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2011年3月27日 (日)

こころのゆとり

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先週の日曜日は、中学校の卒業式や関連のイベントが全て中止となり、ずっと家にこもっていた次女を誘って一緒に東京都庭園美術館と京橋のギャラリーを訪ねた。
これ行ってみる?と誘ったらタイポグラフィー展興味があるというので。
私は生誕100年岡本太郎展に興味があったのだが、次女はちょっと怖いというし、、そもそも国立近代美術館は22日まで休館になっていた。
京橋のギャラリーでは、次女が小学校の2年生から5年生まで通っていた横浜画塾の塾長、笠井さんの個展が開かれていたので。

自宅のあるニュータウンでは車が家族連れの足としての役割が大きい。が、ガソリンが手に入りにくいとあって、街の道路の交通量は激減していた。かわりに地下鉄は家族連れや買い出しで大きな手荷物を持った人、これから首都圏を出るのか大きな鞄を持った人でかなりの混雑だった。

目黒の東京都庭園美術館の「20世紀のポスター[タイポグラフィ] —デザインのちから・文字のちから—」展もそれなりの観覧者。多分 こういう状況でなければ大混雑だったのかもしれないので、ゆっくりは見ることができた。今日27日が最終日でした。

110点に及ぶポスターが、時代別に4部構成となって展示されていた。

タイポグラフィーの歴史を実物のポスターを見ながら俯瞰できるまたとない機会。

幾何学図形を主なモチーフとしたアール・デコ様式の贅を尽くした旧朝香宮を会場として、直線的な文字の力で表現するタイポグラフィをテーマにしたポスターが整然と展示されている演出も粋だ。

第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900ー30年代)
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大(1940ー50年代)
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960ー70年代)
第4部:電子時代のタイポグラフィ:ポストモダンとDTP革命(1980ー90年代)

マックス・ビル、マックス・フーバー、オルト・アイヒャー、アラン・フレッチャー、日本人も亀倉雄策、原弘のあまりにも有名なポスターから1980年代には佐藤晃一、五十嵐威暢、長友啓典+黒田征太郎、福田繁雄などなどリアルに接したことのある名作まで国内外の有名どころが勢揃いだった。

観覧中、一斉に携帯電話の緊急地震速報が狭い室内に鳴り響くと、さすがにちょっと一瞬ザワッとしてビビったが。

お庭では、本を広げる人、ひなたぼっこする人などゆっくりとした時間を過ごそうという人がそれなりにいて、こういう心のゆとりが今こそ大事だなと思えた。

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ちょっと小腹がすいたので併設のカフェに入ってみた。
テラスがあり、大きなガラス面から入る光で店内は明るいので節電で照明を落としていてもまったく問題ない。その店内は満席でおしゃべりで賑やか。が、見渡してみると、男性は私一人だ。こういうときは女性の方がどっしりと構えてたくましいのだろうか。
テラス席にはカップルが多く、そこには男性がそこそこいるのだが、なぜかテラス席はビールを飲んでいる人が多い。う〜ん、皆さん上手な時間の過ごし方をしているんですね。

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この後、京橋のギャラリーびーたに移動。
さすがにオフィス街、京橋がガラガラ、というか一本はいると歩いている人がだれもいない。こういうと時に決断して個展を開催しているのだから、やはりぜひ行ってあげたい。
次女は4年振りに画塾の先生にご対面。小学校の時、毎週土曜日の午前中とても楽しみにして通っていた。ここで自分の思いを表現する楽しさを教えてもらったのだとおもう。おかげで横浜市の山下公園写生大会で画面一杯に氷川丸を描いて入賞できたのだから。
今回の個展は「透明水彩 シンプル・レッスン -水の力を生かして描く」という本の出版記念でもある。1階は、笠井さんお得意の逆光の風景が多数。光と影の心象を柔らかい水彩で描かれた独特の優しい世界感だ。地下のギャラリーにはレッスン本のために描かれたサンプルが展示してあった。笠井さんの芸大時代の同級生で近くに事務所のあるグラフィックデザイナー佐藤卓さんがふらりと訪ねてきて、「地下が面白い」っていってくれたそうです。羨ましい関係だ。

タイポグラフィーのポスターと水彩画。
抽象と具象 印刷と一品 デザインとアート。
こういうときに2人で外出した次女は何を感じ取っただろうか。

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