« 2009年10月 | トップページ | 2009年12月 »

2009年11月30日 (月)

11年ぶり

Dscf6540

表参道 欅並木のイルミネーションが11年ぶりに復活した。

3年前から行灯風のイルミネーションとロウソクのほのかな温かい灯りで一応復活していたが、ミッドタウンや六本木ヒルズ、丸の内などに比べたらどうしても地味でちょっと盛り上がりに欠けていた。

今年は省エネと植物対する負荷軽減を全面に打ち出していて、金色のLEDを使って電力量を抑え、欅への取り付けも、枝に巻き付けていた方法を枝に沿うように取り付ける方法に変更するという前報道だった。
で、今日は点灯式ということで、一部のみの点灯。報道陣向けやテレビなどのロケがあちこちでおこなわれていた。確かに、木全体を覆うような光装飾ではなく、幹の太いところのみにLEDを取り付けたり、ちょっと光の連続性が欠けるところをオブジェや、平和・幸せ・愛のモチーフにしたというベルなどの装飾で補うなどの工夫で楽しさの演出をしていた。

Dscf6536

Diorのビルの全面赤く輝くファサードも不思議な感じだ。

点灯期間と時間は 12月1日〜1月10日 17:00〜22:00

明日から 特に週末はこの歩道橋の上から写真を撮るなんていうのは相当の順番待ちとなるんじゃないでしょうか。

ちなみに表参道ヒルズのギャラリー80で、SEIKO power design project 「ASTRON 40展」が開催される。 今日は周囲の華やかな雰囲気と対象的にばたばたと仕込み中の様子でした。

SEIKO  パワーデザインプロジェクト 2009

2009年12月1日(火) - 6日(日) 12:00 - 19:00(初日21:00まで。最終日は17:00)
会場 ギャラリー80 (表参道ヒルズ 西館1F W104)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月29日 (日)

完結

Dscf6510

のだめカンタービレが27日発売の23巻で完結した。
表紙を飾る楽器は毎回異なっていて、オーケストラを構成する弦、木金管は出尽くしの感があった。まあ打楽器はかなり種類豊富なのでネタはつきないだろうけど、表紙の楽器を予想するブログもいろいろあった中、結果として最終巻は第1巻と同じピアノ。循環しました。

ミスドが100円だったの土曜日のお昼に行列に並んだら、紙パッケージがのだめとのコラボとかでピアノとドーナッツがシンフォニーとかよくわからん状況になっていた。
12月19日公開の映画、「最終楽章 前編」(後編は4月17日だそうで。)やら第3期アニメやら、コンサートと一気呵成の最後の盛り上げ方が凄いなあ。

そんな中で、ブログ「ブラームスの辞書」さんの「のだめの中のブラームス【30】」というエントリーは、相変わらず超マニアックで凄いです。

全23巻を通じて登場した作曲家の集計が載っています。
ちなみに

  • 第 1 位 ベートーヴェン 100回 
  • 第 2 位 モーツアルト   97回 
  • 第 3 位 バッハ       60回 

さすが ベト7が看板だけのことはある。

このコミックを読んであらためてCDを引っ張りだしてきて聴き直したり、音楽を聴きながらコマ割りを見て感心したり、と新しい楽しみや発見もたくさんあったし、クラシック音楽が身近になった人との会話のきっかけになったりした。

どうもありがとう。のだめ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月28日 (土)

赤青黄

Dscf6475

今日の午前中、光がとても美しかった。
桜の葉は、黄色味が入った赤を透かしてみると落ち葉とは異なった表情を見せてくれる。

Dscf6471

銀杏の黄色は、アオゾラとのコントラストがよく似合う。

Dscf6488

せせらぎをせき止める欅の落ち葉たちから、水の流れが読み取れて面白い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月24日 (火)

ミッドタウンのイルミネーション

Dscf6459

都会のクリスマスは派手で賑やかです。
イルミネーションだけを巡るツアーもあるくらい。。。

昔の花火は金属の炎色反応で表現できる色数が限られていていたが、花火に水色とかエメラルドグリーン、オレンジ色などが表現できるようなったのもここ10年くらいのことらしい。

この5〜6年の青色LEDの目覚ましい普及でクリスマスの風景も変化が著しい。
LEDは一般に白熱球より輝度が強いこととスペクトルが偏っているのでちょっと目に痛い。
業務用として、視認性を強調するには最適なんだろうけど、クリスマス独特の柔らかな暖かさにはちょっと不釣り合い。集客力には物珍しさが先立つのでしょう。

Dscf6468

クリスマスまであと1ヶ月。
商戦はこれからが書き入れ時でしょうが、年末までに一仕事を終えたいのは誰も同じ。
ということで、12月中旬納期という前倒しの仕事がこれからピークを迎えるのは毎年のこと。リスクと突発対応の余裕を見込んだタイムマネージメントが、バンバン入ってくる忘年会や歓送会にちゃんと参加しながらも気持ちよく年末を迎えられるポイント。
そういう意味では街の赤い灯火と緑のもみの木は、楽しみに向かってあと一息頑張れ!っていう人参がぶら下げられている感じかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月21日 (土)

MUJI XMAS 2009

Dscf6441

無印良品のお店がクリスマスキャンペーンで楽しい。
ビジュアルは、よく見ると赤い洋服を着た人物群が描きだした文字やピクトを真上から撮影したもの。これをしげしげ眺めているだけでも撮影現場の様子が目に浮かぶようだなあ、と思ったら、ネットでそれぞれの動画も見ることができました。これは面白い!

YouTubeでももちろん見れます。こちら

店頭でもらった小冊子の中を眺めているだけで、へ〜〜、とか、こりゃいいなあとか、細部のこだわりを見つけるたびににやりとして楽しめる訳です。

「アドベントカレンダー」とか、お菓子のパッケージ、ペットボトル入りのスパークリングワイン、それぞれに無印らしいシンプルながらウイットにとんだクリスマスの演出はさすが。

これは何だ!? というのが「黒いマトリョーシカ、チョーク付き」。木製・黒板・マトリョーシカという品名。チョークでそれぞれに絵を描いてオリジナルな楽しみが演出できるという仕掛け。
磁器貯金箱・SNOW MANというのもシュールだ。ちょっと歪んだ真横一文字の大きな口以外は何にもない真っ白な雪だるま。ここにお目目を描けば楽しいだろうなあ。
木製玩具シリーズもリニューアル、さらに充実していて、CITYシリーズの各都市のデフォルメされたシルエットやこだわりのアイテムがこれまた創造力を掻き立てるし、ペンギンがピンのボーリングは面白哀しい。
これはやはり大人の購買意欲を上手くくすぐるギフトだなあ。

無印良品週間で10%offなので、今週末、来週末は混みそうです。

もうひとつ、11月11日からスタートした「くらしの良品研究所」にも注目。

「くりかえし、原点。くりかえし、未来」というメッセージを込めて、無印良品のアイデンティティを確立していく社内研究所という位置づけだそうだ。既存のお客様とのコミュニケーションやマーケティング機能にとどまらず、「デジタルなコミュニケーションのあり方を活用して、より良いモノづくりに向かっていける仕組み」を活用しながら、ユーザーとのコラボレーションをこれまで以上にどう、どこまで実現していくのか、という動きにちょっと注目したい。

サイトには早速 小池一子氏のトークイベントの採録があって興味深い。「正当なものの価値を伝えることで、消費者のみなさんに一番適切な価格を提供する」というコンセプトをカタカナブランドではない新しい日本らしいプライベートブランドとして生まれる瞬間の話。「そのブレーンストーミングには、限られたメンバーが参加していました。田中一光さん、コピーライターの日暮真三さん、グラフィックデザイナーの麹谷宏さん、私、それから宣伝部の方。その少人数でデスクを囲み、白い紙を置いて、メモをしながら話し合いました。」30年前のことだ。そのブレストで生まれた「無印良品」というブランドは、「ライフスタイル」という概念として確かなモノとして成長し広がってきた。だからこそ、その力の原点を見つめ直し、さらに次へ繋いでいこうという仕組みもまた新しい。

ユーザーはそういうユーザーとともに成長していく「スタイル」と洗練されたビジュアルも含めて、親から子へそろそろ世代を繋いだミームのような文化にまでに成長しているのではないもだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月20日 (金)

ヴェルナー・パントン展

Dscf6438

ヴェルナー・パントン展

2009年10月17日(土)〜2009年12月27日(日)/月曜休館(祝日の場合は翌火曜日)
11:00~19:00(金・土は20:00まで)
入場料:一般1,000円 大・高校生:800円 中・小学生:600円(土・日・祝は無料)
閉館1時間前より半額
東京オペラシティアートギャラリー (東京オペラシティタワー3階) 

気にはなっていたところに、同僚が「凄っくいい!!、俺はもう1回行くよ、絶対」と絶賛するし、気がついたら終わっていたということにならないよう、思い立ったそのとき。
行ってみました。

ヴェルナー・パントン氏の代表作はなんといってもパントンチェア。

知らない人でもどこかで見たことがあるか、座ったことがあるんじゃあないかなあ。造形を工業生産的に実現するためにはそれを支える材料と生産技術が必要だ。まさにデザイン。パントンチェアのデザインに、量産にための技術が追随できなかった初期から、現代バージョンへと時代の変遷を見るだけのも興味深い。

今回の企画展は、パントンチェアのみならず、パントン氏の色彩とフォルムを駆使した独創的な空間造形の世界をまさに肌で実感できる回顧展だった。

シンプルな幾何形態のモチーフやディティールへのこだわりは、流石デンマーク出身の北欧デザインの流れを汲んでいると思えるのだが、アンチモダンとも言えるデザインは、楽しさや心地よさを優先させていて、展示会空間としても面白い。

展示会場ではぜひコートを脱いで、体感してください。ぜひ、脱ぎやすい靴もお忘れなく。

ちなみに、金曜は19時を過ぎると入場料が半額の500円になってお得です。その得で、結局 パントンチェアの1/36フィギュアを買っちゃたんだけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月18日 (水)

本が連なり、絆が生まれる

Dscf6422

松丸本舗」が凄い!と評判なので立ち寄ってみた。
コピーの「本が連なり、絆が生まれる」を実感したくて。

東京駅の丸の内側のOAZO、丸善・丸の内本店4階にある。
先月、10月23日にオープンしたばかり。
すでに行った人は 面白い、時のたつのを忘れる、などなど大評判だ。

松は松岡正剛、丸は丸善で、そのコラボ。
丸善として 書店のあり方を考える実験の場なのだろう。

棚橋さんのブログ、11月8日のエントリー「2009-11-08:松丸本舗」と10日の「杉浦康平さんのブックデザイン」を読んで、もう是非行くしかないと。

上の画像は、私の本棚じゃなくて、その松丸本舗のちょうど「9章6巻 烏口とレンズ」という
、ちょうどクラシック音楽関係から建築関係にうつろい、そしてデザイン関係につながったあたり。このあと、写真関係につながっていく。
もう、大きさ関係なく、何気に横積みですよ!
この2列をじっくり眺めているだけで、ドンドン時間が経ってしまった。

Dscf6425

松岡正剛氏は1夜に1冊ずつ1000冊を系統立てて読みこなした書評(1144夜)を
『松岡正剛 千夜千冊』全8冊(99,750円)として2006年10月に刊行、初版1000部を完売して大きな話題となった。

5万冊のブックライン
螺旋に連なる松丸本舗の書棚群の核心部分では、松岡正剛の「千夜千冊」を主旋律とした2万冊の「本殿」と、 シーズン毎に設定したテーマで本が並ぶ「本集」が、背中合わせに配列されています。 赤く染め上げられた段違いの棚板は、松丸本舗の象徴「ブックライン・レッド」。松岡正剛が描いた読書の夢が、書店空間に広がります。(パンフレットより)。

たしかに。
松岡流 知の連環の具現化と
本屋の本棚としての常識を覆す 本の見せ方だ。
雑然としているようで実は法則性があるところ。
でもすぐには探せないのだ。
(目的のある時は、一般の売り場に行った方が早い)

親戚や知人の家を訪ねたとき、本棚を見せてもらうと楽しい。
その人の興味の対象と検索性法則の謎解きをして、自分との共通性や、新しい発見をしたときのようなワクワクする感じ。
プロとなれば、その英知に触れることができそうで、なおさらだ。

Dscf6419

「各界著名人によるぜひ読みなおしたい一冊」という書棚があり、150冊弱、全部揃っていた。ここの見せ方、並べ方も面白い。
人の家の本棚を覗いて楽しむ、という意味では、ちゃんと「覗いてみたいあの人のブックライフ」という書棚があって、今は福原義春さん、山口智子さん、市川亀治郎さん、町田康さんの読んできた本が一覧できる。

そうそう、特別展として松本清張氏の本棚も再現されているコーナーもある。

松岡正剛さんの主宰する編集工学研究所の方とは十数年前に一緒にお仕事をさせていただいた経験があるので、松岡さんや編集工学については多少の予備知識はある。
だからこそ、この実験空間が現実に表れたということは凄いと思う。

”「本の見せ方」「本の接し方」「本の読み方」を変容させることで、著者と読者と書店の関係に新たな風を吹き込む”という意気込みが、まさに体験できる。
「新たな読書文化」を育んでいく という挑戦に拍手を贈りたい。

この本棚のメンテナンス、補充はアルバイトには頼めないだろうなあ。
この手間隙かけた知の連環のビジュアライズがたまらんが、在庫管理や棚卸しなど、まさに運営の課題の形式知化が大きなノウハウとして試行錯誤。
かといって、マニュアルやこの本の隣はこの本という厳密な配置図があるわけじゃあなさそうだ。店員と客によっても成長していく、自律した本屋の棚とうことなのだろうか。

う〜〜ん、これは目が離せない。

疲れたら 隣のM&C cafe でハヤシライスか、ビールセットで一服しませんか、って感じでうまくできている。

Dscf6417

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月14日 (土)

INFO-GRAPHICS WORKSHOP 2

Dscf6277

コミュニケーションデザイン研究会(主宰:木村博之/TUBE GRAPHICS)主催の第2回ワークショップに参加してきた。初めてなのだが、木村さん、上平さんらとのご縁で、講師・オブザーバー側として。
といっても 
学ぶ側も主催する側も参加者は全員実費1000円を負担するだけのフラットな手作り、手弁当な勉強会。

お題は「靖国神社をチャート化する」。
事前にチームが組まれ、それぞれに右寄り、左寄り、中道でのアプローチで調べ、自分なりの考えをチャート化して持ってくる、という課題が出されていた。

メンバーは今日初対面だ。宿題を発表し合うところから始まり、10時過ぎには雨の中、フィールドワークとして靖国神社へ向かった。
上の画像は参加者全員がまさに大鳥居をくぐろうとするところ。この直前、私たちが中に入ろうとするのを拒むような強い雨脚になった。遊就館を見学し、戻る頃にはアオゾラが広がっていたけど。

詳しいプロセスや結果、感想などは、これから関係者や参加者がブログにエントリーして公開され次第、下の参考情報に追加していきますので参照してください。
私は疲れを溜めてしまっていたようで、ここ数日体調が優れず、肝心要の楽しみにしていた懇親会を失礼して帰宅することにした。私自身とても残念、そしてお話しかたかった方ごめんなさい。

靖国について考える日に、天皇陛下即位20周年、オバマ大統領初来日という日程と重なったのは偶然。
わたしもこの1ヶ月で靖国関係の本を3冊程読み、右と左の特徴や共通点、差異を調べて定義付け、自分なりに整理して様々な視点でのアプローチを仮設してみた。

実は、靖国神社には行ったこともなければ、深く考えたこともなかった。報道の現象を見ていただけで知っているつもりになていた、と言った方が正しいだろう。
おかげで、大変に客観的に捉えるきっかけができた。

Dscf6332

九段坂の由来や、坂の下が下町で、上が山手というこの坂が江戸における結界であったこと、坂を上ったこの高台の常夜灯(今は日本武道館への入り口の右側に立っています)が、江戸湾で漁をする漁師の目印だったというほど、海が近かったことは坪内祐三の「靖国」に詳しい。延焼を防ぐために花街の隣の空地だったところに招魂の社を建て、その広場では人を集めるために競馬やサーカスといった見せ物を催していたことを知るにつけ、江戸から明治への時空をまたいだこの地が、今とは全く異なる意味を持った空間であったということをこの本から認識した。

そういう意味でも、現代の靖国論などを読み進めば、神社であって近代国家へと歩むなかでの全くの新興宗教であり、さらには第二次世界大戦後の日本のあり方や、庶民と国の関係が凝縮された場所なのだということが理解できて、非常にねじれた現状を、過去との関係をひもときながら、何を象徴的にスポットをあててみるか、ということがポイントになると思っていた。

右と左の立場も、性善説X性悪説、保守X急進、民族固有の伝統X個人の自由な発想といった対極でとらえてみてはどうかとか。これは、今までの個人の経験や、周囲でそういう人を思い浮かべられるかどうかにもよるなあなどなど。

 

Dscf6218

このテーマを設定した木村さんの勇気というか遊び心、知的好奇心がまず凄い。
講師、オブザーバーの面々も最初はちょっと概念的で難し過ぎるかなと思いつつ、いいんじゃないですか、と高いハードル程面白がるところが気持ちいい。
学校じゃあ教えてくれないだろうし、企業ならなおさら敢えて触れたがらないから仕事で関わることも滅多にないテーマだろう。若い世代にとってはなおさら遠いテーマだ。そこにチャレンジしようと自由意志で何かを期待して参加してきてくれたメンバーも凄いと思う。

Dscf6384

あらかじめ出された宿題に、参加者全員が非常に多彩な切り口で、また戸惑いながらもチャートにまとめてきた内容を、ミニプレゼンするころから、室内の温度は一気に上昇していた。まさにアイスブレーク。

社会人を中心にチームが組まれ、学生さんたちはそれぞれのチームに貼り付いてタイムラインに沿ったプロセスを可視化する、出来事の構造化としてのリアルタイムドキュメーテーションをTwitterを活用しながら試みた。

そして現場で見たこと感じたこと、 事前に得た知識とゴールイメージとのギャップの大小を、果敢に議論し、実感し、悩み、表現しようと挑んだ11時間は充実した共有空間になった。

時間がうまくつかえなかったり、チームとしてのコンセンサスに苦労したり、手間取ったり、などなど うまくいったことも、いかなかったことも新しい気づきとなって、心地よい疲れになったと思う。正解はないのだから、運営側も参加者側もプロセスを振り返って、見つけた課題をどこかで応用すること、培った人的ネットワークを生かすことが大きなキーポイントだ。

日常の仕事では、タイムマネージメントをしながら、ゴールの仮説に向けてPDCAをまわしながらクオリティを上げていくことを経験的な暗黙知でやっているはずだ。ここでは、多彩なメンバーとともに全く未知なテーマで、さらにものすごい短時間でそれをこなさなくてはいけない。この凝縮された体験が、形式知されたマニュアルや方法論だけではうまくいかない、日常の行為の課題を目覚めさせてくれる。大抵はどこにポイントを絞るか、そぎおとすか、リーダーシップなどの決断の場面だ。

実は、受付をやったり、ミニプレゼン、フィールドワークでの道すがらで参加者の人物観察をしていた。それは、参加者の方々に多彩なメンバーとの出会いや気づきを得てもらえるよう1対1プレゼンの組み合わせを決めたり、まだ明快な見せ方のポイントが弱そうなチームのために1対1プレゼンでは不足していた情報を補う意味で新たなシャッフルディスカッションの追加提案やそのメンバーの組み合わせに役立てた。効果的だったのかどうかは参加者のご意見をぜひ聴いてみたいところだ。

今回、機能性やエンターテイメントの体験性というマーケット的な視点では割り切れない、生死感や文化に関わる非常にメンタルで深い部分があったことが大きな課題だった。さらには戦争という行為に対する女性と男性の感受性の大きな違いが多大に影響していたことも、最後の方で気づいた。それを見事に最後には興味深いインフォメーショングラフィックスまでにまとめあげてしまうという参加者のモチベーションの高さはさすがだった。

また 自分がこのワークショップで考えたこと、気づいたこと 学んだことは後日あらためて書こうと思う。

まずは私は参加者からたくさんの気づきと元気をもらって、とても楽しめたことが一番よかった。


関連情報

tube_log: Infographics Workshop 2「靖国神社をチャート化する」ワークショップ終了。

情報デザイン研究室: コミニュケーション研究会 インフォグラフワークショップ2

情報デザイン研究室: インフォグラフワークショップ・特命チーム

情報デザイン研究室: 大人の修学旅行としての靖国神社

DESIGN IT! w/LOVE: 不安はなぜ起こるのか

DESIGN IT! w/LOVE: 見本とテンプレート

DESIGN IT! w/LOVE: インフォグラフィックスワークショップ 2

DESIGN IT! w/LOVE: 合意より強引さ

リキデザイン事務所: 靖国神社をチャート化する

Mode.: Infographics Workshop2

Surprise★Experience: Infographics Workshop 2 in 靖国神社

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月13日 (金)

プロトタイプ

Dscf6202

東京ミッドタウン・デザインハブ特別展:「PROTOTYPE03」

2009年11月13日(金)〜11月24日(火) 11:00-19:00 
(無休・入場無料)
東京ミッドタウン・デザインハブ (ミッドタウン・タワー5階)
主催:プロトタイプ展実行委員

量産化を前提としたプロトタイプ。
アイデアを具現化する試行錯誤のプロセスも一緒に展示してあるところがいいです。

ガラスを吹く、化学物質を塗布する、木を曲げる、構造体を組む・・・。
モノであるからこそ、クリエーターのメッセージとユーザーへの想いを繋ぐその原理やあり方がダイレクトに伝わってきます。

Dscf6201
Dscf6200
Dscf6197
Dscf6199

写真撮影 可でした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年11月10日 (火)

ベルリンの思い出

Dscf6200

9日をはさんで、「ベルリンの壁」崩壊20周年について様々な角度からの報道がされている。

もうベルリンの壁を知らないを世代も多い。

自宅の近くのとあるドイツ企業の社屋のエントランス前には、数年前からベルリンの壁の一部が保存設置されている。よく前を通るのだが、壁を見るたびに思い出してしまうことがある。

30年前にドイツ旅行をした時に、ドイツに留学していた先輩と二人で、フリードリッヒシュトラーセ駅の検問所(通称「涙の宮殿(Tr?nenpalast)」)を異常に緊張しながら通過した。
当時 外国人旅行客が西から東に入る場合、Sバーンか地下鉄でこの検問所を通る
しか方法はなかった。だからとても混雑していたが、覗き窓から国境警備員のものすごく威圧的かつ鋭い視線をあびつつ、かなりの確率で個室に連れて行かれて取調べられると聞いていたので、ただならぬ物々しい雰囲気にかなりビビッていた。(とかいいつつ、事前に西ドイツマルクを東ドイツマルクと1:4でドイツ銀行の窓口で闇交換して持ち込んだりしていたのが要因なんだけど)
インターネットなんかもちろん、格安航空券もまだまだマイナーな時代(私は当時一番安くかつ最短時間だが最もリスクの大きいアエロフロート機で、何もないソ連のモスクワ空港でトランジットし、フランクフルトと成田を往復した)、情報も本で入手できる程度、若気の至りの無謀な初めての海外旅行でもあったので、相当に強烈な印象だった。
(ハノファーからベルリンまでの夜行列車の二等車内も結構スリリングだったけど)

西から東に入ったとたんに カラーからモノクロになったくらい街から色彩が消えてしまったことと、自動車はトラバントという60年代のデザインと性能のままの小型車しか見当たらず、戦後まもなくから時間が止まってしまったような錯覚に陥るほどの風景と街の暮らしに、これまた強烈な衝撃を受けた。

検問所では、西ドイツの25マルクを東ドイツマルクに強制両替せねばならないのだが、東ドイツマルクは持ち出し禁止なので、西側の外貨を手に入れたいがために使い切らせようという魂胆だった。東ドイツマルクを持ち出したところで西側では全くは価値がない。かといって東ドイツは物価が安いので、いくら腹いっぱい食べても全然お金を使い切れない。
贅沢品のお酒は高いがそんなにべろべろに酔っ払えないし、欲しいような高いモノもそんなには見あたらないのだ。

なので、東ベルリンのお土産には、モーツァルトの弦楽四重奏曲全集全二巻の楽譜を買って帰ることを最初から目的にしていて、すぐに楽譜屋に向かった。銀座のヤマハの4分の1以下くらいの値段で買えたと思う。その後、東ベルリンの唯一の近代建築であったテレビ塔に上って、展望台で食事をしてお酒を飲んだりという東独市民にはあり得ないとんでもない値段の贅沢をしてもそれでも全く使い切れなかった。

夕方再びフリードリヒシュトラーセ駅の検問所を通ったのだが、西から東の肉親に会いに来た市井のおじさんおばさん達が帰るためのすごい行列で、観光目的の日本人は特に目立つので、またびびりながら通過した。西から東への入国は難しくないが(外貨獲得のため?)、東独の人が西に行くのは非常に厳しく、それを取り締まるためにか、検査官は威圧的な雰囲気を漂わしていて、その異様な緊張感は平和ボケしていた日本の若造には想像を絶していた。朝は笑顔の出迎えが、夕方には別れを惜しむ切ない光景だった。これが「涙の宮殿」の名前の由来。

検問所だけでなく、実際、西側から眺める壁の向こう側の緩衝地帯には地雷が埋めてあり、見張り小屋にはライフルを構えた兵隊がことらをにらんでる姿を目の当たりにした「ベルリンの壁」の鮮烈な印象は忘れるはずもなく、青い学生だった私は、共産圏ということはどういうことなのか、過去と現在と未来を考えざるを得なかった。

それから10年たたない頃、ベルリンの壁は崩壊した。

そのとき、ひとつの書体が発表された。

Rotisという書体だ。

デザインは20世紀ドイツを代表するグラフィックデザイナー、タイポグラファーであったオトル・アイヒャー。

全く新しい真の自由、市民社会の融和を目指してこの書体は制作された。
ちょうどベルリンの壁崩壊という時代も重なって、
この書体は現在と未来の希望を象徴する書体として語られることも多い。

私は 数年前に関わった新しい研究所設立の仕事の中で、館内サインにこの書体を
採用したのだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月 6日 (金)

ふたつの展示会

Dscf6773

周回遅れという感じで、シゴトを早く片付けて、
秋の夜、歩いてデザイン関係の展示会を巡っている。

すでに感想はたくさん読むことができるし、
どこの会場も熱気が少し冷めたように空いているようだ。

自分自身、100%designの5日間の環境とは全く異にする
日常の雑音に埋没してしまいそうな中において
少しでも 高揚したクリエイティブなマインドを
長く繋ぎとめておきたいがために足を運ぶ。

4日は 六本木のAXISギャラリーへ

「三保谷硝子店─101年目の試作」展

 開催中 〜11月8日(日)11:00〜19:00(最終日は17:00まで)

 入場料 : 無料

倉又史朗氏のインスピレーションを、独自の技術力で具現化し支え続けた三保谷硝子が、多くの建築家やデザイナー、アーティストとの仕事を通じて培われたその技術力を駆使し、これまでコラボレートしてきた16組のクリエイターたちが、これからの100年を見据え、新たな表現に挑む、思索し試作する「ガラスデザイン」展です。

 主催 : 三保谷硝子店、アクシスギャラリー
 会場デザイン : 近藤康夫
 グラフィックデザイン : 廣村正彰
 テキスト: 川床 優
 技術協力:阿比留生吾
 照明デザイン:海藤春樹

ガラスとゆっくり対峙し、素材 × 技術力 × 表現力 の存在感に 圧倒された。

今は当たり前かもしれないが、
ガラスに直接穴をあけてダボを埋め込んだり
ガラス同士を直接UV接着剤でくっつけて
壁や棚、椅子といった什器を組み立てたり
そういう初めての挑戦の積み重ねの延長で、
さらに新たな可能性を美しく見せてくれている。

ガラスは割れた瞬間が一番美しい、という倉又氏の思いを
3枚を貼り合わせたガラスの中の一枚だけを
小口から割って入れた綺麗なヒビで実現してしまった、
なんていうのは時間と空間を技術力で極めたデザインだ。

技術力の高さと職人のこだわりで、
デザイナーの要求するディティールに完璧なまでの表現力で応えているところが
見るものに、その透明な存在を魅了させてくれる。

ガラスという素材の常識、一般的な認識を超え、
可能性を可視化した、見るべき魅力的な展覧会のひとつだった。

Dscf6775

5日は 表参道のEYE OF GYRE へ

WITHOUT THOUGHT
BY NAOTO FUKASAWA
DMN DESIGN WORKSHOP EXHIBITION VOL.10 箱/ BOX

開催中〜11月23日(月) 11:00〜20:00

入場料 : 無料

EYE OF GYRE 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3F

主催 : DMN (ダイヤモンド・デザインマネジマント・ネットワーク機構)
プロジェクト&デザインディレクション : 深澤直人

入り口の横にGYRE2周年パーティーの受付があって
危うく2000円を徴収されそうになった。
3Fに上がってきた人がみんな パーティに来たんじゃないんだから。。。。

平日の閉館間際ということもあって貸切状態。

昨年のテーマは「花器」でした。 
それまでは行為がテーマだったように思うのだが
最近は「モノ」でデザイン大喜利(ちょっと失礼)

昨年のエントリー
「そのメタファーにたどり着くプロセスを推察することも面白い。」
「普段は所属する企業のビジネスの領域で
機能性やコストを前提に発想するインハウスデザイナーが
自らを開放して楽しみながらデザインしているところがいい感じだ。」
と書いた。

ことしも「にやり」としながら、ゆっくりひとつひとつ歩を進めながら
そのプロセスを推測しながら眺めてみた。
個人的には ちょっと例年より、ひねりやウイット、インパクトがなかったかなと。
箱はさらに日常性が高いので難しいテーマだ。
でも 楽しいですよ、この展示会は。頭の体操に。

昨年も会場でお会いしたDMNのご担当の方から
新しく始まるワークショップや
『「デザイン感」を解析して【デザイン環】を作成する』など興味深い話を聴くことが出来た。

隣のMOMAストアで開催中だったはずの「Detour展」は昨日までだった。
しまった! 昨日と順番間違えたなあ。

材料X技術、発想Xプロセス と方向は違うが、
いずれも無料で、これほどのクオリティの高いデザインを実際に見て感じることができるという機会に恵まれているのだから、それをエネルギーに昇華したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月 3日 (火)

100% design 終了

Dscf6762

民主党のロゴマークは10年前に浅葉克己さんがデザインしたモノだそうだ。
そして東京デザイナーズウイークを主催しているデザインアソシエーションの会長はその浅葉さんだ。
神宮外苑のメイン会場のテントの中に、当初の予定にはなかった 「CO2 -25%  デザインの宿題 」のブースができ、初日に閉場時間を1時間以上も遅らせて、環境大臣がわざわざ会場までやってきて Low Carbon Life-design Award 2009の説明をしたことがこれで結びつく。

経済産業省が管轄するグッドデザインが、IFや red dotのようなグローバルな権威や価値を生み出すアオードになりきれず、かといってアジア圏のデザインを牽引するまでにも道半ばな状態の中、政府が鳩山さんの国連演説のアピールと国民の環境意識を啓蒙するためにデザインを活用しようと、官僚の縦割り組織の壁で動かぬ経済産業省を差し置いて、DAがうまく環境省を前に出す戦略を提案できたところかな、なんて見方もできる。

100% design は、本来インテリア、プロダクトのトレードショーだ。

学生展は、そこにやってくる大人たちに、インテリア、プロダクトの作品を通じて、よい点を誉められたり、足りないところを指摘されたり叱咤激励されたりしてプロの厳しさを学ぶ場であり、大人達も今の若者の視点に気づいたり、社会批判的な提案を受け入れたりする場であったはずだ。

しかし、来場者もただ見るだけで、コミュ二ケーションを通じた背景やメッセージを受け取る前に、デザインのエンターテーイメントを期待しているのか、入場料の高低や、展示内容が面白くないだの、運営がひどいだの(たしかにグダグダだが)、さらには共存すべきTIDEと比較してみたりと、展示会としての目的をよくわかろうとしないまま、表層的な俄評論家も多くなった気がする。
デザインの領域やスキルの広がりから、来場者の質も変化してきたのだろうか。

主催者側の混迷は、大きな経済変化、メディアの変化に対応しながら、トップの思想やメッセージを具現化できる優秀なスタッフが育っていないのではにないか、という推察をしながらも、本来の「ジャンルを超え、国を超えて、デザインで社会へ貢献していく運動体」としての期待に応えようと模索しているように思える。

「新しい価値」をデザインから、そのためには実経済的なトレードショーの形式がよいのかどうかも含めて、来年からは100%design ではない、また領域も広げながら新たな活動に入るようだ。

混迷は続くのだろうが、継続は大事だ。

そして、何より、このような場に何らか参加し、実感し、新しい気づきや、動きを発信しよう、キャッチしようとう行動すること、そういう人達がコミュニケーションすることが一番重要だと思う。

5日間、100% designの現場にいて、怒濤のように押し寄せる来場者の笑顔に触れて、またたくさんの方々に声をかけていただいたり、Twitterでささやかれたりしていることを読んだりと、多くのことを考え、学びました。 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年11月 2日 (月)

はらドーナツ

Dscf6721

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月 1日 (日)

三日目

Dscf6686

朝、雲の切れ目から朝日が射す程度の心地よい日曜の朝。
外苑銀杏並木は、少し色付いた程度ながら、銀杏を拾う人があちこちに。
レストランでは真っ白なウエディングドレスの花嫁さんがにこやかにお客様を迎え、路上ではポルシェの愛好団体が車を自慢し合い、歩道には早慶戦応援の人が列を作っていた。

東京デザイナーズウイークのメイン会場も、開場30分前から既に待列ができていて、今日が来場者のピークになろう、嵐の前の静けさ。
12時過ぎからは、押し寄せる怒濤の人波。
テント内は暑くて、展示側も来場者も汗をふきつつ。

やっと少しだけとれた遅いランチは、いつもの休憩場所である桜球場のベンチで。
が、神宮球場から地響きのように途絶えることのない慶応の応援歌になんだか落ち着かず、強風で舞う砂塵にも見舞われて早々と退散。

あっという間の7時間あまり、いつの間にか雨が降っていたようで、19時を過ぎた頃には来場者はぱたりと途絶え、外に出てみると、学生展、コンテナ展に冷たい雨にとまどうスタッフらのみで、人影はまばら。

私たちのブースで歓声を上げ、共感いただいた、たくさんの来場者の声に感謝です。

Dscf6715

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年10月 | トップページ | 2009年12月 »