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2009年4月15日 (水)

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展

Dscf4225

William Merrell Vories as an Architect ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 恵みの居場所をつくる

パナソニック電工 汐留ミュージアム
2009年4月4日(土)〜6月21日(日)
休館:月曜日
開館時間:10:00〜18:00
入場料:一般500円(65歳以上400円)/大学・高校生300円/中・小学生200円
主催:パナソニック電工 汐留ミュージアム、 京都新聞社

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1964)は日本近代建築史において独特の存在感を放っている建築家です。
 アメリカ・カンザス州に生を受け、1905(明治38)年に来日したヴォーリズは2年間、滋賀県立商業学校(現在の滋賀県立八幡商業高等学校)で英語講師を務め、その後も近江八幡の地にとどまって、幅広い活動を繰り広げました。建築事務所や現在の近江兄弟社へとつながる事業を立ち上げ、建築家や実業家と して活躍する一方、地道で熱心な伝道活動を続けました。また彼は軽井沢にも拠点をもち、毎夏、避暑に訪れる外国人宣教師らと交流して人脈を拡げ、全国各地 に数多くの名作建築を遺しました。
 ミッションスクールや教会、商業施設から個人住宅まで多岐にわたるヴォーリズ作品は、いずれもそこに集う人々への深い思いやりにあふれています。
 本展では、今もなお日本に多くの愛好者をもつヴォーリズ建築の尽きない魅力を、豊富なオリジナル図面や写真、映像でご堪能いただきます。特にヴォーリズ 夫妻が毎夏を過ごした軽井沢の≪浮田山荘(旧ヴォーリズ山荘)≫(1922年)を、ウォークインの原寸大模型で紹介する等、彼がめざした「理想の住空間」 とは何だったのかを彼の遺した作例や言葉のなかに探ります。

小さな会場ながら500円でこれだけ充実した展示はお得です。

ヴォーリズ建築は、東京なら山の上ホテル、京都なら四条大橋たもとの東華菜館、大阪は大丸大阪心斎橋店が一般の人の目に触れたり、利用されたりして 多くの建物が未だ健在で親しまれている。
私はマニアなので、北海道旅行の際はわざわざ北見のピアソン邸を訪ねたり、昨夏は近江八幡詣でをしてしまった。

今回の企画展は事務所開設100周年を記念して滋賀、福岡、軽井沢、大阪とゆかりのある地を巡回してきたそうだ。多くのスケッチや図面も素晴らしいが、目玉は 軽井沢に建てた最小住宅の実験でもあった山荘のウオークインできる原寸での再現や、人に優しい蹴上がりと踏み面の秀逸な寸法関係を昇降して実感できる階段である。

10月には近江八幡で実際のヴォーリズ建築を使用した分散展示会も開催されるそうだ。

ヴォーリズは、日本の教育、医療、建築設計、会社経営、伝道、出版などの広い分野で貢献した人だ。そのヴォーリズ建築の特徴は、アメリカ建築の流れの中にありながら、日本の気候風土や習慣に合わせた実用性と、全体は簡潔ながら細かなところに豊かな装飾を施した親しみやす差にあると思う。一言で言えば、依頼者のことを考えた for others の精神の現れでしょう。

この展示会で気がついたことがある。
東京のヴォーリズ建築のひとつ、旧朝吹邸は見たことあるなあ・・。
調べたら東芝高輪倶楽部(現東芝山口記念館)じゃあないですか。
もう20年くらい前、東芝の迎賓館として使用されていた時代に中に入ったことがある。
その頃はヴォーリズ建築だとまったく意識していなかった。
そうだったのかあ・・
サガンの「悲しみよこんにちは」の翻訳者、朝吹登水子さんのご実家だったんだあ、と
いまになってその貴重さがわかったのだった。

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