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2009年4月18日 (土)

万華鏡の視覚 展

Dscf4251

万華鏡(カレイドスコープ)の視覚:
ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより


森美術館 六本木ヒルズ森タワー 53階
2009年4月4日(土)〜7月5日(日)
開館時間:月・水-日10:00−22:00|火10:00−17:00
※4/28(火)、5/5(火)は22:00まで 
       いずれも入館は閉館時間の30分前まで

会期中無休
入場料:一般 1500円、学生(高校・大学生) 1000円、子供(4歳−中学生) 500円
主催:森美術館、ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団
後援:オーストリア大使館

目を奪う、心揺さぶる、アートに出会う

光、色、音、言語、概念、コミュニケーション。視覚だけでなく、聴覚や触覚など、人間のさまざまな感覚をあらゆる方向から刺激する作品と出会い、現代アートの醍醐味を体感してみませんか。本展は、優れた現代美術の所蔵で名高いティッセン・ボルネミッサ現代美術財団と森美術館が協働して、ダイナミックなインスタレーションを中心とした国際的に活躍するアーティストの作品で構成されます。
本展出品のアーティストたちは、人間の感覚や認知のシステムに関して独創的な視点をもっています。
彼らが提示する世界に対面する時、私たちが慣らされた感覚は試され、普遍的だと信じてきた「常識」は覆されます。「現実(リアリティー)」とは何か。
私たちが生きている世界とはどこか。人間の存在と認識に関するこの根源的な問いに対して、あらゆる可能性を探ります。万華鏡(カレイドスコープ)が多様で魅惑的な視覚を映し出すように、決して一つではない視点があることに気づくとき、世界の見え方が変わってくることでしょう。

(展覧会HP 展覧会概要より)

森美術館の企画展では、開催中にこどもツアー、シニア向けツアー、手話ツアー、学校の先生向けツアーなど様々なパブリックプログラムが用意されている。
ギャラリートークもそのひとつ。
昨年の5月、タナー賞の歩み展の時に会社帰りに同僚と初めて解説ボランティの方のギャラリートークに参加した。15名くらいで主要な作品の解説を聞きながらぞろぞろ一緒に見る面白さ、まさに解説と鑑賞のインスタレーションみたいなものである。
この展覧会を企画したキュレーター、荒井さんのギャラリートークが17日(金)の夜19時から予約不要、無料であるということを知って、同僚と一緒に参加した。

受付順に先着30名に受信機とイヤホンが配られる。開始の19時にはちょうど定員になった。若い人、女性が多い。

まず入り口で荒井さんから「この展覧会では、ちょっといつもとは違う視点で見ることで、新しい発見や、気づきが得られることを目指しました」というご挨拶と、展覧会の概要の説明があった後、約1時間程度で、23作品のうち11の作品について、作家の意図や背景、この展示会でのエピソードなどを聴きながら巡ることができた。作品もダイナミックでいろいろな角度から鑑賞した方が面白いので、周囲を歩き回っていても他の鑑賞者の邪魔にならないようささやくような解説者の声がイヤホンからはっきり聞き取れるのがいい。

美術館は22時まで開館しているので、その後、解説の無かった作品や、気になった作品をもいちど見に行くのにも十分な時間がある。

このギャラリートークはサポートスタッフにより4月20日以降、毎週月曜日14:00 - 15:00、水曜日19:00 - 20:00、土曜日14:00 - 15:00に無料、先着15名で開催されるそうなので、行く予定のある方はぜひ利用してみるとよいだろう。

時間が合わなくても、森美術館では入り口で音声ガイドを無料で貸し出してくれるので、作者のエピソードやメッセージなどが作品をより親しみやすく、手助けしてくれるに違いない。

欧米の現代アートはよりメッセージ性が強いが、今回の展示作品はかなり解りやすい作品が多く、現代アートに詳しくない人でも少し興味のある人でも楽しめると思った。

ポスターのビジュアルにもなっているカールステン・フラーの《Y》は、先入観を持って本物に触れるとちょっと印象が違うかもしれない。

この展覧会の会場ならではという試みもいくつかあった。

ジム・ランビー『ゾボップ・ゴールド』の作品は、まさに展示室に合わせてビニールテープで制作されている。そこにはイェッペ・ハインの『映す物体』という作品が置かれている。これこそ、解説を聞かないと、別の作家の別の作品であることすら解らないほど、見事に一体化している。実は、『映す物体』を覗き込むと自分自身が写り込むので、自分も作品の一部になってしまうのだ。二つの作品、展示室、自分の一体化のできあがり。さらにその球状の物体は人が近づくと、逃げたり近づいたり、じっと動かないと時もあれば、突然ゆっくりと動きだすのだそうだ。なんと、私たちは途中からご機嫌ななめだったらしく「調整中」でしまわれてしまって、見ることができなかった・・・。残念。

ジョン・M・アームレーダーの《グローバル・ドーム XII》と、ケリス・ウィン・エヴァンス
《ジークフリード・マルクス著『天体写真術—写真現像の過程』(1987年)》という2つの作品は、光のインスタレーションを利用した作品だが、53階の六本木からの眺望を取り込んでいる。昼間より、お天気の良い日の夜がオススメです。それは、作品を鑑賞する展示室に入ってそれが実感できます。

個人的には光と影の調和の変化をシンプルな装置で描いていたオラファー・エリアソンの《投影される君の歓迎》が非常に興味深かった。

事前にプレス向けの内覧会のレポートや、既に鑑賞した人のブログをチェックして行くと、より楽しめると思う。いくら事前に情報を入れても、実際に体感してみないとその面白さ、新しい気づきは得られないことは言うまでもありません。

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森美術家「万華鏡の視覚」展キュレーターインタビュー

「万華鏡の視点」展フォト&ブログレポート

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