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2009年7月26日 (日)

3年ぶりの未来館

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中2の次女の夏休みの学校からの課題は、博物館と美術館に行くこと。
ま、当然行くだけじゃなくてレポートを書くらしいのだが。

昨年の夏休みは二人で大原美術館アートサイト直島イサムノグチ庭園美術館と長距離ドライブの旅をしたので、書くことは山ほどあったのに・・。

じゃあ今年は、私の実家に帰省した折に明治村へ行こうか(毎度、私が行きたいだけだが・・)という提案に、それは社会科だから・・・。理科系の博物館じゃあないとだめなんだよと。さいですか・・・。
そういえば長女のときは家族で八景島シーパラダイスに行って、出来たばかりのイルカのドームを堪能したっけ。

ということで、今日は朝から急遽 日本科学未来館へ。
前回は2006年5月3日だったので、3年ぶりだ。
展示の3分の1くらいが新しくなっている感じで、以前見たものもまた新鮮な発見があったりして大人も十分に楽しめた。
相変わらずASIMOくんは大人気で、拍手がわき起こっている間に、私たちは空いている展示を楽しむことに。

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3年間での展示表現の進化は著しい。
3Fの「技術革新と未来」のゾーンは「想像力と創造力」をテーマにしていて、その原動力を「むすびつける」「くみあわせる」「ひらめく」「みならう」「きりかえる」という5つの観点から紹介している。今年の4月にリニューアルしたばかりだそうだ。

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ここで興味深いのは、原理や現象をわかりやすい模型やビジュアルで理解する、という受け身の学びだけではなく、来館者それぞれが考え、みんなで共有しようというアクティブな展示にたどり着けるようになっていたことだ。身近な夢を科学技術でかなえるにはどうしたらいいか、大きなホワイトボードならぬブラックボードに様々な技術要素を並べ、つなげたり、組み合わせたりして、ディスカッションする場だ。実際に中学生くらいの女の子二人が「自分の記憶と他人を記憶を共有したい」と白マジックでテーマを書き込んで、二人で技術要素をペタペタ貼り出していたし、大学生くらいの男子グループ5〜6人がわいわい言いながら、何やら取り組んでいた。他人に思考過程をたどって気づき、ジブン達でブレストして、カードソートして、シナリオつくっちゃうみたいなことを体験させちゃうツールになっている。

これって、凄い仕掛けだし、その仕掛けにちゃんと来館者が楽しんでいる様子がまた凄い。日本の未来は明るいんじゃないと単純に思えちゃう。英語のコーナーもありました。着想や、思考が違っているようで、この比較も面白い。

あちこちの職場にあってもいいんじゃないかなあ。

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5Fの常設展「地球環境とフロンティア」エリアの国際宇宙ステーション(ISS)に関する展示もリニューアルされていた。こちらのリニューアルはちょうど1年前の7月31日だったそうだ。体をつくる元素、大気、重力、温度、宇宙線シールドなど、地球と宇宙の環境の違いや生命体が生きる条件などを粘土アニメーションを使ったし親しみやすいストーリー仕立ての視覚で構成されている。細部までウイットにとんでいて、小さな子供も楽しいし、大人もこういう見せ方だと隠れ意味なんか見つけたりと感心させられる。

3Fのリニューアル展示には、デザイン、グラフィックデザイン、デジタルメディア制作、映像制作、製作・施行 それぞれの担当会社の名前がきちんと記載されていたが、ここの展示では見つけられなかった。誰かなあ、ととっても気になる・・。

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5Fの常設展示ゾーン「生命の科学と人間」の医療コーナーは2006年12月にリニューアルされたいたらしいが、私は今回が初めて。

「ともに進める医療」というコーナーの入り口に「今月の質問」というスペースがある。その質問に対してYes Noで補色関係の色のメモ用紙に自分の考えをメモして 壁に貼っておくと、それぞれの意見が一覧できるという単純な仕掛け。今日の午前中だけの分でもこれがまた、6歳、8歳のつたない文字ながらシンプルな意見や、20代の学生さんの鋭い意見、70代の方の達筆でかつなるほどな意見まで、見ているだけでいろいろ考えさせられたり、感心したり。Endoxa(エンドクサ=古代ギリシャ語で「良識あるみんなの考え」を意味したこ言葉)というのだそうです。アナログなコミュニケーションという手法で多様な価値観を再認識して、多くの選択肢から賢い選択をすることの大切さ、社会的な問題まで意識させ、一方的な学びに陥らないよう工夫しているところが、開館以来の教訓なのかな、とポジティブに解釈してみた。

 

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体験型常設展示施設「情報科学技術と社会」の一角、メディアラボもリニューアルされていた。日本発のテクノロジーと創造性を融合させたアート作品「デバイスアート」の第4期展覧会としてクワクボリョウタ氏の7作品が展示されていた。題して「微笑みトランジスタ」。9月28日まで。

上の画像はクワクボリョウタ氏の最新作2点のうちのひとつ、「ニコダマ」の目を閉じた瞬間。静止画で撮影するのは難しいんですよ!これは手のひらにちょうど乗るくらいの大きさで、時々赤外線通信で協調してパチパチ瞬きする目玉二つのガジェット。

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最新作2点のうちもうひとつの「シリフリン」は体験できる。人類が進化する過程で切り捨てた部位の1つである「しっぽ」を、再び手に入れられる という作品だ。装着者の腰の動きをセンサーがとらえ、複数のサーボで構成された多関節構造がクネクネというしっぽの表情生み出す。パネルのタイトルロゴ「シ'|フ'|ン」を見て、次女は「ジブン」と読んだ。私は「シリフリン」だと思ったのだが、、作者としてはリを濁点として読ませ、「ジブン」と二重の意味合いを持たせなのだそうだ。なんとか、親子で一人前・・。

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外は真っ青なアオゾラの下、プールに実物大ガンダム、26時間テレビに向かう多くの人で大変に人出のようだった。

そんな賑わいをよそに親子でちょっと知的な会話と時間を過ごすことができて充実した休日となっとのでした。さあて、レポートは何を書くのかなあ。

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コメント

微に入り細にわたり、の説明、ありがとうございます。
お仕事でも、丁寧な対応をされているのが容易に想像できます。見習いたいものです。

今回は車で行けませんので、早めに出てゆっくりと、十時半には着こうと思いました。
貴重な情報、ありがとうございました。

投稿: Water | 2009年7月29日 (水) 09時06分

Waterさん
こちらこそご覧いただきありがとうございます。

日本科学未来館の夏休み中の土日は、開館時に20分程の入館待ち列が11時近くまで続くようです。ドームシアターの予約は入館後ですが、11時頃には夕方の分まで満席になっていました。10時30分頃までに到着するとよいと思います。

科学未来館には、いつも私は車で行きます。
湾岸線の出入り口から近いこと、未来館の駐車場も10時30分くらいまでに着けばはいれますし、周囲に1日1500円の駐車場がいくつかありますので。ゆりかもめに揺られながらの景色も楽しいですが、結構混んでいて、時間的にも料金的にも家族なら車の方がお得かもしれません。

常設展だけでも広くゆったりしていて、コンテンツも多いので十分に楽しめると思います。

よい夏休みを・・。

投稿: kojicozy | 2009年7月28日 (火) 23時23分

こんにちは。
いつも楽しく拝見しております。
日本科学未来館は以前から子供を連れて行ってみたいと思っていましたので、早速、実家に帰省した際に、連れて行こうと思います。
東京方面の、イベントや美術館の情報なども、こちらで知る事が多く、助かります。ありがとうございます。

投稿: Water | 2009年7月28日 (火) 09時08分

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