初台にて
昨日はアモルファス合奏団の第28回演奏会をオペラシティのリサイタルホールで聴いた。
プログラムは
テレマン:管弦楽組曲「ドンキホーテ」
ウェーバー:弦楽のためのセレナーデ
ウォルトン:弦楽オーケストラのためのソナタ
ドイツもの1曲にイギリスものが2曲。ハイドン生誕200年とか音楽会の流行にもぜんぜん媚びず、 自分たちのやりたい曲をやる、人知れずの名曲(迷曲!?)に挑む、というアマチュアリズムはさすが。
アモルファス合奏団には、私は立ち上げから92年の第11回演奏会まで参加していたが、以降休団中ということにさせていただいている。 メンバーの8割は学生時代から変わらないので、年に1度の同窓会気分で音楽を楽しませてもらっている。
昨年第27回の演奏会の様子はこちら
今年も常連さんなどでお客さんは一杯だった。
昨年は、バッハにタケミツという前菜と、チャイコフスキーという主菜で、コントラストが目にも鮮やか、情熱的な力演がお腹を一杯にさせてくれた。
今年は、バッハと同時代のテレマンのバロックを頭に置いたが、主題がドンキホーテなのでリズミカルだ。2曲目のウエーバーはドイツロマン派のウエーバーじゃなくて、キャッツやオペラ座の怪人で有名なアンドリュー・ロイド・ウエーバーのお父さんだった。清楚で叙情性に満ちた響きが印象的な作風だ。そして主菜は、20世紀の作曲家で、不協和と大胆なリズムによる近代的な作風が特徴なウオルトンだった。
アモルファス合奏団の特徴とも言える充実した中低音と、メランコリックなゆったり流れる音楽は、和音をよく聴き合っていて響きがとても厚みがあって美しい。
聴衆としては、プログラム全体の曲目ごとの表情のメリハリが少なかったことと、特に最後のメインが、音楽の流れの勢いに乗り切れなかったり、縦の線が合わないところが惜しくて、 とても練習が大変だったんだろうなあ、とか、今回はちょっと全体で合わせる機会が少なかったのかなあ、と思ってしまうようなところがあった。ホールはよく響いていたが、音楽をする歓びとか、情熱の一体感がちょっと伝わりにくかったのか、こっちの期待のし過ぎだったからかもしれない。
いずれにせよ、10年前に挑んだ難曲に再チャレンジというということで、奏者がその達成感を音楽とともに味わい、また新しい発見や次へのモチベーションが生まれていたのなら、演奏会としては成功だったのだろう。
モノ作りではなく、手の届く範囲で、一人では生み出せない人の繋がりで創造する活動ってやっぱ楽しそうだなあ、とか、ワクワクするとか、そういう時間や空間を共有できることがアマチュアの音楽会のいいところなのだ。
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