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2010年12月 4日 (土)

文化と感動

Dscf1328

小学校から高校まで、愛知県立美術館の日展に毎年のように通った。
その物量と権威に圧倒されていた。
そんな私が表現の自由さと先端を、そしてデザインの融合を見いだしに今はコンテポラリーアートがとても面白くて足を運ぶ。
日展って、まだやっていたんだあ、とポスターを見て初めて気づいた。
が、見てみようか、という興味がわかなかった。

今朝の朝日新聞朝刊の「文化変調」第5部 ゆらぐ権威(3)
タイトルは「巨匠去り 失った頂点」
”切磋琢磨忘れた団体「足を食べるタコ」 ”という刺激的な見出しが躍る。

近年の日本の画壇における巨匠である「杉山」「東山」「高山」「加山」「平山」の五山全員が鬼籍に入り、日本最大の公募団体展である「日展」も切磋琢磨していく本来の力が失われ、表現の根本を見つめることを忘れてしまったと手厳しい。それは消費社会の広がり、メディアの多様性から既存の権威がぐらついているからと。
今年の文化勲章が、画壇からではなく、安藤忠雄氏と三宅一生氏が受けたというデザインの世界が中心軸なったことが象徴的だという。

かつては映画や音楽の世界も評論家や批評家の言葉が大きな影響を与え、ファンにとって総合知識人からの情報が貴重だった作品的評価と興行成績が一致した時代から、話題になるから消費する、質と量が必ずしも一致することのない時代になったと。
権威や評価基準が見えにくくなった今、受け手が共有して求めていることが「感動」という市場価値に変わったことを意味するという記事だ。

感動の体験を提供することって、文化の本質のはずなのだが。


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