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2009年11月 3日 (火)

100% design 終了

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民主党のロゴマークは10年前に浅葉克己さんがデザインしたモノだそうだ。
そして東京デザイナーズウイークを主催しているデザインアソシエーションの会長はその浅葉さんだ。
神宮外苑のメイン会場のテントの中に、当初の予定にはなかった 「CO2 -25%  デザインの宿題 」のブースができ、初日に閉場時間を1時間以上も遅らせて、環境大臣がわざわざ会場までやってきて Low Carbon Life-design Award 2009の説明をしたことがこれで結びつく。

経済産業省が管轄するグッドデザインが、IFや red dotのようなグローバルな権威や価値を生み出すアオードになりきれず、かといってアジア圏のデザインを牽引するまでにも道半ばな状態の中、政府が鳩山さんの国連演説のアピールと国民の環境意識を啓蒙するためにデザインを活用しようと、官僚の縦割り組織の壁で動かぬ経済産業省を差し置いて、DAがうまく環境省を前に出す戦略を提案できたところかな、なんて見方もできる。

100% design は、本来インテリア、プロダクトのトレードショーだ。

学生展は、そこにやってくる大人たちに、インテリア、プロダクトの作品を通じて、よい点を誉められたり、足りないところを指摘されたり叱咤激励されたりしてプロの厳しさを学ぶ場であり、大人達も今の若者の視点に気づいたり、社会批判的な提案を受け入れたりする場であったはずだ。

しかし、来場者もただ見るだけで、コミュ二ケーションを通じた背景やメッセージを受け取る前に、デザインのエンターテーイメントを期待しているのか、入場料の高低や、展示内容が面白くないだの、運営がひどいだの(たしかにグダグダだが)、さらには共存すべきTIDEと比較してみたりと、展示会としての目的をよくわかろうとしないまま、表層的な俄評論家も多くなった気がする。
デザインの領域やスキルの広がりから、来場者の質も変化してきたのだろうか。

主催者側の混迷は、大きな経済変化、メディアの変化に対応しながら、トップの思想やメッセージを具現化できる優秀なスタッフが育っていないのではにないか、という推察をしながらも、本来の「ジャンルを超え、国を超えて、デザインで社会へ貢献していく運動体」としての期待に応えようと模索しているように思える。

「新しい価値」をデザインから、そのためには実経済的なトレードショーの形式がよいのかどうかも含めて、来年からは100%design ではない、また領域も広げながら新たな活動に入るようだ。

混迷は続くのだろうが、継続は大事だ。

そして、何より、このような場に何らか参加し、実感し、新しい気づきや、動きを発信しよう、キャッチしようとう行動すること、そういう人達がコミュニケーションすることが一番重要だと思う。

5日間、100% designの現場にいて、怒濤のように押し寄せる来場者の笑顔に触れて、またたくさんの方々に声をかけていただいたり、Twitterでささやかれたりしていることを読んだりと、多くのことを考え、学びました。 

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コメント

>nakauchiさん
質問した声を覚えていてくれたなんて光栄です。
私も、元気一杯でプレゼンしていた姿をとてもよく覚えていますよ。
これもご縁です。
また、これからもしばしば会うこともあるでしょう。狭い世界ですから。
どうぞ、知的好奇心をワクワクさせながら、多くの気づきを見つけてください。
応援しています。

投稿: kojicozy | 2009年11月 7日 (土) 00時37分

デザイナーズウィークでお会いした京都工芸繊維のnakauchiです。
インターンでお世話になり再びお会いできお話できて楽しかったです。
キャッチしようと行動すること、コミュニケーションすることの大切さすごく思います。これからも色々な経験をして多くの発見をしていけるように努力したいと思う次第です。

投稿: nakauchi | 2009年11月 5日 (木) 12時50分

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