2009年6月15日 (月)

あと4ヶ月

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隈研吾設計による立て替えで今年の秋に全面リニューアルオープンを目指している根津美術館。今年に入って外囲いが外れ、建物の全貌が外からも解るようになってきた。建物そのものは3月に竣工したそうで、今は秋に向けて内部の展示整備が進んでいるらしい。

植栽が次々と運ばれ、外溝も着々と整備されている様子。都会のオアシスの復活も間近だ。

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以前はお屋敷のような瓦を積んだ土壁が周囲を囲んでいたが、それも取り壊されて 見通しのよい竹林が登場していた。大屋根と鉄板の壁で構成された重厚な建物を囲む軽やかな竹林の縦列は、このあたりの印象を一気に替えている。

以前から入り口にあったシンボル的な桜の巨木も元あった場所の近くに移植が済んだようだ。が、かなり弱々しい印象。来年の春にはまた見事な花を咲かせてくれるのだろうか。

私にとって根津美術館といえば、国宝 尾形光琳筆「燕子花図」である。

初めて対面したときには言葉が出ない程の迫力に圧倒された。時代を超越したコンテンポラリーアートだと思う。

毎年、燕子花の美しく咲く頃に合わせた5月のGWを挟んだ時期に公開されるのが恒例で、以来会期初めのお昼休みに毎年訪れ、しばしの至福の時間を過ごしてきた。

それが2001年から修復に入り、2005年の秋に4年ぶりに特別展で公開され、さらに恒例の2006年の4月に展示された後、美術館そのものが3年半の長期休館となってしまった。2005年秋と2006年春の公開は貴重な機会だった訳だ。

いよいよ整備の進む敷地を見ながらの通勤、あと半年でまたご対面できるかと思うと、待ち遠しい。

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2008年11月24日 (月)

わかりやすさ

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勤め先の同僚でもあり、ブログ「イソムラ式」の書き手であるisoamuさんが
11月21日(金)の夜、FM放送に生出演した。
番組は J-WAVE JAM THE WORLD  15minutes 。
テーマは”「ユニバーサルデザイン」とはどんなものか?”

8時55分から9時20分の25分間にわたり
ナビゲーターである竹内薫氏やリポーターの小林まどかさんらからの
質問形式のシナリオに対し、
堂々とゆっくりとした(ちょっとだけ緊張気味だったけど)、イソムラ式で応えていた。
見事にゲストの役割を果たしていた。
残業で居室にいたメンバーは仕事をしながら、ラジオ放送に聞き耳を立てていた。
放送が終わった途端、あちこちから一斉に拍手が沸きおこった

ちょっと感動。

話の内容は、路線バスの最近の乗降口が車椅子対応としてスロープ式に進化したことで
ベビーカーや(番組では乳母車っていったたけど)杖をついた方など
便利を享受できる対象が広がったこと
ドアの取っ手がノブからレバー式になったことで、
高齢者や子供など握力の弱い方や荷物を持ったりして両手が塞がった状態の健常者までが
扉を開けやすくなったという事例などで
身近でユニヴバーサルデザインが広がっていることを紹介していた。
他にも「写ルンです」は全盲の視覚障害者の方も旅先で写真を撮り、
帰宅して家族に写真を見せて旅の楽しさを共感できるツールとして利用されている事例、
そして「最近やられたなと思うユニバーサルデザインは何ですか?」という質問には
「手を汚さす食べやすいゼリー状の醤油たれ付き納豆」を紹介していた。
いずれもisoamuさんの持ちネタだが、非常に親しみやすく、解りやすい話で
聴取者に多くの「なるほどでねえ!」という
気づきを与えることが出来たんじゃないかと思う。

最後は、本当は自身のやりたいこと、ビジネスとして目指していることも
語りたかったのだろうが、ちょっと会社の広報モードが入ってしまったのか
(上長指示!?)話のつながりが不自然と感じてしまったのは
身内だからだろうか?

後で裏話を聴いてみようと思う。

それにしても「ユニバーサルデザイン」という言葉を聴けば聴くほど
「デザイン」という言葉の定義の領域の広さや
Howとしてのユーザビリティと混同して語っていることも多い。
それがビジネスとなるとなおさらだ。

isoamuさんも 
インハウスデザイナーとしての立場で商品やサービスでできることと
個人として、ボランティアなどで出来ること、体験といった両輪で活動しているからこそ
自身の仮説と検証を繰り返し、その試行錯誤が説得力のある
解りやすい言葉として人に語ることが出来るようになったのだと思う。

「元気にポジティブな気持ちで過ごせる」社会、環境のために
すべての行為を指すとなると、
デザインという言葉ではないほうがいいのかもしれないのでは、とも思う。



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