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2009年5月11日 (月)

バルス

Dscf4452

フランフランのキャリーバック。
女の子が楽しそうに縄跳びする縄がそのまま取っ手に。

カワイイ! と思えるか。
そう思ったら「25歳の都会に住む一人暮らしの女性」のマインドを持っているということで。

デザインコンシャスな企業として注目を集めるバルス。
明確なターゲット層に向けたコンセプトで日用品に「デザイン」という付加価値を与え、バブル崩壊後も設立18年で東証一部に上場するまでに成長した注目度の高い企業だ。
商品ありきではなく、ユーザーマインドからの視点で買う行為から得られる「カワイイ」「ステキ」という満足を顕在化させてきた。
そうして「あったらいいと思うものを価値に見合った価格で提供する」ことで、10〜30代の女性リピーターを見事に取り込んできたのだ。
店舗によって品揃えが微妙に違う柔軟性もいいのかもしれない。
小型店舗で展開している新ブランドの「About a girl by Francfranc」の坪効率はフランフランの倍以上あるらしい。
10年前からペルソナを設定した商品展開をしていると言っても過言ではない。


一時は随分手を広げて株価も乱高下したが、昨年秋以降の世界不況において高い成長を維持するのは困難と認識したのか、質を重視し収益性をUPするとかで今は大手商社の資本も入れ、海外事業の展開や商品調達力を強化しながら店舗数も押さえて物販に集中するとニュースリリースを出していた。
IKEAを目指していたニトリが無印のようなテイストをまねた品揃えで頑張っているのとはデザインの考え方も全く異なり、それでも独自路線というところがある意味すごい。

昨年の株主総会で社長は「フランフランがフレッシュジュースならBALS TOKYOのイメージはワイン。成熟には時間がかかる。」という認識を示したそうだし、25歳の女性をターゲットにしたコンセプトで今後の少子化にどう対応して行くのか?という見通しについて、「店には40代、50代の人も、もちろん男性もたくさん来る(私か・・)。なぜにこれらの人達が来店するかといえば、心の中に同じものを持っているから。男性向けとか高齢者向けとか幅を広げていくと輪郭がはっきりしなくなり、逆にブランド価値を損ねることになる。」という発言からも、ブランドにこだわったマインド重視の商品展開を図っていく意志は強いようだ。

バルスの企業ビジョンを反映したステートメントは「インテリアは人間の知性を映し出します」だ。
「デザイン性のあるライフスタイル提案」を定着させたFranc francの成功が、いい意味でも悪い意味でも「デザイン文化の担い手を目指して」という理想を追求しながらも、現実とのバランスを今後どう取っていくのか、事業の選択と集中がまだ中途半端で見えにくくしているのかもしれない。
今後の成長を担っていくのだろう  BALS TOKYO や リアル・フリート社の「amadana」の行方に注目したい。

さて、5月22日発売の SALはいかに・・・。

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