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2011年9月20日 (火)

横トリ2011 ガイドツアー その2

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カップヌードル博物館オープンでみなとみらい周辺は大混雑のなか、シャトルバスで新港ピア会場から主会場の横浜美術館に移動。ここで横浜の別のイベントの参加していた次女がイベントが早く終わったというので合流することになった。が、午後3時を回ってもチケットを1枚買うのに30m以上の待ち列。やはりあらかじめJTBやコンビニで購入するか別会場からスタートした方が効率的のようだ。

上の画像はトリエンナーレとは関係なく、横浜市美術館の大人気企画、日曜ごとに開催されている「子どものアトリエ」のいつものふつうの作品だ。ビッグネームの作品より、実は誰も振り向かない未来の天才達の純粋な作品の方が美しかったりしてふとシャッターを切ってしまう。

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「子どものアトリエ」は予約制だったり、親子のフリーゾンも午前中だけだったりするので、横トリ向けにアトリエ前で気軽に親子で作品を造ることができるプログラムも用意されていた。

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横浜市美術館前の建築現場工事仮囲いも実は参加型インスタレーションのキャンパスだ。
その1の冒頭の画像で照会した霧の映像と同じ作家、カールステン・ニコライのautoRという作品。

美術館内のインフォメーションで100円以上の寄付で8枚一組のステッカーを手に入れ、あとは自由にインタレーション。

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我が家も家族3人で協力して、端っこのまだ空いている所で参加してきました。

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メイン会場にはビッグネームの作品も目白押し。

妻と娘の二人がお〜〜!すごい!!、面白い!と興味を持ったのはダミアンハーストの圧倒的な生と死の対比による美しさと杉本博司氏の作品。上の画像は杉本氏の作品のひとつ。これだけ見てもその視点の面白さはわからない。会場でぜひじっくり杉本氏の美意識と空間構成、言葉で、クスリと思わず笑ってしまうユーモラスを味わっていただきたい。

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こちらの作品は工事現場と教会と美術館が繋がる空間。実はエンドレスでパイプオルガンの音が荘厳に響き渡っている。向かいのダミアンハーストのステンドグラスと呼応するかのように。なかなかの展示構成だ。

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横浜市美術館の建築は丹下健三の設計で、石造りと大空間の構成によるどちらかというと前近代的で権威主義的な様相だ。きっちりと区切られた空間で、立派な作品を順番に見て回りながらしっかり作品と対峙するというある意味ハレの場の設定。そこに、空間を隅々まで利用した軽々しくも賑やかな展示を実現してしまったことも今回の企画は大きな意味があったのかもしれない。

そこには総合ディレクターが横浜美術館館長の逢坂恵理子さん、アーティスティック・ディレクターが三木あき子さん、そして林文子市長という女性3人が揃った象徴的な出来事からすでに男性的な発想をひょいと飛び越えていたのかもしれない。

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オノヨーコから電話もかかってこなかたので、横浜市美術館をあとにして、シャトルバスで黄金町エリアに移動した。バスは補助席まで満席。

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日がとっぷり暮れた日ノ出町エリアは、路地のあちこちから野良猫が飛び出してくるし、完全に閉鎖された売春宿が続くガード下の路地はやはり猥雑感を残していてかなり怪しい雰囲気。スタート地点の龍宮美術旅館で既に蚊に食われまくる。

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元赤線地帯にあった廃墟だった旅館を、ギャラリー、ラウンジ、カフェなどを併設する地域活性のための拠点に生まれ変わらせたのが1年前。2階の客室はギャライーに。でも来年には取り壊されてマンションになってしまうんだそうだ。

1階にある浴室も湯面にプロジェクションンされた映像が時折揺れて艶かしい。現役のお風呂なので希望すれば閉館後一日一組無料で入浴可、と入り口にキャプションがあった。すでにカップル,家族,友達同士など予約が結構入ってるんだって。作者はその後,毎日掃除するんだそうです。

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上から見る日ノ出町から黄金町の大岡川沿いのエリアはこんな感じ。どうってことないように見えるが、夜一人で歩くにはかなり勇気がいる雰囲気だ。妻も娘もこんな機会がなければ二度と来ないとい断言。アート散歩の女性一人歩きも結構いたのだが、インフォメーションにいるのも女性スタッフが多く、不安を口にしつつも点在するアトリエの灯りを目指して道案内を頼りに楽しんでいるようだった。

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日没後は4つほどの映像作品が楽しめる。

点在する小さなアトリエや高架下創作拠点を巡って約1時間。黄金スタジオに辿りついたところで渋滞で遅れたシャトルバスの最終便が折り返すところだった。

電車に乗って帰るのも面倒と3人でシャトルバスに乗り込むと、今日のお務めを負えたボランティアスタッフさんも横浜美術館に一緒にもどるところ。

キラ星のビッグネームの作品に心を多少なりとも揺さぶられながら、今度は街の浄化から再生へ向かって、アーティスト、経営者、地域住民、警察、行政、企業など関わる人たちの橋渡しの役割を担い、人を呼び込んで賑わいを形成するという大きな課題に向かって直綴する「アートによるまちづくり」の現場に直面し、日常と非日常をつなぐ小さな力の集積についていろいろと考えざるを得ない。

世界をどこまで知ることができるか。

お疲れさまでした。

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コメント

おっしゃる通り楽しみ方によりますので、比較は難しいですが、エリア性、回遊性、作品群としては私は前回の方が幅広く面白かった気がします。今年はこじんまりながらも楽しめますので、毎回来られているならやはりぜひ!というところでしょう。
今週はオクトーバーフェストでおいしいビールも飲めますし。

投稿: kojicozy | 2011年10月 1日 (土) 08時44分

横トリ、毎回いっています♪
初回が最高によかっただけに、その後は縮小傾向ながらも地道に継続してるんだという印象なのですが、今回は総評、ぶっちゃけ前回とくらべてどうですか?見方や目的にもよるのはもちろんなのですが。

私の住んでいるところからは、横浜まで新幹線で行かなければならないので、行こうかどうしようか迷ってるんです。。

投稿: makky | 2011年9月22日 (木) 07時48分

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