« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »

2012年4月30日 (月)

大型連休前半その1

Dscf5519

大型連休は自家用車で実家に帰省した。
ちょうど1年前のこの大型連休には、3月に急に具合が悪くなってほとんど動けなくなった母の介護申請を自治体に申請したり、ベッドを買いに行ったり、と慌ただしくもこれからの両親の生活に不安を抱いての帰省だった。あれから1年、色々なことがあったけど、様々な方々の支援、介護保険制度のおかげと母自身の努力で要介護1から要支援2となり、散歩したり、時には買い物に外出できるまでに回復した。

そうはいっても電車やバスでの遠出は出来ないので、この気候の良い時期の帰省を機会にちょっと岐阜の交通の不便なところにある父の弟の墓参に行くことにした。両親とも5年前の葬儀以来というし、私は叔父さんの葬儀に出られなかったので、ぜひに、という気持ちもあった。
そんな計画をたてていたら、なんと、その近くに妻の中学の同級生が開いたカフェがあるということがわかった。
2年前に北海道での牧場経営をたたんで、旦那さんの実家のある岐阜の片田舎で北海道の食材を活かしたとても素敵なカフェを開いたという。
それも何十年振りかに再会した昨年の中学校の同窓会でしったばかり。
不思議な縁だ。

Dscf5517

ランチは北海道産にしんの味噌マヨ焼きにポテトサラダ、野菜たっぷりのコンソメスープ、プラス100円でコーヒーにイチゴのプチデザートがつく。それで900円。
とても丁寧で優しい味。都会なら超お得だが、自家用車しか交通機関のない、近所に飲食店など全くないここでは高いくらいかもしれないが。

Dscf5554

このあたり、この季節は一面見渡す限りレンゲが咲いている様な田園地帯。
カフェの近くは5月下旬から6月上旬になると揖斐川の支流から水を引いた用水に数千匹のゲンジボタルが乱舞する名所なんだそうだ。
水も空気もこのうえなく綺麗なところだ。

Dscf5542

なんと、少し奥は、安土桃山時代に武士・茶人・陶人として、信長・秀吉・家康につかえた千利休の弟子、古田織部生誕の地、まさに織部焼の発祥の地だったのだ。

ちょっと車でお墓参りが、いろいろな偶然でまずは来る事のない場所を訪ねることができた。今は名古屋からの高速道路も整備され、1時間くらいで岐阜までこられるようになり、長良川を超えて富有柿の木が林立する畑を車で30分くらい走ればたどりつく。

父も思わぬ弟の墓参、母も遠出が出来たことにつかぬまの親孝行が出来ましたとさ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月24日 (火)

名曲喫茶「麦」

Img_1662

この1年、しばしば本郷に仕事で出かける事ことが多い。
で、毎回丸ノ内線本郷三丁目駅の改札を出て右の路地を本郷通りに向かう途中に「名曲 珈琲 麦」の看板が気になっていた。ビルの地下1階。珈琲250円の表示。目の前にはリニューアルしたばかりのドトールや上島珈琲店などの大手チェーンが軒を連ねる中、年中無休、平日は7時〜23時という営業時間。食事メニューもそれなりに充実していて安い。入ってみたいが、大外れじゃないかと不安。。
ググってみると、1964(昭和39)年の創業、一昔前まで東大オケの第二部室とまで呼ばれた程盛況だったという老舗で初代店主の頃のアルバイトが今2代目店主とのこと。
まあ、話の種に、とちょうどランチタイムに恐る恐る階段を下りてみた。

店内は赤い絨毯が敷き詰められ、これまた赤いビロードのちょっとくたびれたソファに白いカバーがかかっていて、いきなり昭和の時代にタイムスリップ。店内は想像していたより広く、喫煙可、おしゃべりも自由。

近所の年配のサラリーマンから現役の学生まで客層は様々で、一人でゆっくりくつろいでいいたり、ノートやパソコンを広げて話し込んでいたり、席はほとんど埋まっていて、なれた風にくつろいでいる。

繊細なピアノの調べに大味なナポリタン、そして鉄釜で湯を沸かしネルドリップで淹れた深いコーヒー、たなびく紫煙…。

モーニングは11時30分までコーヒーにゆで卵、トーストとサラダで370円!って名古屋並みじゃないか!
イブニングセットというもあるらしくて、1000円でチーズ3個、クラッカー3枚のオードブルとワインにスパゲティ、コーヒーのセット。
ちなみにランチのナポリタンは600円、コーヒーは食事にセットで頼むと150円になる。
う〜〜ん、固定費が償却しているからやっていけるのか?といらぬ心配までしてしまう。

まあ、ゆっくり煙草を吸いながらクラシック音楽に浸って時を忘れられる場所なんて、確かに貴重だ。どうぞ、末永く営業を続けていただきたい。

もう1軒 春日通リ沿いに名曲喫茶を見かけた。
今度はそこを覗いてみよう。

本郷界隈は、古い建物、出版社、理科機器店をはじめ飲食店も多数残っている一方で、小さなラーメン店や新しいタイプのお店ががいつのまにか出来ていたりして変化もあって面白い。


| | コメント (1) | トラックバック (0)

2012年4月22日 (日)

ことばとかたち

Dscf5476

情報デザインフォーラムフォーラムのメンバーである木村さんと上平さんに誘われて、茅場町 Perfectly-Blankで開催されていた「高田修地のことばとデザイン展」に行ってきた。
この建物、昭和2年(1927年)竣工、築85年の運河沿いに建つ小さな洋風建築ビルで、その佇まいがいい。ここにはいくつものギャラリーとFM局、デザイン事務所が入居している。
戦後20年間はセーラー万年筆の本社だったらしい。

Dscf5486

昭和レトロな雰囲気の階段を上がり、ギャラリーに入ると、奥様とこの展示会を企画したご子息、お嬢様らが見守る中柔らかな光の中に、グラフィックデザインというのはこういうことですよね、といういかにもな手仕事が並んでいた。
そして何より圧巻は石の文鎮とファイルで自由に読める手紙の数々。

Dscf5479

期間の短い最終日とあって、次から次へと来場者がやってくる。そしてゆかりにあった方々とご家族の会話がまたあたたかい。

高田修地(たかだのぶくに)氏は資生堂宣伝部から武蔵野美術大学でへ移り、基礎デザイン学科で教鞭を執られていた。その基礎デの頃の学生が原研哉氏。
手紙を読んでいたら、
高田氏が基礎デで指導されていた原研哉氏の卒制に、その頃マツシタでぴあの地図製作に携わっていた木村さんが関わっていたくだりなどがあってビックリ。高田氏は原研哉氏が後にムサビ時代に「デザイナーの仕事からはみ出た部分」を教わったと反芻しているように、資生堂時代から広告よりも、もののとらえ方をビジュアライズするデザインを目指していたようで、その頃の資生堂のアニュアルレポートの業績を示すグラフの表現はは秀逸だ。
大人よりも子供の目線を重視する視点を持ち、新たな表現を手仕事で追求した方だったようだ。
ムサビの後は静岡の常葉学園大学で後進の指導に当たられていたそうで、またその手紙の中に昨秋、情報デザインフォーラムフォーラムの静岡ワークショップでお世話になった常葉学園の安武先生のお名前が!なんだか不思議のご縁を感じないわけにはいかなかった。

Dscf5481

誰でも見たことある、首都圏のJR路線図の原型は1975年国鉄時代の高田氏の仕事だ。
この展示、シルク印刷でした。多分、カーブの微妙なラインや毛抜き合わせをよーくみていたら、カッティングも刷もご自身なんじゃないかと。。

パソコンとソフトウエアでデザインすることが可能になってから、あり程度誰でも文字を組んで写真を組み合わせる作業でそれなりにデザインされてしまう合理性が当たり前になってる今だからこそ、一昔前の写植を打ったり、面相筆で文字を書いたり、絵の具を溶き合わせて色を創作する作業ややり直しを通じて本質を掴んでいくデザイナーや、それを量産で再現する印刷現場の職人達の技をあえて問うているような、小粒ながらシンプルに身体感覚が伝わってくる空間でした


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月18日 (水)

さらば大名古屋ビルヂング

Dscf5360_2

この独特のマーブル模様の大理石の壁と優雅なカーブを描く贅沢な作りの階段を見て、どこだかお分かりの方はいるだろうか。

Dscf5361_2

名古屋駅を駅の東側、桜通側に出ると左側に偉容を誇って建っているのが大名古屋ビルヂングだ。このチに点々でビルヂングと堂々と表示されている事で覚えている人も多い。
そうこのビルの内装だ。

Dscf5355

エントランス部は1962年の竣工。築50年。なんとモダンだろう。
この秋には解体され、高層ビルに生まれ変わると知って、名古屋方面への出張を利用して1日前に名古屋入り、しっかり建物探訪をした。
というのも、実は私は幼稚園から高校まですぐこの裏手当りに住んでいたし、小学校の教室からこの大名古屋ビルヂングを毎日眺めていて、日常の風景の一部だったから。
それが無くなるというのは何とも感慨深い。
ちなみに私の通っていた小学校は既に廃校になり、更地になっていた。

Dscf5352

このエレベーター回りのモザイク装飾、凄いでしょ。子供心にもう圧倒されましたね。
実は、小さな石が石垣のように積まれて出来ているんですが、よ〜〜〜く見るとその小さな石の中にいくつか化石があるんですね。平日は人の出入りがすごいので、(今はもう引っ越していってしまってテナントもガラガラのようでしたが)日曜日の昼間,ゆっくり探してみるとというのもマニアックな楽しみ方。どこだか忘れちゃったので今回クローズアップの写真はなし。

この屋上にはビアガーデンがあって、小学校の教室から提灯を見ながら、なんだか夏になると毎日お祭りをやっているように思えて、祖父に連れて行ってもらったことがある。夢の様な場所だった。
それも今年で終わりというので、仕事帰りに同僚と行ってみました。
まだ今シーズンはオープンして間もないというので、3000円で飲み放題食べ放題というリーズナブルさ。さらにはアミちゃんマイちゃん(マイアミという名のお店なので)というアイドルがステージで歌いまくってお客さんにCDを売りつけるとう場末感満載の演出もあって、昭和の雰囲気爆発でした。

おしいなあ。

Dscf5363

ちなみに私の住んでいた界隈はこんな木造の家屋、商店が建ち並んでいました。
長屋も路地もたくさんあった。
今は なんとその頃の文房具屋さん、製麺所、八百屋さん メリヤス屋さん、司法書士事務所、電話店 珠算塾 などなどの商店はことごとく当時の木造のままリノベーションされて居酒屋さんに。。

Dscf4713
この写真もそうです。築50年以上の3軒長屋がおしゃれな和洋中の居酒屋に。。。

Dscf4709

こちらは築80年以上のお風呂屋さんが予約も難しいという居酒屋に。実は私の母の友達の家で母も私もこの銭湯に通っていたんです。

夕方早めに仕事が終わったので、同僚と18時頃に訪ねてみたら入れました。男湯の脱衣所当りがオープンキッチンになっていて、湯船のあった天井の高い風呂場は、洗い場と女湯の仕切りあたりに中間に床をこしらえて2階建て構造になってた。私と同僚は、窓際の自分が入っていた男湯の浴槽のあったあたりのテーブルで生ビールを飲みました。感慨深かったなあ。

いつもは実家に帰省する時は夜は自宅で親と食事をする事が多いし、年末年始はこの辺りのお店も休みなのでなかなかお店に入ったりできなかったのです。

出張ついでに子供の頃の記憶を蘇らせつつ、変わりゆく名古屋駅前を味わってみた。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月14日 (土)

花冷え

Dscf5344

ソメイヨシノはもう葉桜に。枝垂れ桜や山桜が過ぎ行く春を楽しませてくれたが、暖かかった1週間から一転、今年の桜も冷たい雨とともに散りゆく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月 8日 (日)

記念日

Dscf5329

今日4月8日はお釈迦様の誕生日であり、イエスの復活を祝う日。
花まつりとイースターが偶然重なった。
復活祭は春分の後の最初の満月の次の日曜日だから。どちらも東と西で違うみたいだけど。いづれにせよ、冬と決別して命の息吹を再認識する節目ですね。。日本人が一斉に花開く桜を愛でて花見をするのも待ちこがれた春の到来とそして花が散り、新緑が眩しくなる生命の営みをワクワクとした気持ちで味わいたいからじゃにかな。
今日は私たちの結婚記念日でもある。
22年前は爆弾低気圧による嵐の翌日の快晴、暖かい冬だったのですでに葉桜でした。
lこの時期は必ず春の嵐が通り過ぎるので、「日曜日で満開、快晴!のお天気」なんてのは奇跡的かもです。
午後一で次女と夫婦50割引を利用して3人で映画「アーティスト」を六本木ヒルズで見た。
とってもじんわり、いいフランス映画だった。音楽と想像力が豊かだ。
シネコンでは大きな600席ある劇場で上映されてたんだけどガラガラでど真ん中で堪能。
そして東京ミッドタウンのミッドタウンガーデンの満開の桜の下で、桜ロワイヤルと桜ハイボールで乾杯。
ちょうど1年前は震災から間もなくで、まだ余震もあったし節電で街も暗かった。そして何よる、私自身が4月1日付の人事異動でちょうど8日に新しい職場に出勤したばかりの緊張の日々で余裕がなかった。
そんな1年を振り返りながら、家族で記念日をゆっくりじんわり楽しみました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »