽器ケースって音楽仲間では「棺桶」って言うんだけど、そういうことも意識したのかな。
 普段のラジオ番組や雑誌のコラムなどでお馴染みのサービス精神、こだわり、ウイットは、台詞の中にも十分は反映されていて、コメディーのようにクスリという笑いが随所に散りばめられていることもこの作品を楽しませてくれる。

そして「料理の鉄人」の放送作家らしい「食」へのこだわりや、向田邦子さんのエッセイからヒントを得たという今回の映画の重要なエピソードである「石文(いしふみ)」に込められた「言葉や文字がなくても、相手にきちんと「伝える」こと」は、いろいろと考えさせられる。

小山薫堂氏は、映画の舞台になった山形県にある東北芸術工科大学に09年度新設される「企画構想学科」学科長に就任している。この学科用に小山薫堂氏はじめ彼の秘書らが綴っているブログというのがあるんだけど、実に大学の先生ぽくない雰囲気。ここで「企画構想学科」では「『普通の事の価値』を学んで欲しい」と言っている。「おくりびと」の脚本家としてのインタビューやパンフレットにもこの映画で一番書きたかったことは、「『普通』って何だろう? でしょうか」と言っている。「普通を見直すきっかけ」が彼の今の最大のテーマであり、それを教育でも実践しようとしているようだ。アカデミー賞受賞脚本家が教授として講義してくれるっていうんで、倍率があがるんじゃないかな。

脚本がよかった、というのも事実だと思うのだが、久石譲氏の音楽がこの映画をさらに劇的にしていることも間違いない。映画全体が壮大なチェロ協奏曲のようなのだ。音楽好き、クラシックファンも十分に楽しめる。

そして、やはり“納棺師”の企画を自分で持ち込んだという主演の本木雅弘の演技は凄いね。何が凄いって、チェロを弾くシーンのフィンガリングやボウイング。特にベートーヴェンの「第九」第4楽章冒頭のレシタティーボをオケのメンバーとして弾くシーン。手だけプロの奏者の吹き替えで撮影することも多い中、周囲の奏者とズレることもなく、ヴィブラートまでかけてちゃんと弾いているように見える。エキストラで出演していた山形交響楽団のビオラ奏者のブログによると、映画の撮影のために事前に相当の特訓したそうだ。「本木さんのために本木さんが憶えてきたボウイングに山形響が合わせたくらいなので、アマチュアとしては相当なレベル です」とある。チェロの指導は、元G-CLEF(90年にNHK紅白歌合戦にも出演したインストバンド)の柏木広樹氏が行ったとクレジットに出ていた。調べてみると、楽器店のシーンについても語っている対談があった。、ソロのシーンも、音楽に合わせて演奏の演技をしているのではなくて、演技に会わせてプロ(都響首席の古川展生)が演奏しているのでは、と思えてしまう。

そして、映画を見ていて涙を誘うのは「死」に向き合うことになる遺族の思いだけではなく、何より本木氏の“納棺師”としての所作の美しさに感動してしまうからだ。

22日のエントリーに書いた「概念を言葉で定義する「西洋文化」に対し、定義がなくとも伝わる茶道のような「東洋文化」にあって、価値観のコンセプトは「話では通じない」から「身体で悟らす」ことを目指したのだと言う。」ということにも通じるのではないかと思ったのだ。

アカデミー賞受賞理由のヒントは、ちょっと神秘的な文化の違いを魅力的に描いたからなのかと感じた。

チェリストとして、納棺師として いずれも“プロの職業”として見えるまでに技を習得してしまう、俳優としてのプロ意識が凄い。ものすごい観察力で、その本質を見抜く力を持っているんじゃあないかと。

様々なプロが集結しての作品。

そしてそのメッセージが日本から世界に発信されたことは、アメリカの「チェンジ」の賜物かもしれない。

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