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2010年7月28日 (水)

体験して気持ちを味わう

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佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるをえない”展

2010年7月16 日(金)~11月3日(水) 11:00-20:00

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佐藤雅彦氏自身の解説による「これも自分と認めざるをえない展の見方」は こちら

空いている時間、平日の朝一でじっくりと、いうことだが、定時退社日の夜、同僚4人と訪ねてみた。TDL並の行列だとか、とても混んでいると聴いていたのだが、最初の登録も誰もいなくて意外に空いていた。平日の18時過ぎが穴場かも。19時30分頃見終わって外に出ると、ミッドタウンガーデンの水花火を体験(見るだけじゃなくて水しぶきを浴びるのが楽しい)できて二度おいしかった。

佐藤雅彦氏の活動は、従来の表現手法にとらわれない科学技術を内在した表現活動を研究する「表現手法研究者」だ。

「大いなる疑問を持って展覧会場を出て欲しいんです」という三宅一生氏からの依頼に「人は自分のことに意外に無頓着」ということを自覚できる仕掛け一杯の見事な企画展で応えている。

アーティスト、デザイナー、サイエンティスト、エンジニアなどなど多様の分野とのコラボレーションと最新技術を使った新しい作品のあり方が提示されている。

面白いのは体験から生まれる??????をあらためて自分の中でじっくりと解釈し直す楽しさ。

ここで作品の紹介をしてしまうと、会場で体験する意味が薄れてしまう。

ウイットに富んだ問いかけ、その体験を支える技術にまで思いを巡らせ、あとまでじっくり味える。。

空いていそうな日時を選んで、ぜひひとつひとつ体験して欲しいオススメの展示会だ。

ちなみにショップでのこの企画展の図録は販売されていなかった。
「属性」というタイトルで8月下旬刊行予定だそうで、予約受付がはじまったばかりだった。

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上の画像、水花火はこんな状況。下の方では子供達や若い男女がヒンヤリとした水しぶきを浴びて、悲鳴のような歓声をあげて狂喜乱舞している。暑い日の夜にはたまらない。

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2010年7月26日 (月)

水やりの気持ち

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梅雨が開けてからの連日の猛暑にはちょっと閉口だ。
経済的には貢献している部分も大きいようだが、思考力や体力に与える影響ははか
りしれない。

身近では、自宅のある集合住宅敷地内の植栽に影響が出ている。
駐車場棟の屋上が広場になっていて、24個の植栽がある。
いわゆる屋上緑化なので、でかい鉢植えやプランターと同じような状態で
底に根がぶつかって伸びきれない、土の量が少なく、照り返しもあって酷暑に弱い。
一部の高木は 葉を色づかせたり、枯らしたりと 水分蒸散の自衛作用をとり始めていた。

雨の少ない夏や、猛暑が続くような年には、枯死してしまった樹木もあり、これまでにも植え替えたり、低木を周囲に植え込んだりの改善が図られてきた。
数年前からは住民からボランティアを募って、早朝、夕方の水遣りを実施してきたのだそうだ。
実は ボランティア募集の張り紙を掲示板で見た覚えがあるのだが、管理組合からの広報に記載もなかったし、どれくらいの人が参加していたのか詳細については関心がなっかた。
が、昨秋から管理組合の理事になってしまったもんだから、今夏は関わらざるをえなくなった。それにこの連日の猛暑。

今年も植栽担当の理事さんが6月から募集を進めていたのだが、今になって予定の半分もボランティアが集まらない、と言い出した。
過去の経緯を調べたり、いろいろの方のお話を伺っていくと昨年まで自治会のシニアの会の方々のご協力に大きく依存していたことが判明。そうだったのか。。。
朝は5時から 夕方も4時過ぎからでは、なかなか子育て中や お勤めの住民は協力が難しいのでなるほどである。
じゃあ、何故今年はご協力いただけないのか??
まあ来年以降のこともあるし。。。

で、今年に限って人が集まらない理由もなんとなくわかり、また来年以降も人海戦術的な水遣りを継続するのか、シニアの会の方々に再びご協力を願うのか、抜本的な対応策を施すのかを検討するためにも水遣りの実作業のフローや負荷、課題を体験してみることにした。

で、植栽担当の理事さんがテストをするというので日曜の朝5時から水遣りをお手伝いしてみた。
散水栓から長いホースを引いて少しずつ位置を変えて流し続けながら土に染み込ま
せる。一鉢15分以上、6時を過ぎると日差しが斜めから射しはじめ 暑い。あっという間の
2時間。

イマドキは 環境対策、屋上緑化が推進されていることもあって土中に注入したり、混ぜたりする保水材、保水剤もいろいろあるらしい。潅水システム 散水システム、雨水利用システムなど自動化も可能だということを知る。
イニシャルで設備にお金をかけて合理的に解決という手もある。
一方で 資産に愛着を持ってもらい、保護、維持するという住民の意識やコミュニティ形成の方が実は経済的でいろいろな意味で防犯防災にまで波及効果があり一石二鳥でもる。

たまたま一緒に住んでいる集合住宅。
何らかのフィルターがかかって ある程度の嗜好性、志向性は同方向を向いてはいるからだろうか、今まで大きな問題に発展することなく、緩やかなコミュニティ形成で持続維持の合意形成されてきた良好な環境ではある。

が、感情的な折り合いや、世代を超えた関わり合いの難しい側面も垣間みる。
企業のような目的や合理性を追求する組織ではない地域の現場で、どう課題を共有化して妥協点を見いだして行くのか。
暑い休日に いろいろ考えさせられつつ、そういう場を楽しんでいる自分がいる。。。

ゲリラ豪雨じゃなくって、夕立、毎日降ってくれないかなあ。

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2010年7月25日 (日)

今年の夏の個性

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蝉の初鳴きを聴いて約10日で梅雨が開ける、という季節の方程式のことを書いた。

今年の梅雨明けは7月20日くらいと予想したのだが、見事に前倒しではずれた。
昨年と同じ7月14日にあけてしまったから、蝉の初なきからわずか4日だった。

でも私の記録の5年間を平均すると約10日。
なかなかこの方程式 平均としてあたってるということになる。
だから 予測じゃなくて平均から早いか遅いかで
その年の季節の進み具合、個性と捉えればよいということを学ぶわけである。
よくあるマーケットデータの統計の平均値をみて知ったかぶるのではなく、
分布のどこを見るかという話と似ている。

今年の夏のペルソナをつくってみるのも一興。

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2010年7月22日 (木)

猛暑日

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昨日は都心でも2年振りの猛暑日だったそうだ、

毎朝、最寄りの駅まで自宅の近所の大きな公園の横を通っている。
昨日の朝、芝生の広場を黒いかたまりがのそのそしているので近づいてみたら亀だった。
上の画像の奥が池で、かなりの距離を多くの人が歩く緑道に向かって移動しているのだ。
実はこれを目撃するのは火曜に続いて二日目。
小学校が夏休みに入ったからか、7時過ぎという時間帯だからか、通学の子供達には見つかっていないようだ。
亀はたぶん ペットで買われていたミドリガメで、成長してしまって家庭の水槽で飼えなくなってこの池に放されたのかもしれない。
ジョギングする人や犬の散歩させている人もギョッとして、近くに寄って亀だと確かめて去って行く。。。。
先を急ぐ私もその一人だが。
日中の暑さを予期して 水温の高い池から涼しい木陰に避難をしているのだろうか。。。
産卵の場所でも探しているのかなあ。
亀の恩返しってあるのかなあ。
いろいろ考える。

この公園は、春先から今日まで毎日ウグイスの美しいなき声を耳にすることができ、休日にはせせらぎで子供達がザリガニを釣ったり、広場で家族がお弁当を広げながら小さな子供がシロツメクサで冠をつくったりと、様々な季節の変化を身近に感じられる自然が溢れている。

一方で先日、公園の街路灯に電気を魅き込む電線にイロ鮮やかなインコが数匹並んで停まっている光景を目にし、ペットの野生化を目の当たりにしたばかり。
結局 無責任なペットの飼い方にペット自身がかわいそうだと思えた朝の光景。

昼間は昼間で外出した際、都心の暑さに拭き出る汗がとまらず、都会の猛々しい暑さは人間の快適を目的としたアスファルトの照り返しだったり、空調の熱交換で吐き出される熱風、風の通り道を塞いだりしてしまう土地効率を優先した高層建築群だったりと、 その身勝手さの恩恵の裏返しとも言えるなあと考えてしまったり。

人間中心設計も人間身勝手設計じゃあなくて、ほんとに自然共存設計を優先しないとツケが大きすぎて取り返しのつかないことになるようなあ、と。

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猛暑日の夕陽は都会を蜃気楼のように覆う重そうな熱気にぼんやりとしていた。

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2010年7月21日 (水)

フォースにまみれる

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17日からBS hivisionで始ったスターウオーズの6夜連続放送
あ〜〜、ついつい3夜連続で見ちゃった。
エピソード1は、夕食を終えた頃にチャンネルを変えたらちょうどポッドレースのあたりで、そのまま娘達二人と最後まで。
しまいには エピソード1、2の映画のパンフレットを引っ張りだしてきてあの子がダースベーダーにと解説付きで。

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エピソード2のパンフにわかりやすい相関図が載っていて役に立った。
エピソード2も龍馬伝のあと、ほとんど見てしまったな。
CGだから可能になったヨーダの機敏な戦いっぷりにみんなで笑ってしまった。

エピソード3は「こんな重い話だったのか!」「あ〜〜、肩に力はいって疲れた。パルパティーン議長やダースベーダーの顔を見ちゃって夜寝られないじゃん。見なきゃよかった」と文句いわれまくり。とかいいながら最後まで見てるじゃん。

妻と子供から、「小さい頃、ディズニーランドのスターツアーズに乗るには、事前にスターウオーズの映画を見ておいた方がよい、とか言ってお父さんにエピソード4のレーザーディスクを家族で見せられた」と一斉に訴えがあった。そうだっけえ?
おかげで スターウオーズの話題に付いていけるでしょ。

エピソード4はさすがに帰宅が遅く見れませんでした。デジタルリマスターの美しい映像を確かめたくて録画はしたけど。。

それにしても フォースにまみれる7月 というのは凄いコピーだ。

おじさんたちの世代は、最初に字幕で Force with you = 理力の守りあれ! という訳だった! 以降、フォースに統一され、その他もかなり改善された。。。。

それくらい映像も言葉も嘗て経験したことのない創造の世界だったというわけだ。

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2010年7月20日 (火)

あなたの答えを写真におさめよう

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3連休の三日目。子供達は講義だの練習だのと朝早くから学校へ行ってしまった。
妻と二人で美術館に行くことにしていた。
候補は3つ。原美術館と国立新美術館と東京国立近代美術館。
条件は駐車場が近くて、おいしいランチが食べられるところ。
結論は写真より建築、インスタレーションの方が面白いんじゃない、という妻の提案にしたがって竹橋へ。
すぐ近くの北の丸公園の駐車場はガラガラで、3時間まで400円という格安。
ミュージアムレストランのH2(アクア)もとてもおいしくて正解だった。
もちろん「空間を体験する」企画展も面白かった。

建築はどこにあるのか?
7つのインスタレーション
 
Where is Architecture?
Seven Installations by Japanese Architects

2010年4月29日(木)ー8月8日(日) 10:00-17:00(金曜は20:00まで)
東京国立近代美術館
一般 850円 大学生 450円 高校生以下、阿多は18歳未満無料

世代もタイプも異なる7組の日本の建築家たちが、新作インスタレーションを展示します。「建物」をつくるときとは異なる条件の中で彼らが頼るもの。それは きっと、建築家として鍛え上げてきた、論理(ロジック)と技術(テクニック)と感性(エステティック)のバランスがとれた思考方法となるでしょう。このバ ランス感覚に長けているからこそ、現在、日本の建築は世界的に注目されていると言えます。そして、もしそうしたところに「建築」の特徴があるのだとすれ ば、建築を考える際に重要なのは、「建築とはなにか」を問うことではなくて、どこにどのような形で建築が現われてきているかを捜すことではないでしょう か。三種類の多面体でつくられた空間、「空間」が生滅する場、動物にも見える東屋(あずまや)、模型の一日を見せる映像空間、繊細(フラジャイル)な構造 体、スケール感覚が不思議な広場など、多種多様なインスタレーションを通して、建築はどこにあるのか、ぜひ捜してみてください。

    東京国立近代美術館HPより

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会場入り口にはまず一定条件のもと撮影可、建築家名と作品名、企画展のクレジットを表示ブログ掲載可の表示。
「建築はどこにあるの?」という問いかけに対し、
来館者自身が「撮影する行為」で答えを表現し参加することで、
別の視点で作品を見てもらおうという試み。

そして写真投稿サイト“flickr”に公式ページに投稿したり
ブログに掲載されることで美術館を出た後の時間も
「建築はここにあった」と様々な観点を共有したり
興味を持ち続けられる仕掛けだ。

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アトリエ・ワン  まちあわせ

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中村竜治   とうもろこし畑

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中山英之   草原の大きな扉

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内藤 廣   赤縞

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伊東豊雄  うちのうちのうち

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この東京国立近代美術館に妻と二人で来るのは実に20年ぶり。
前回は1990年7月20日ー9月2日に開催されていた「手塚治虫展」だ。
国立の美術館で開催される漫画家の単独展というので大きな話題になった。
その時の分厚い貴重な図録は本棚にある。

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99年から2年半にわたって改修工事が行われ、2002年1月にリニューアルオープンしているので、新しくなった美術館は初めてということになる。
桜の季節には大行列になる併設のレストラン「H2(アクア)」も今日は早めのランチで窓際に座ることができた。大きな開口部から広がる皇居の緑と大きなアオゾラは何よりのごちそうだ。店名からのコダワリか、出てきたお水はイタリアのミネラルウオーター「サンベネデッド(ナチュラル)」

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妻が頼んだハーフローストチキンローズマリー風味、ほんとに半身が出てきてそのボリュームにちょっとびっくり。さすが料理の鉄人でおなじみ「フレンチの鉄人」石鍋裕シェフのプロデュースとあってそれなりにリーズナブルでおいしゅうございました。ロケーションとともに人気な訳だ。

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企画展と併設の所蔵作品展「近代日本の美術」も十分に見応えがあって、さらに猛暑の中歩いて工芸館の「イロXイロ」展を見に行く。

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建築のインスタレーションに日本の近代美術の代表作を一気に俯瞰、そして美術品ではなく実用品でありながら創作活動としての工芸品の数々。
この3つのコントラストはすごいぞ。
身も心も十分にお腹いっぱい。

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2010年7月19日 (月)

多摩美の経験デザイン

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17日(土)は午前中の横浜から、午後は横浜線に乗って橋本(八王子)に移動。
多摩美のオープンキャンパウスを訪ねた。
八王子キャンパスには、9年前にプロダクトデザイン専攻の3年生との産学共同を首謀者として提案して、河口湖の合宿から東京国際フォーラムでの発表会まで数ヶ月間、毎週のように通った時期もあった。
最近では、伊東豊男氏設計の図書館を見学に来た2007年11月12日以来。
湾曲するガラスと壁面が面一で収まった正面のゆるやかなカーブと直角の全くない構造はは見所のひとつで、いつまで見ていても飽きない。 

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到着した13時30分過ぎ、寄り道したくなる図書館の仕掛けのひとつ、アーケードギャライーではちょうど客員教授である暦本さんの「実世界指向インターフェースの未来」という特別講義がが予定より遅れて始ったばかりの様子だった。
光と影の反復するアーチの下で、クッションに座ったり、壁にもたれて耳を傾ける若者達に興味を魅くトピックスとその試みが将来のためにどんな意味を持つのかというわかりやすいお話しをする姿は、伝道師のようにも 見えた。

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今日の目的の一つ、情報デザイン学科の「あそびのデザイン」のプロセスを実感するため、情報デザイン棟4階へ。

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まずは成果であるゲームで実際に遊んでみる。
「isla- 置いて、揃えて、ひっくり返す、変則四目並べ」の相手をしてくれた学生さんが手加減してくれたにもかかわらず惜敗。というよりショックを受けないよううまい具合に僅差になるよう配慮してくれたのに。。
ルールがやっとわかったからもう1回! とすっかり罠にはまりそうなのを冷静に、「で、このゲームの面白さを一言で表してみてよ」などといろいろインタビューに挑む、往生際の悪い大人(笑)

その前に、もう一つの「漢雀」チームの学生さんにも同じように、カリキュラムに沿ったプロセスのどこで何が起こって、どうしてここにたどり着いたのか、誰がこの案にどういう理由で絞ったのか、どこで何に気づいたのか、あそびの本質は楽しいだけじゃなくて、シンプルなルールとツールが何をもたらすか、またやってみたくなるのはなぜか、などを聴いてみていた。多分、プレゼンの内容にない、自分達も気づいていないことが多そうだったから。

そこに指導者である矢野先生と吉橋先生登場。
はい、そこからがとても面白い、興味深い話ができました。

デザインの現場ではプロダクトデザインを学んだ人がインターフェースデザインに移行したり、実務でサービスデザイン、エクスペリエンスデザインを担当していることが多い。要件定義や情報の構造化を経験則から合理的にできるからであろう。一方で情報デザインを学んで現場に入ってきた若いデザイナーも増えてきている。情報をデザインするということが、旧人と新人のお互いの間で、暗黙知を共通言語として語りあえると、そのギャップを埋めながら形式知化されたり、その現場での新たな知識創造のようなことが起こるんじゃないかと考えている。だから、経験豊かな人材がOJTで学ばせていくだけじゃなくて、現場での発想法の見直しや、ワークショプのような教育、指導を相互作用で学びあい、向上することも必要ではないかと最近特に感じている。

そういう観点で経験デザインの学びの本質を今日は考えた。身体で発想するということ。
お二人の先生の話からは、インハウスの創造性開発のヒントが一杯だった!
デザイン思考も大事だ が、スキルよりジャンプ力、発想力だ。
たぶんここで実践されている教育は、学んだ学生さん自身が社会に出て気づくのは何年後かなのだとおもう。
自分自身、学生時代にフィールドワークだの、統計解析だの 人間工学だの、材料特性だのを学びながら、デザインというのはもっと独創性や自分の感性を磨くことや、スケッチやレンダリング、造形力といった表現技術のほうが大事じゃないかなんて思っていた。途中から、まあ社会に出てからはできない、学生時代ならではのこと、歴史やそれまでに試行錯誤されてきた理論、地域や住民の参加型の合意形成などに興味を持ったり、研究しておこうなんてことはしたけど、そういう多様性を受け入れることや温故知新というアプローチは当時はよくわかっていなかったはずだ。それが今になってその意味がやっと結びついたり 役に立っている、いやいや学び直してるくらいだから。

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そしてこのあと、多摩美の看板学科であるプロダクトデザイン、グラフィックデザインのデザイン棟を覗いた。卒業生が子供を連れ来て、遊びながら学ばせている姿が微笑ましい。

それにしても、いややっぱ多摩美のアウトプットに対する責任、クオリティは凄いわ。進化している。

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モノやカタチの表現だけでなく、感心したのはプロダクトデザインの学生さんがみなすれ違うたびに誰にでも気持ちよく挨拶してくれること。これは10年前から変わらない。先生達の姿勢が学生に映されるここの歴史と伝統、強いDNAみたいなもんだな。コミュニケーションを図ることなしにデザインは成立しないことを躾とか礼儀作法とかじゃなくて、身体的に人と人の関わりを学ばせているのではないか。企業実習に来るここの学生さんに共通している、ムードメーカー的役割はこういう日常から育まれているのだろう。

プレゼンがうまい、ということはスキルではなく姿勢であるということまで考えさせられる。

失礼ながら試行錯誤を繰り返す新しい学科にはこれから育まれて行く何かなのかもしれない。たった一日のオープンキャンパスで何がわかるのか、と生意気な感想であることを承知の上であえてレフレクションと自戒を込めてここに書いておく。

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こういう環境で学べることはやはり強いな。
そういう良さがわかるのはそこから抜けだしたあとなんだろうけど。

まずは自ら扉を開けることが大事だ。

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2010年7月18日 (日)

理工系分野の魅力のために

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17日(土)の午前中、横浜で開催される「かながわ発中高生のためのサイエンスフェア」を訪ねた。
10時開場だが、どうせガラガラだろうと思って11時に会場に着いてみたら、予想に反し、開場前から行列ができて、どこのブースも熱心な中高生でほぼ満席の状態だっだ。

目的は同僚が関わって制作した光の不思議を体験して学ぶキットについて、来場者の反応の様子を見たくて。
関わったブースの説明員の研究者達は朝から押し寄せる来場者に既に汗だく。少ないスタッフ数のため、休憩を取る暇もないかも、と心配になるくらい。
科学好き、理工系に進学を考えている中高生の輝く目、付き添いの保護者にも皆笑顔が広がり、自分達で考えた企画に説明員もやりがいを感じてまた笑顔が広がっていた。

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こちらはピンホールカメラ。黒い布を被って覗くと実際に風景が見える。
プロトタイプを何度も作った力作。父娘の親子で楽しんでいる。

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向こうでメガネを通して見ているのは3Dプリント。覗いている大人の方は神奈川県知事。
デジカメ2台で撮った画像をその場でインクジェットでプリントしてお土産にしていた。
そりゃ、自分の姿が3Dプリントになったら実感できて面白いでしょう。

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こちらは手作り分光器を作るワークショップ。
11時過ぎというのにもう午後の分まで予約で一杯らしい。
もらって帰りたいという女子高生のグループはケータイで作っている様子や原理を説明したパネルを撮影し、作り方をケータイメールにメモしていた。科学クラブらしく、秋の文化祭にやってくる小中学生に作ってもらおう、という目玉にすることにしたそうだ。なるほど。

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分光器は、光源の違う光の当たったリンゴを覗くと見えるスペクトルの幅が異なるというもの。これで実感して。これくらいの実験と道具なら自分達でもできるし、身近なサイエンスとしてわかりやすいと思ったんだろうね。

人が多すぎて、ちょっと全体の写真は撮れなかったけど、凄く活気があった。
中学高校の理科系の先生を通じて動員がかかっているのだとは思うが、オープンキャンパスと違って、まとめていろんな大学の実際の研究に触れたり、話を聴いて比較できる機会だからなんだろうか。

私たち企業は、サイエンスの面白さ、もっと知りたいという知的好奇心をシンプルに刺激できればというお手伝いだったが、大成功だったと思う。

これで面白さが伝わることはわかったので、このネタはしばらくあっちこちで使えそうだなあ。

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2010年7月17日 (土)

今日の夕焼け

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流れる雲と、入道雲の輪郭が輝いて日没がきれい、と眺めていたら。

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入道雲の影が空に。

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そして日没後10分程のマジックアワー。

夕焼けが何故赤いのか、その原理は身近な光の現象をわかりやすくし詩的に綴っているとても素敵なブログ「ひかりのひゅー」の”夕焼けの夢”でどうぞ。

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2010年7月16日 (金)

でかい三日月

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会社を出たら、ビルの谷間にでかい三日月がぼんやりと輝いているのが見えた。
映画のワンシーンのよう。
ちょいとコンパクトデジカメを取出して、撮ってみたら写ってました。
比較する対象物が近くにあると月や夕陽はいつもよ大きく見えると理屈ではわかっていても、今日だけ月が地球に近い気がした。

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2010年7月15日 (木)

ちょっと

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とある事情で会社で残業が続けられなくなり、居てもしゃあない、とそこに残っていた最近一緒に呑んでいない同僚と渋谷の立ち飲み屋に行っ た。
ジョッキ2杯とおつまみで1000円ちょっと、あっという間に閉店になったので、二軒目はアイリッシュパブのベランダで。
都心のビルの谷間の風に吹かれて、ロウソクの灯りとともに呑むベルギービール。
残業なんかよりその時間の会話のなんと豊なことか。
まあ災い転じて福となすか。偶然も運命。
         
   

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2010年7月13日 (火)

ジブリのフリーペパー

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出張からの帰社途中、丸の内の丸善によって、スタジオジブリのフリーペパー「熱風」7月号を手に入れた。2階コミックコーナーの店員さんに訪ねたら、3階のカウンターに行って聴いてくださいと。カウンター手前のフリペーパー置き場にまだ山積みされていた。

宮崎駿氏の強烈な内容のインタビューが話題だが、その他の執筆陣も興味深い。
これで無料です。

特集 iPad
予想を超えたパラダイムシフトがはじまっている 佐々木俊尚
インターフェースは私たちをどこへつなぐのか 岡嶋裕史
見えないiPadの未来 山形浩生
ぼくには、鉛筆と紙があればいい 宮崎 駿
老人向き 高畑 勲

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2010年7月12日 (月)

月曜の朝と夕の表情

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本日の青山の夕焼け。
昨夜からの強風と時々降る強い雨、それに強烈な湿気で今日の出張は大変だった。
夕方にはいつのまにか雲がとれて、高い雲。
みるみる茜色に染まる。

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今朝の新幹線ホーム。ジャンプ山積み。
90年代の600万部時代からすれば半減らしいが、まだこんなに売れているのか。
低年齢化しているときいたが、ここでこんな状態ということはターゲットがサラリーマンだから新幹線ホームなんだろうなあ。
こんな分厚いマンガ本、今時の若者はかっこ悪いし重いから持ち歩かないときいた。
通勤電車で観察していてもマンガ本を読んでいる人など最近ついぞ見かけない。
先週の出張時、小田原方面へ小田急に乗っていたらかなり空いてきて秦野辺りでサラリーマンのおじさん二人がマンガを読んでいて、なんだか懐かしいようでホッとしたり。

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2010年7月11日 (日)

季節の方程式

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昨日の午前中、自宅のあるマンションの緑地からニイニイゼミの鳴き声が聞こえた。

私にとっての今年の蝉の初なきだ。季節の方程式によれば、蝉の初なきから約10日後に梅雨が開けるという。

今日も午前中聴こえたが、午後にはぴたりと止む。夏になると蝉の抜け殻が無数にしがみついている大きな欅の幹を観察してみたら。。見つけた!

このブログを遡ると、定点観測で季節の方程式の証明ができそうだ。

2009年は7月11日のニイニイゼミだった。

このブログでの蝉の初なきの記録と、気象庁の発表した関東甲信の梅雨入り、梅雨明けの日付を並べてみる。。

       梅雨入り  蝉の初なき  梅雨明け  初なきから梅雨明けまで
2006年 6月 9日  7月 9日   7月30日    21日
2007年 6月22日  7月21日   8月 1日    11日
2008年 5月29日  7月 5日   7月19日    14日
2009年 6月10日  7月11日   7月14日     3日

2010年 6月14日  7月10日      ?  

4年間を平均すれば12日だが、昨年はわずか3日だったんだあ。そういえば22日には日食もあって、雲間からちらりと瞬間見えたんだっけ。

さあて、今年の梅雨はゲリラ豪雨が多く発生して陽性のようだが、梅雨明けは例年並みの7月20日頃かな。

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2010年7月10日 (土)

それぞれのiPhone物語

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金曜日の夜、品川シーサイドの丸善本社、森鴎外の会議室に集う。
会議には私が一番遅れての参加。すみません。
そもそも3年越しの編集会議のゴールが見えて、皆様は感慨深そう。
私は一番遅く加わることになったので、ほんとに微力ながらわずか半年間だったが、貴重な得難い体験をさせていただいた。

詳しくは情報デザインフォーラムのブログ、7月11日のエントリーにて。

その後、品川駅港南口の裏路地に移動。要はいつもの飲み会、いやいや貴重なコミュニケーションの場。

後から加わった情報デザインフォーラム以外のメンバー2名を含めて、一緒に呑んだ10名のうち、なんと9名がiPhone使用者。Twitterやってる人7名、さらにiPad所有者が7名。皆さん勉強熱心。。。単なるガジェット好き、新しいもの好き、、、、。

昨日、TwitterでITジャーナリストの佐々木俊尚氏がつぶやいていました。

スタジオジブリ「熱風」今月号はiPad特集。私も寄稿してるが、宮崎駿氏への編集部インタビューが強烈す ぎる・・。iPadを見せられ「そのゲーム機のようなものと、妙な手つきでさすっている仕草は気色悪いだけで、僕には何の関心も感動もありません。嫌悪感 ならあります」
ジブリ「熱風」iPad宮崎駿氏インタビュー続き。「一刻も早くiナントカを手に入れて、全能感を手に入れたがっている人はおそらく沢山いるでしょう。60年代にもラジカセに飛びついて、何処へ行くにも誇らしげにぶら下げてる人たちがいました」
ジブリ「熱風」iPad宮崎駿氏インタビュー続き。「(あなたは)新製品に飛びついて、手に入れると得意になるただの消費者に過ぎません。あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい」。

強烈ですな。
全文をぜひ読んでみたいが、このジブリの小冊子「熱風」は非売品で、書店でも置いてあるところは北海道から沖縄までで23店舗。手に入れるのは定期購読以外難しそう。

ということで、単なる消費者に陥らず、生産する者、そういう人材を生み出す立場でありたいという実践者達の集まりです。。

興味深いのはiPadを持参した人はほとんどいなかったこと。そんな理由も聴いたりしながらビールの乾杯もそこそこに鍋が出てきないこちらのテーブルにそれぞれ手にしていたiPhoneを並べてみたのが上の画像。

左から3GSの白でアクセサリー何もなし、その右はバッテリーが弱くなってeneloopのパックを使い続けている発売後すぐ買った3G、その右は今週「なんちゃってiPhone」から乗り換えたばかりの4。解像度がハンパない!。そして一番右は素の黒の3GS.

個性的な面々の個性的なiPhone達。一つのツールにもそれぞれに思いがあって面白いわけだ。

そしてまた情報デザインの未来を語り合うのでした。

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2010年7月 7日 (水)

横須賀美術館

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5月8日のエントリー「これからのお楽しみ」に挙げた展覧会の一つを見に行くことを実行した。

ブルーノ・ムナーリ展

 横須賀美術館
 2010年 6月26日(土)−8月29日(日)第1月曜休館
 10:00 - 19:00

 
>できれば平日に車で行って 海とランチも堪能したいなあ。

はい、有給休暇をいただいて、妻とドライブ。沖を行き交う船を眺めならのランチも楽しんできた。仕事と時間とゆとりは自分で創るもの。なかなか難しいけど。こういう日常の非日常もたまにはとてもいい。

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ここのサイン、VIのデザインは、一つ前のエントリーに名前のある廣村正彰氏。

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横須賀くん(こちらは横須賀さん?)が行動でいろいろ案内してくれる。

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建築設計は山本理顕氏。同氏の設計による「はこだて未来大」を初めて訪れたときの印象は衝撃的だった。今回も環境を考慮したユニークな構造であり(潮による劣化を防ぐため、内部の殻がガラスの外箱に覆われている)、その存在感とディティールは説明しても伝わらないので、ぜひ訪ねて味わってみていただきたい。

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横須賀美術館そのものに行ってみたかったのだが、やはりいい企画展のタイミングを狙っていた。それが今回のブルーノ・ムナーリ展。多くの親子で楽しめるよう、会期が夏休み期間と重なっている。ワークショップもいくつか企画されていて、大人向けを申し込んだが抽選に外れてしまった。それで、混雑する休日を敢えて避けて、平日にお休みを取って行ってきた。

というのも 実際の遊具を体験するコーナーがあって、ぜひ遊んでみたかったのだ。が、自分が夢中になってしまって子供に迷惑をかけてしまってはいけないから(笑)。

横浜の自宅から車でドアトゥドア40分程で着いてしまった。

開館直後、午前中は誰もいないムナーリ展の体験コーナーで子供のための遊具でたっぷり遊んだみた。理性と言葉が 優先してしまう大人も自由な発想や想像力を刺激する感覚を思い出すことができる。シンプルな表現と単純なルールから見えるムナーリの意図。好奇心が満たさ れた。

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所蔵作品展では 原田和男氏による鉄の音響彫刻作品が特集されていた。展示室内は無骨な鉄の彫刻から響く繊細な音色で満ちていて不思議な空間。作品は美術館前の芝生広場にもおかれていて、自由に奏でることもできる。

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美術館の作品を楽しむ人はそんなに多くなくて、ゆっくり気ままに楽しむことができたけど、併設のレストランのランチタイムはほぼ満席の盛況。女性グループはもちろん、来客をもてなす男性4人とかもいたり。赤ちゃんを抱いた親子はテラスで気兼ねなく。結構多かったのが我々より上の世代のご夫婦。ビールを二人で飲みながらゆっくりランチを楽しんでいる。いい雰囲気だなあ。

美味しくて眺めもいいからリピーターさんも 多そうだ。

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ゆっくりとした時間のながれる平日の午後でした。

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2010年7月 6日 (火)

西沢立衛X廣村正彰

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先週の水曜日、AXISクリエィティブトークセッション「西沢立衛と廣村正彰が語る10のキーワード」を聴いた。6月3回目のAXISギャラリーだった。

学生さんと建築系の方々が多い雰囲気で、ちょっとアウェーな感じだったが、廣村さんの「西沢さんは本質しか語らないからなあ」というぼそっとした発言が的を得ていて、まさにそれが収穫だった。

西沢立衞さん語録メモ:都市計画は時代の要求、人間のライフスタイルを描くこと。東京は民主主義の風景、建築の権利。集団の活力が都市の風景。人間に合わせる機能主義は10年もたない、人間に考 えさせる能動性に期待。時代と共に快適を創ろうとしている。感覚的なモノを形にしたのが先端的デザイン。イギリスのPUBはパブリッッシングな場所、日本の居酒屋は民家の延長。日本の家は元々は家族の空間だったが今は個人的な空間、それ以外は街。人間は新しい感情表現をしたくて新しい道具をつくる、その双方向が自分で自分を育てる。自分で言葉にしてみる、自分にレクチャーする。建築におけるUDは対症療法になっている、フランケンシュタイン、これからはビジョンを示すことが大切。

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