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2012年7月31日 (火)

国宝三昧 その2

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30日は午前中に東大寺大仏殿、東大寺ミュージアム、東大寺戒壇院、興福寺国宝館、春日大社などを巡った。あいにく宮内庁正倉院は100年振りの改装中で近寄れず。
酷暑の奈良に観光に来る日本人は希少。築数百年の堂内はどこも蒸し暑く、外を歩けば倒れそうな猛暑に修行の様だった。
が、アジアからの団体さんさえ過ぎ去 ればわが家族で空間は独り占め、平成の正倉院をコンセプトに昨秋オープンしたばかりの東大寺総合文化センターはじめ 遷都1300年のおかげで最近リ ニューアルされた施設も多く、雨宿りならぬ暑さ宿りに入館して薄暗いヒンヤリした環境で仏像をなめ回すように間近に鑑賞。

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どれもディティールが繊細で美しい。
吽(うん)形の那羅延金剛(ならえんこんごう)の足の指先。。。

昨日見た百済観音だって、この盧遮那大仏、四天王立像、そして大人気の少年の様な阿修羅像、国宝ってのは、実は当時はとんでもないほど常識外れなコンテポラリーアアートだったんじゃないか。だから時空を超えて今でも魅惑するのか。

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東大寺南大門も鹿すら、半眼でその御々足の表情が。。

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東大寺大仏殿の西に四天王像の最高傑作といわれる立像が安置されている戒壇院がある。大仏殿はさすがにこの時期でも人が多いが、ここを訪れる人はほとんどいない。案の定ここも貸し切り。そしてその裏手、北門を出た前にフルトミンという乳酸菌を製造していた工場跡が今もそのまま残っている。1925年から1980年頃まで稼働していたそうだが、25年以上を経てリノベーションし、2年半前にカフェやイベント会場としてオープンしている。その名も喫茶室 工場跡事務室

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おうすに氷を浮かべた甘みのセットや、3種のプチケーキセット500円など。建付けがよくないのか断念材もはいっていないのでクーラーも冷えすぎずちょうどいい(笑い)

ちなみに上の画像のテーブルは元乳酸菌飲料の出荷検査台だっそうで、木のテーブルに鉄板が貼ってある。ヒンヤリと冷たくて気持ちよかった。

観光地価格のステレオタイプのいかにもという参道のお店も便利でいいけれど、せっかくなら30代,40代の方々がこれまでの資産を活かしながら、汗をかき、工夫をして新しい価値を提供しようとしている現場を体験してみるのもいいんじゃないかと。

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午後は春日大社に日本の国の秩序をお願い詣でて帰路についた。

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ちなみにお宿は奈良ホテル。ここも普段なら満室,高額で泊まるチャンスは難しいのだろうが、夏季は空いていてリーズナブル、とインターネット予約。が一歩遅くて本館は満室になってしまい、新館に宿泊したが5年前に設備がリニューアルされていて快適。

そして本館館内はくまなく探索。築100年の木造建築の「関西の迎賓館」を堪能した。アインシュタインが弾いたというピアノは触れませんでしたがww.

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東京駅などの設計した辰野金吾氏の氏には珍しい和風建築である。

建築も素晴らしかったが、働いている方々が誇りを持ってましたね。

 

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2012年7月30日 (月)

国宝三昧 その1

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今年の夏休みの家族旅行のテーマは国宝三昧。世界遺産巡り。
次女のクラブ活動と合宿、夏期講習に日程が決まってから、私の夏休みと重なって空いていたピンポイント都合のつく2日間の家族旅行を6月にプランニングした。
北は十和田市美術館から南は安芸の宮島・松山案まで自分の行きたいとこ5案を家族にプレゼンしたところ、移動に時間がかかるより 、行けそうで行けないところと日本のどまんなかのうましうるわし奈良案に決定。よりによってめっちゃ暑いところだが、まあ空いているからいいかあ、と。
私は小学校の修学旅行以来40年振りの再訪、妻は高校の修学旅行以来、次女の学校は修学旅行がなくなってので、初めての奈良。

7月28日の朝、家族全員4時55分に起床して、ロンドンオリンピックの開会式生中継をカウントダウンから見て、選手入場の間に朝食を食べ自宅を出た。移動するのぞみの車内で次女のガラケーのワンセグを覗き込みながら、スマホのらじるらじるでNHKの実況中継で聖火の点火を見て、ヘイジュードを聴く。世界の祭典が始る中、日本という国の発祥地へ。

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まずは日本最初の世界文化遺産、世界最古の木造建築へ。
いずれも築約1300年なのである。
覚悟はしていたものの奈良の暑さは流石である。
バスから降りて影のない広い境内を歩くだけで汗が滝のように…。
団体さんが去れば蝉時雨のみの静寂と貸し切りの様な状況に飛鳥時代の人の修行に思いを馳せる。
おかげで人の映らない絵はがきの様な写真が撮れ、中門から西廻廊、大講堂、鐘楼、金堂、五重塔と西院伽藍を巡り、仏像のひとつひとつをディティールまでなめるように見て回った。
1998年に完成した大宝蔵院は雨宿りならぬ暑さ宿りできる空調が効いて涼しい。玉虫厨子と百済観音をはじめとする数々の宝物のような美術品を拝する。
そして東院伽藍の夢殿、舎利殿、絵殿、伝法堂、鐘楼。
教科書の写真での印象とは全く異なるスケール感と、高度な技と創造力による繊細な細部の意匠とバランス。圧倒される様な存在感は現物ならではである。

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再び、人影も日陰もない境内をとぼとぼと歩きバス停にまで戻る。奥は国宝東大門。途中,食堂横にある唯一冷房が効いているお休み処に水分補給に寄ってみたら、ここにたくさん人が集まっていた。

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法隆寺前から路線バスの春日大社行きに乗り、唐招提寺まで移動。今回は新横浜から京都まで新幹線利用しその先の奈良・大和地域のJR、近鉄、奈良交通バス乗り放題という遊々きっぷを利用。この路線バスに乗るだけで元は取れるばかりか既にお得。地元足なので途中の乗り降りも多く、空調のあまり効かない路線バスから、屋根瓦の多い地元の民家の家並みや金魚養殖の溜池があちこちに広がる郡山あたりの風景をのんびりながめているだけで、いろいろ発見があって旅の風情を感じる。

唐招提寺についても、アジアからの団体さんを二組程やりすごしてしまうと境内の人影はまばで、御廟前庭では蝉時雨のみがかえってその静寂を余計に強調しているようだった。

ここは唐招提寺蓮も有名とのこと。戒壇院横の蓮が西陽の木漏れ日に輝いていいた。

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唐招提寺の金堂は創建以来築900年の長きに亘る建造物であるが、1995年の阪神淡路大震災をきっかけとした文化財建造物の耐震性の課題と、1998年に伽藍建築が世界文化遺産となったことから2000年から10年位及ぶ金堂平成大修理事業の末、2009年11月に落慶法要が執り行われたばかり。その際の建物調査で得られたデータなどを元に3DCGなども制作され、コンテンツの再利用として見学者にスマートガイドが提供されていた。窓口でgalaxy tabletが有料で貸し出され、要所の点在するマーカーにかざすと解説がイヤホンから聞こえ、同時に映像コンテンツが様々な角度から再現される。

次女が高校生料金で借り、一度に二人までイヤホンで聴くことができるというので妻が利用していたが、使い勝手と一通りマニュアル再生で聴いてしまったため私にも回ってきた。混んでいる時なら便利かもしれないが、こういう人の少ない静寂な空間ではむしろ現代の道具は無粋でした。

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唐招提寺の門前のお店で甘いもの水分補給で一休み。のんびりしていたら、そろそろ閉店ですというので薬師寺まで歩いてみると、拝観終了の看板。17時までだけど入場は16時30分までね。近鉄で奈良に戻る。

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夕食はならまちの築95年の町家をリノベーションしたカフェ「カナカナ」にて。カナカナごはんはハモの天ぷらの大根おろし添えなど5品に御飯、お味噌汁,プチデザートにコヒーやハーブティーなどの飲み物がついて1250円。唯一のアルコールはエビスビールの小瓶だけです。+150円でセットにも出来ました(^^v  お座敷などは満席で大人気、ちょうど大テーブルが空いたところだったのですぐにすぐに座れてラッキー。

100年未満というのは今日の建物群ではつい最近みたいなもんで。それでもこのならまち界隈は1990年以降に都市景観条例で江戸時代以降の町家が保存され、市民主体のまちづくりから割と新しい観光スポットとして人気があるようだ。既に日も暮れて団体さんに出会うこともなく、ぶらぶらするだけで情緒をたのしめた。

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2012年7月25日 (水)

住民説明会

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自分の住むマンションの管理組合で規約改訂委員会の委員長を仰せつかっている。
管理組合の理事会は5年前の10期目から半数改選で2年任期になった。
一昨年の夏にくじ引きで副理事長になってしまったのがはじまり。
早い話、理事長見習いを1年やってその次の年に理事長をやる。ちょうど私が理事になった前の期に2年かけてコンペで管理会社を変えることを総会で承認、契約に持ち込んだ。経費を大幅に削減しながら質を上げるということをやってのけた。そして私が理事長になる直前に新しい管理会社になった。平行して1回目の大規模修繕や管理会社変更で先送りになってここ数年の懸案だった国交省の標準管理規約へこれまでの管理規約を準拠する作業を規約改訂委員会を立ち上げて前理事長、前々理事長らと着手していた。理事長になってちょうど半年経ったころに3月11日、震災対応や防災備蓄の見直しにおわれたが、なんとかほとんどの規約改訂や細則の新設を任期最後の総会で承認まで持ち込んだ。が、今年も引き続き委員長としてこれまでのメンバーに今年の理事さん達も加わり、さらに素人では説得力も根拠もないため、マンション管理士の方にも入っていただいて、残った棟別会計と修繕積立金値上げの提案を検討してきた。

そして25日水曜日に2回目の住民説明会に臨んだ。定時退社日なので速攻で帰宅して、みんなで椅子を並べたりの準備。平日の夜に一体何人が来てくれるのだろうか、ちょっと不安になりながら。
土曜の一回目は質疑も多かったので130分かかったけど今日は90分。今夜の参加者は6名、延べで参加された住民は全体の一割強だったけど、関心のある参加者の皆さん納得された様子。逆に参加されない住民に説明を尽くさないとね、と心配いただいた。

一戸建てより合理的で経済的な集合住宅のメリットは、住民で知恵を出し合ってこそ享受しないといけない。今回、今後30年間の修繕計画には消費税10%を織り込み、駐車場の稼働率がどこの集合住宅でも下がっていることが課題なので収入減も想定。(我がマンションは100%平置なので機械式に比較すればメンテ経費がほとんどかからずそれが大きな収入源)。
それでもこれまでの理事会の努力もあって、近隣のマンションより比較的廉価な負担額を維持した範囲の値上げで、資産価値維持ができることに共感が得られたようだ。
やっぱり、話をしてみるとわかり合えるもんです。ホッ。

元理事長経験者の方にはまた先送りかと思ってたけどよくここまで本気で辿り着けた、感服したとまで労われた。規約改訂委員の仲間もホッ。

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2012年7月16日 (月)

デザインに活かすべき知恵や工夫

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勤め先に近くて、開館時間も長いと、いつでも帰りに寄れるから、と思っている間に終わってしまう。だから今日は休日出勤の仕事を早くアップしてその後に。
「テマヒマ展 東北の食と住」とっても良かった。
館内が若い人や外国の学生さん達でたくさんなのも喜ばしい。
きりたんぽと笹餅の映像、そこにでてくる作り手、子供達の表情には思わず感涙。

実は前日の土曜日、「テマヒマ」の未来ーうけつぐ世代というトークが開催されるのを知っていた。
三島町生活工芸館で「マタタビ細工」をはじめ、奥会津編み組細工の振興に関わる若いスタッフが話をするというので参加したかったのだが、ちょうど住んでいるマンションの管理組合の打ち合わせがあって断念したのだった。
福島県大沼郡三島町。大学の頃、夜中の酷道といわれる国道400号を先輩の車で何度往復したことか。そう、所属した研究室の町おこしのためのフィールドワークの拠点の一つだった。同級生の一人もここに住み込み、研究と制作をし、卒業した。彼は今や某大手製陶機器メーカーのデザイン部門長だ。先日、このトークショーに参加してみないかと、三島町や奈良井に住み込んで卒研と製作してたクラスメートにメールしてみた。残念ながら皆都合が付かなかったが、こういう暦に寄り添って素材を準備し、自然が息づく謙虚な生活の中で繰り返し根気よく行う手仕事によるモノづくりの特色と魅力。暮らしの中に生き続けるモノづくりに未来を考える、そういうところに「原点」的な何かを感じるよな、っていうのが大事なことなのかもというやり取りをした。
今ではバリバリでデザイン業界の一線のビジネスマンだけど、しっかり帰る場所もあってちゃんとバランスや折り合いをつけてるみたいな。

同じ研究室を出たメンバーは、「いま何をしていても、こうして想いがどこか奥の方に残っている、そしてそれに気づける自分がいる、それが大事なことかも」とメッセージをくれた。

先端技術をどうビジネスに活かし、新しい価値を提供し、ビジネスモデルを作り上げるかに奔走する日々。
ふと立ち止まって、一体俺は何をやってるんだ、と考える。

21_21の建物から外に出て、都会のガーデンの緑と青空と風が心地よかったので、しばtらくぼーっと佇んだ。

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2012年7月15日 (日)

季節の方程式

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早朝、娘を光が丘のよさこい祭り会場へ車で送っていく時に、環八の芦花公園から今年初めて蝉のなき声が聴こえた。昼間の外出からちょうど日没時に帰宅したら、自宅の最寄りの公園、マンションの敷地内からも蝉の初なき。

このブログでは、蝉の初なきと関東甲信越の梅雨入りの日付をチェックして蝉の初なきから約10日後に梅雨が開けるという。季節の方程式の証明を試みている。
今年で7年目の定点観測。

       梅雨入り  蝉の初なき  梅雨明け  初なきから梅雨明けまで
2006年 6月 9日  7月 9日   7月30日    21日
2007年 6月22日  7月21日   8月 1日    11日
2008年 5月29日  7月 5日   7月19日    14日
2009年 6月 3日  7月11日   7月14日     3日
2010年 6月13日  7月10日   7月17日     7日
2011年 5月27日  7月13   7月 9日     -4日
2012年 6月 9日  7月15日      ?     

一昨年の5年間の平均は11.2日だったのに、昨年は蝉の初なきを聴く前に梅雨が明けてしまって猛暑が続いた。明けてから蝉が鳴いたので、初めてのマイナス記録だった。おかげで6年間の平均は8.7日に
この定点観測おかげで、それぞれの年の夏の気候の性格と出来事を結びつけてエピーソード記憶できるようになってきた。毎年異常気象だと騒ぐ前に、今年の梅雨は陽性で暴れん坊だとか、陰性で降りそうで降らないとか、まあこんなもんだよな、心構えができてくる。
今年は来週には平年並みに梅雨明けですよ、と蝉が教えてくれています。たぶん。
明日、蝉の抜け殻、探してみよ。

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